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緑髪の少女

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「ここら辺の雑魚は狩り終えたな」

「そうだな兄ちゃん!」

 ラカラは雑魚を足蹴りにしながら俺にこんなことを言い出した。

「なぁ...兄ちゃん」

「なんだ?」

「優樹の事本当に忘れちゃったのか?」

?」

 なぜだろうか? 初めて聞いたはずなのに、その名前は妙に懐かしい感じがする。

「...知らない子だな」

「だったらさ、今からでもあってくれないか?」

「何でだ?」

「認めたくはないけどさ。優樹と兄ちゃんはベストコンビだったんだよ」

「...」

 そんな風に言われても俺は反応に困る。

「分かった、会うだけな」

「ありがとう」

 静かにそう呟いた彼女と一緒に街にある宿に向かった。

「ここにその子がいるのか?」

「うん...」

 俺は戦争中にも関わらずその場所に向かう。

「シュナ! 戻ったぞ! ...おかしいな。ここは任せておいたんだけど...」

 返事が返って来ないことを不審に思いながらも突き進む。

 すると...。

「あう...うぅ...」

 まるで植物人間のように虚な瞳をしている緑髪の少女が目に映った。

 ベッドで寝ている彼女の姿に俺h心打たれていたが、取り敢えず聞いてみる。

「...この子か?」

「ああ、この子が小鳥遊優樹。兄ちゃんの幼馴染でずっと一緒に戦ってきたメンバーだ」

 そう言われても思い出など全くない。

「この子が...」

 俺はほぼ廃人当然の彼女の頬に触れてみた。

「...」

「あう...?」

 虚な瞳で俺の事を見つめてくる優樹に俺はこう呟くのだった。
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