幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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クラスアップの儀
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リュートはコホンと咳をたててから俺にクラスアップの儀について説明を始める。
「クラスアップの儀と言うのは冒険者としてある一定の強さを得た者にのみ授ける儀式です。これを行う事で自身の成長の方向性をある程度決めることにより更なる力を得ることができるのです」
「ふ~ん...。それがその大聖堂とやらでできるのだな?」
「はい、恐らくは」
「恐らく?」
「クラスアップの儀は大体冒険者として成熟するレベル70辺りからできるようになるのですが、【弱体術師】様のレベルはいくつですか?」
「答える義理はないが70は超えている」
一応レベルをはぶらかすように言っておく。
「70を超えていれば基本的にクラスアップは行えますよ」
「なら問題ないな」
「あっ! ご主人様! 俺のレベルは1のままです!」
シュガーの奴がピョンと飛んで俺にそう告げた。
「えっと...こちらの方は?」
「知らないのか? まあそうだろうな。こいつが勇者シュガー。まんまと敵にはめられたおまぬけ勇者だ」
「ま...まぬけって!」
「本当のことだろう? お前はまぬけな勇者だ」
ぐぬぬと言いながら暴言を吐かない辺り学習はしているようだな。
昔の佐藤ならばこのくらいの挑発でも乗っていたと言うのにつまらん。
挑発に乗って暴言の一つでも吐けば速攻で調教してやったのになぁ!
俺は今シュガーを調教したくてうずうずしているのだ。
ちょっとでも変な点があればそこを突きまくって虐めてやりたいほどにな。
俺はリュートの話を聞きながら、出港の日付を聞いた後で次の戦争までの日時に余裕があるかを考えているのでした。
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「はい、恐らくは」
「恐らく?」
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「70を超えていれば基本的にクラスアップは行えますよ」
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