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待ちに待った学園生活 その2
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こうして一見、聡の学園生活はフラグがたたない状態で、うまく過ごしていってるように思えた。
聡は意外にも、攻略対象と友情を育んでいるらしい。
でも、私は男女間に友情関係はあり得ないと思っている派なので、生ぬるい目で聡を見ている。
大体、聡と攻略対象が一緒にいるということは、桁違いの美男、美女がその場に存在してるということなので、そもそも普通のご令嬢じゃ太刀打ちできないと思うのだが・・・
パパの行方については、一番可能性のありそうな魔道具職人の息子に、聡がさりげなく最近、言動がおかしい職人がはいったかと聞いてくれたみたいだが、魔法具の職人は国の宝なので秘密保持され、本来、個人情報は教えられないと言われたらしい。
ちなみに魔道具職人の息子は、パパじゃなかった。
どうやら攻略対象にはパパはいないようだ。
「魔法具職人の息子が学校が休みに入ったら、家に招待するからその時、親に紹介するからって言われたよ。だから俺が直接聞いてくるよ」
「ありがたいけど・・・」
それって大丈夫かな?親に紹介するって彼女候補なんじゃ・・・
でも、よく聞いたら、特クラの何人かと、騎士団長の息子も一緒に行くらしい。でも一日で行ける距離じゃないのでお泊まりだって。
でも、私は疑ってる。
聡の貞操本当に大丈夫なんだろうかと。
まあ、侍女として私もついていくことになってるし、ちゃんとフォローするつもりだが、聡のお世話しながらも、危機感ない、無防備の美人て、本当にヤバいし、心配がつきない。
学校生活が順調に過ごしていくうちに、いくつか疑問に思ってたことがでてきた。
「聡は基本、誰といても男言葉だからご令嬢としてボロが出るんじゃない?」
って言ったら
「主人公格の重要キャラクターは自然に物語の補正の力が働き、お嬢様らしく、おしとやかにしゃべってるように聞こえてるみたいだ」
と言われた。
特に、イザベラは普通のご令嬢より上品に聞こえるらしい。
私にはわからなかったけど。
「むしろ、お母さんはモブなんだから、そんな補正ないから言葉使いには充分気をつけるように」
むしろ私が注意された。
「え、そうなの?」
「モブは油断するな」
「ちえっ、私の奥ゆかしさのせいで、きっとモブになったのに、毎回こんな仕打ち・・・」
「奥ゆかしいやつが、そもそも、括れを求めない」
まあ、そうともいう。
学園生活が始まっても、オタクらしく、聡は無類の本好きだから、学園の図書館に暇さえあれば通ってる。
イザベラの家でも沢山読んでたのにというと、学園の方がやはり蔵書が多く、興味深い本が多いらしい。
私も待ってる間は、簡単な本を読んでいるが、問題は図書館にいる攻略対象だ。
王立学園の図書館司書は、なんのかんのと解りやすく、聡に言い寄ってるのだけど、聡は鈍感だから上手くあしらっている。
「わざと?」
と聡に聞いたけど、まじで鈍感なだけだった。
担任の魔法教師の方もやはりトップ入学のせいか、本来フラグを警戒しないといけない人物なのだが、教師の権限をフルに使って色々仕事を頼まれるらしいが、そんな聡を騎士団長の息子が全面的にフォローしてくれるみたいで、そのおかげで教師と二人きりになることを回避してるらしい。
「でも、騎士団長の息子も攻略対象だよね、大丈夫なの?」
「あいつは大丈夫、あいつには彼女いるし、というか、そもそも女が絶えない」
「へえ、まあ、確かにもてそうだけど、聡、油断してない?一応、攻略対象だし、フラグがたちやすい幼馴染みだよ」
「フッ、それな」
またどや顔で
「幼馴染みのフラグ回避は、少女漫画で勉強したから大丈夫」
「へえ・・・一体いつの間に。」
どうやら学園の図書館に、王道パターンから変わり種の少女漫画が揃っていたらしい。
道理で通うと思った。
「まあ、やつは今は遊びまくってるが、俺の予想では、多分ヒロインが入学したら真実の愛に気がつくパターンじゃないかと思う」
「真実の愛ねえ・・・っておい、ヒロインてあの亮だよ?」
思わずつっこむ。
「そこは不安材料でしかない」
それはともかく、騎士団長の息子はかなりクールなのだが、聡と気があうし、精神的にかなり上の私とも、そつなく話してるから、一目おいている。
だから、むしろヒロインルートなのかなと?思っている。
意外にも、聡が一番警戒していた王子や、獣人の留学生とは全く接点がなくなった。
そもそも、聡はクラスメイトでもないし、私みたいに普通クラスに授業で参加していても、警備のせいなのか、人垣で全く姿が見えない王子たちは、特クラのハーレム状態より、むしろ健全に学生生活を送っているように見える。
あと、聡と接点がないエルフの留学生は一応、特クラにいるのだが、授業中以外は学園にある憩いの広場にいってしまうのでほとんど教室にいないらしい。
憩いの広場が、もうひとつのハーレム状態になってるらしい。
そもそもエルフは外がいいみたいだし、やはり自然がないと息がつまるんじゃないかと。
私といえば、侍女の仕事の他にイザベラのお屋敷でも活躍したように、ここの食堂改革に乗り出してますます忙しくなった。
学園のお昼に、豚汁を定着させることに成功。
豚汁っていっても、豚ではなく、肉は討伐した魔物らしいが。
おにぎりとともに、豚汁?定食が今や学生たちに人気ナンバーワンの定食になってる。
