幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません

第五の戦争準備

　俺たちは【龍帝祭】が終わった翌日、第五の戦争の為の準備を始めていた。

　高性能な回復薬を大量に作り上げ、何が起きても大丈夫なようにしておく。

　回復薬はいくつあっても問題ないからな。

　俺はこの2週間の間に装備を整え、消費アイテムを可能な限り作って置いた。

　恐らく準備はもう万端と言って良いだろう。

　2:30:20

　メニュー画面に映る時間がそろそろ0になる。

　今日の正午に俺たちのパーティは戦場に再び立たされるのだ。

　2日間の休みを得て気力も体力も完全に回復している今の俺たちならば問題ないだろう。

　第五の戦争でもなんでもきやがれと言う状態である。

　前回の戦争くらいのレベルであれば余裕で撃退できるだろう。

　しかし、油断は禁物だ。

　今回もフワン達が現れる可能性がある。

　実質的にそちらの方が厳しいので、そちらを倒すための準備だと言えるだろう。

　1:50:46

　どんどん時間が迫ってくるな。

　今更何もできないので一応武器の点検くらいしておく。

　00:30:00

　１時間を切って30分となった。

　俺は一度全員と顔を合わせた後、宿の外に出た。

(次の戦争の場所はどこだ？)

　どこで戦うかも重要な要素の一つだ。

　どこで戦うことになったとしてもちゃんと戦えるように脳内でシュミレーションはしてある。

　皆の顔を見ていると問題はなさそうだと判断できる。

　00:00:50

　残り50秒。

「もう少しで戦争だ。生きて帰るぞ」

　俺の言葉に皆が頷くと、そのままいつもの光が出現し、俺たちを戦場へと転送するのでした。