幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
文字の大きさ
大中小
219 / 574
自己紹介
しおりを挟む
ガタゴトと僅かに揺れる馬車の中で目を閉じていると凄く癒される...。
本来ならばこんな場所で眠れる訳がないと思うだろうが、今の俺は本当に疲れているのだ。
疲れていれば人間はどこでだって眠れるだろう。
「和希寝ちゃったね」」
優樹がそう呟くと馬車の中で会話が始まる。
「そうですね。まあその分僕たちが辺の警戒をしていればいいでしょう」
「兄ちゃんがこんな時間に眠ることってあるんだね」
「【弱体術師】様は今までずっと魔力を使っていたのですから精神的に疲れてしまっているのでしょう。しばらくすれば目を覚ますでしょう」
皆が口々に話し出す中ケロナがこう呟いた。
「そういえばさ、和希と皆ってどう言う関係なの? 私ちょっと前にこのパーティに加入したばっかりだから分からないんだよね。これからしばらく一緒のパーティで動く以上最低限の事は知っておいた方がいいと思ってさ」
その言葉に優樹から声を出した。
「じゃあまずは私から。私と和希は日本って国からこの世界に召喚された勇者で小さい頃からの幼馴染なんだ」
「幼馴染ってことはこの中で1番和希の事を知ってるんだね」
その言葉に何故かラカラがムッとしていた。
「私だって兄ちゃんの事ちょっとは分かるし!」
「...? ラカラちゃん? なんで急に声を荒げたんですか?」
優樹の言葉にハッとしたのか顔を赤らめる盗賊少女。
「なっ...! なんでもない!」
プイッとそっぽを向くラカラを尻目にシュナが続く。
「次は僕の番ですね。この中では2番目に和希様とは付き合いが長いと思います」
「私は3番目だからね!」
途中途中でラカラが話に入ってこようとするのを華麗にスルーするシュナ。
「僕は港町の領主の跡取りだったのですが、父様の命を受けて和希様に手を貸しています」
「ふ~ん...、何か訳ありのようだね」
「...分かってしまいますか?」
「うん、若干声のトーンが落ちたから少し悲しい過去でもあったのかと思ってさ」
「ハハッ、ケロナさんは読心術でも学ばれているのですか?」
「ううん、違うよ、子供の悲しそうな表情や仕草って言うのを私は嫌ってほど見てきたからね。あんまり過去の話はしたくないって感じの雰囲気をシュナから感じただけだよ」
彼女はそう言いながらシュナの頭を撫で回した。
「よしよし、何か困った事があったら私を頼ると良いよ」
シュナの頭をケロナが撫でていると年下にあやされているようにしか見えない。
「じゃあ次は...」
「私だね!」
さっきから何度も声を出していたラカラが自己紹介に入るのでした。
本来ならばこんな場所で眠れる訳がないと思うだろうが、今の俺は本当に疲れているのだ。
疲れていれば人間はどこでだって眠れるだろう。
「和希寝ちゃったね」」
優樹がそう呟くと馬車の中で会話が始まる。
「そうですね。まあその分僕たちが辺の警戒をしていればいいでしょう」
「兄ちゃんがこんな時間に眠ることってあるんだね」
「【弱体術師】様は今までずっと魔力を使っていたのですから精神的に疲れてしまっているのでしょう。しばらくすれば目を覚ますでしょう」
皆が口々に話し出す中ケロナがこう呟いた。
「そういえばさ、和希と皆ってどう言う関係なの? 私ちょっと前にこのパーティに加入したばっかりだから分からないんだよね。これからしばらく一緒のパーティで動く以上最低限の事は知っておいた方がいいと思ってさ」
その言葉に優樹から声を出した。
「じゃあまずは私から。私と和希は日本って国からこの世界に召喚された勇者で小さい頃からの幼馴染なんだ」
「幼馴染ってことはこの中で1番和希の事を知ってるんだね」
その言葉に何故かラカラがムッとしていた。
「私だって兄ちゃんの事ちょっとは分かるし!」
「...? ラカラちゃん? なんで急に声を荒げたんですか?」
優樹の言葉にハッとしたのか顔を赤らめる盗賊少女。
「なっ...! なんでもない!」
プイッとそっぽを向くラカラを尻目にシュナが続く。
