幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません

水着回⑩

　肉の焼ける良い匂いが漂い始めた...。

　じゅうじゅう...と肉を焼く音が凄く食欲をそそる。

　刺身も良いがやはり浜辺でのバーベキューには敵わないだろう。

「よしっ！　みなさん！　肉が焼け始めましたよ！」

　リュートの声に飛び出すラカラ。

「やっぱ肉だよね！　肉！」

　肉食女子であるラカラが我さきにと飛び出してソースの入った皿を片手にフォークを手にしている。

　早速焼けた肉を突き刺してソースにつけて口に含むラカラ。

「うぉ！　柔らか...！　味もジューシーだし美味い！！！」

　相変わらずのコメントだがケロナの焼く肉は本当に美味い。

　これも【伝説の料理人】と言うスキルの成せる技なのだろうか？

　と言うかケロナに関しては料理だけで食っていけると思うのは俺だけだろうか？

　いや、おそらくケロナの料理を一度でも口にしたら誰もがそう思うだろう。

　それほどの腕前が彼女には備わっている。

　俺も焼肉を口にしたが、口に含んで瞬間から肉の塊が旨味の塊に変換されたかのようにとろける...！

　噛めば噛むほど旨味がどんどん出てきて満足感が半端じゃない。

　こんなのを食べていると、本当に高級な肉を食べている気がしてならない。

　いや、まあ確かに高級な肉を奮発して買ってきてるのだが、それにしても美味いと言いたい。

　浜辺に座りながら海を眺めて食べる肉と言うのは相当乙な物である。

「さてと、後半戦だな」

　食事を終えた俺たちは片付けをした後に海で思いっきり遊ぶのでした。