聡は最初うんざりした顔してたけど、はじめの学食の食事がやばすぎたので、それよりはましだと思ってるみたいだった。
聡は意外にも、攻略対象と友情を育んでいるらしい。
でも、私は男女間に友情関係はあり得ないと思っている派なので、生ぬるい目で聡を見ている。
大体、聡と攻略対象が一緒にいるということは、桁違いの美男、美女がその場に存在してるということなので、そもそも普通のご令嬢じゃ太刀打ちできないと思うのだが・・・
パパの行方については、一番可能性のありそうな魔道具職人の息子に、聡がさりげなく最近、言動がおかしい職人がはいったかと聞いてくれたみたいだが、魔法具の職人は国の宝なので秘密保持され、本来、個人情報は教えられないと言われたらしい。
ちなみに魔道具職人の息子は、パパじゃなかった。
どうやら攻略対象にはパパはいないようだ。
「魔法具職人の息子が学校が休みに入ったら、家に招待するからその時、親に紹介するからって言われたよ。だから俺が直接聞いてくるよ」
「ありがたいけど・・・」
それって大丈夫かな?親に紹介するって彼女候補なんじゃ・・・
でも、よく聞いたら、特クラの何人かと、騎士団長の息子も一緒に行くらしい。でも一日で行ける距離じゃないのでお泊まりだって。
でも、私は疑ってる。
聡の貞操本当に大丈夫なんだろうかと。
まあ、侍女として私もついていくことになってるし、ちゃんとフォローするつもりだが、聡のお世話しながらも、危機感ない、無防備の美人て、本当にヤバいし、心配がつきない。
学校生活が順調に過ごしていくうちに、いくつか疑問に思ってたことがでてきた。
「聡は基本、誰といても男言葉だからご令嬢としてボロが出るんじゃない?」
って言ったら
「主人公格の重要キャラクターは自然に物語の補正の力が働き、お嬢様らしく、おしとやかにしゃべってるように聞こえてるみたいだ」
と言われた。
特に、イザベラは普通のご令嬢より上品に聞こえるらしい。
私にはわからなかったけど。
「むしろ、お母さんはモブなんだから、そんな補正ないから言葉使いには充分気をつけるように」
むしろ私が注意された。
「え、そうなの?」
「モブは油断するな」
「ちえっ、私の奥ゆかしさのせいで、きっとモブになったのに、毎回こんな仕打ち・・・」
「奥ゆかしいやつが、そもそも、括れを求めない」
まあ、そうともいう。
学園生活が始まっても、オタクらしく、聡は無類の本好きだから、学園の図書館に暇さえあれば通ってる。
イザベラの家でも沢山読んでたのにというと、学園の方がやはり蔵書が多く、興味深い本が多いらしい。
私も待ってる間は、簡単な本を読んでいるが、問題は図書館にいる攻略対象だ。
王立学園の図書館司書は、なんのかんのと解りやすく、聡に言い寄ってるのだけど、聡は鈍感だから上手くあしらっている。
「わざと?」
と聡に聞いたけど、まじで鈍感なだけだった。
担任の魔法教師の方もやはりトップ入学のせいか、本来フラグを警戒しないといけない人物なのだが、教師の権限をフルに使って色々仕事を頼まれるらしいが、そんな聡を騎士団長の息子が全面的にフォローしてくれるみたいで、そのおかげで教師と二人きりになることを回避してるらしい。
「でも、騎士団長の息子も攻略対象だよね、大丈夫なの?」
「あいつは大丈夫、あいつには彼女いるし、というか、そもそも女が絶えない」
「へえ、まあ、確かにもてそうだけど、聡、油断してない?一応、攻略対象だし、フラグがたちやすい幼馴染みだよ」
「フッ、それな」
またどや顔で
「幼馴染みのフラグ回避は、少女漫画で勉強したから大丈夫」
「へえ・・・一体いつの間に。」
どうやら学園の図書館に、王道パターンから変わり種の少女漫画が揃っていたらしい。
道理で通うと思った。
「まあ、やつは今は遊びまくってるが、俺の予想では、多分ヒロインが入学したら真実の愛に気がつくパターンじゃないかと思う」
「真実の愛ねえ・・・っておい、ヒロインてあの亮だよ?」
思わずつっこむ。
「そこは不安材料でしかない」
それはともかく、騎士団長の息子はかなりクールなのだが、聡と気があうし、精神的にかなり上の私とも、そつなく話してるから、一目おいている。
だから、むしろヒロインルートなのかなと?思っている。
意外にも、聡が一番警戒していた王子や、獣人の留学生とは全く接点がなくなった。
そもそも、聡はクラスメイトでもないし、私みたいに普通クラスに授業で参加していても、警備のせいなのか、人垣で全く姿が見えない王子たちは、特クラのハーレム状態より、むしろ健全に学生生活を送っているように見える。
あと、聡と接点がないエルフの留学生は一応、特クラにいるのだが、授業中以外は学園にある憩いの広場にいってしまうのでほとんど教室にいないらしい。
憩いの広場が、もうひとつのハーレム状態になってるらしい。
そもそもエルフは外がいいみたいだし、やはり自然がないと息がつまるんじゃないかと。
私といえば、侍女の仕事の他にイザベラのお屋敷でも活躍したように、ここの食堂改革に乗り出してますます忙しくなった。
学園のお昼に、豚汁を定着させることに成功。
豚汁っていっても、豚ではなく、肉は討伐した魔物らしいが。
おにぎりとともに、豚汁?定食が今や学生たちに人気ナンバーワンの定食になってる。
聡は最初うんざりした顔してたけど、はじめの学食の食事がやばすぎたので、それよりはましだと思ってるみたいだった。
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