「次は僕の番ですね。この中では2番目に和希様とは付き合いが長いと思います」
「私は3番目だからね!」
途中途中でラカラが話に入ってこようとするのを華麗にスルーするシュナ。
「僕は港町の領主の跡取りだったのですが、父様の命を受けて和希様に手を貸しています」
「ふ~ん...、何か訳ありのようだね」
「...分かってしまいますか?」
「うん、若干声のトーンが落ちたから少し悲しい過去でもあったのかと思ってさ」
「ハハッ、ケロナさんは読心術でも学ばれているのですか?」
「ううん、違うよ、子供の悲しそうな表情や仕草って言うのを私は嫌ってほど見てきたからね。あんまり過去の話はしたくないって感じの雰囲気をシュナから感じただけだよ」
彼女はそう言いながらシュナの頭を撫で回した。
「よしよし、何か困った事があったら私を頼ると良いよ」
シュナの頭をケロナが撫でていると年下にあやされているようにしか見えない。
「じゃあ次は...」
「私だね!」
さっきから何度も声を出していたラカラが自己紹介に入るのでした。
0
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界物語 ~転生チート王子と愉快なスローライフ?~
星鹿カナン
ファンタジー
目が覚めるとそこは、ファンタジーのような異世界で、僕はよくあるように、赤ちゃんだった。前世の記憶は、朧気であるものの神様との話は、よく覚えていた・・・・・・
転生王子の異世界チートスローライフ?
スローライフ要素は3章~4章まで殆ど無いかもしれません。
人名のスペルは、英検4級すら受からない作者が、それっぽい音になりそうな綴りを書いているだけなので、鵜呑みにして、参考にする様なことはしないでください。特に深い意味がある訳でもありません。
地図等、自作していますが、絵はかなり苦手なので、大まかなイメージを掴むための参考程度にしてください。
その他、物語の解説などには、地球上の仕組みの中に、実在するものと実在しないものが、混ざっています。これらは、異世界感を演出するためのものなので、ご注意ください。
R指定は特に出していませんが、怪しい部分が多いので、気になる方は、自主規制をお願いします。
現在最新話まで、本編のための前日譚のような外伝ストーリーです。
本編の時間軸に辿り着くまでの長い前日譚もお付き合いいただけると幸いです。
最終更新日:4月15日
更新話:3-027
次回更新予定日: 4月20日
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
妖精王オベロンの異世界生活
悠十
ファンタジー
ある日、サラリーマンの佐々木良太は車に轢かれそうになっていたお婆さんを庇って死んでしまった。
それは、良太が勤める会社が世界初の仮想空間による体感型ゲームを世界に発表し、良太がGMキャラの一人に、所謂『中の人』選ばれた、そんな希望に満ち溢れた、ある日の事だった。
お婆さんを助けた事に後悔はないが、未練があった良太の魂を拾い上げたのは、良太が助けたお婆さんだった。
彼女は、異世界の女神様だったのだ。
女神様は良太に提案する。
「私の管理する世界に転生しませんか?」
そして、良太は女神様の管理する世界に『妖精王オベロン』として転生する事になった。
そこから始まる、妖精王オベロンの異世界生活。
冒険がしたい創造スキル持ちの転生者
Gai
ファンタジー
死因がわからないまま神様に異世界に転生させられた久我蒼谷。
転生した世界はファンタジー好きの者なら心が躍る剣や魔法、冒険者ギルドにドラゴンが存在する世界。
そんな世界を転生した主人公が存分に楽しんでいく物語です。
祝書籍化!!
今月の下旬にアルファポリス文庫さんから冒険がしたい創造スキル持ちの転生者が単行本になって発売されました!
本日家に実物が届きましたが・・・本当に嬉しくて涙が出そうになりました。
ゼルートやゲイル達をみことあけみ様が書いてくれました!!
是非彼らの活躍を読んで頂けると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる