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「優樹、そろそろお前の武器も強化させて貰うぞ」

「うん、【癒しの杖】なら【ヒーリングスタッフ】に合成しても良いよ」

【癒しの杖】は回復する杖なので【ヒーリングスタッフ】の強化素材としては良い方だろう。

「じゃあ強化するぞ」

 強化した装備を彼女に渡しステータスを眺める。

 小鳥遊優樹【回復術師】レベル73

 HP ・567

 MP・878

 力・10+270

 守り・150+103+50

 素早さ・230

 知力・346

 器用さ・45

 攻撃魔力・0

 回復魔力・854+780+50+560

 妨害魔力・0

 耐性『【全属性攻撃耐性・小】【全異常耐性・小】【魅了耐性・小】【魔封じ耐性・大】』

 EXスキル『【知力UP】【経験値UP】【回復の心得】【慈愛の少女】【装備補正・回復術師】【幸運】【元気っ娘】【幸福の灯火】【回復魔法効果UP】【守り系補助魔法の心得】【回復魔法拡大・小】【回復魔法拡大・中】【回復魔法拡大・大】【回復魔法拡大・特大】【聖女】[【幸福の回復術師】【幸福の杖】]』

 マイナススキル『【回復術師の呪い】【弱体術師の隷属スキル】』

 魔法『【回復魔法・小】【回復魔法・中】【回復魔法・大】【回復魔法・特大】【状態異常回復・小】【状態異常回復・中】【状態異常回復・大】【状態異常回復・特大】【補助魔法・小】【補助魔法・中】【補助魔法・大】【補助魔法・特大】』

 装備品

【癒しのヒーリングスタッフ+9】

 攻撃力+270

 回復魔力+780

『【回復魔法】の効果を高める癒しの杖。持っているだけで生命活動を促進し、僅かだがHPを自動で回復する【自動回復・小】の効果。アイテムとして使うと【回復薬】の効果を発動する(1日10回まで)』

【回復術師の修道服】

 守り+103

 回復魔力+50

『歴代の【回復術師】が一度は身につけると言う歴史の長い修道服。身につけているだけでブレス系と攻撃魔法の威力を10%カットする』

【回復術師の指輪】

 守り+5

『歴代の【回復術師】が指にはめていたとされる小さくて綺麗なサファイアの装飾が施された指輪。指にはめているだけで状態異常回復の効果が高まる』

「おっ! 新スキルに新魔法があるな!」

 しかもレベルが凄く高いのもポイントだ。

【回復術師】はただ回復魔法をかけているだけでも経験値を得られるのですごい勢いでレベルが上がるのだ。

 彼女のステータスは攻撃力以外は最高なのだが、やはり攻撃技を一つも覚えないと言うのはやばいと思う。

 しかも攻撃力を上げる補助魔法もないのは欠陥だろう。

 1番欲しい攻撃力UPのバフが使えないのはやっぱりきついな。

【回復術師】は文字通り回復のスペシャリストなのだろう。

 だからといって攻撃魔法の一つも覚えないのはどうかと思うぞ?

 普通なら低威力の攻撃魔法くらい覚えるだろうと思わずにはいられない。

 そう呟く俺も攻撃魔法など覚えていないので人の事は言えないんだが、やはり彼女の場合【回復術師の呪い】が大きく影響しているだろう。

 理論上そんなに強い装備を持っていたとしても強制的に攻撃力を10にされてしまってはどうしようもない。

 新たに覚えたスキルの中にもあいかわらず攻撃能力のある魔法やスキルはなかった。

 もうここまで来ると【回復術師】はそう言う職業なのだと割り切りしかないな。

【弱体術師】はまだ相手の防御力を1にすれば戦えない事もないが、【回復術師】ではそれすらもできないから本当に積んでいると思う。

 ...。

 そういえばケロナの奴は何をやっているのだろうか? 数分後くらいに帰ってくると言っていた癖に小1時間ほど経っているぞ?

 そう思っていると...。

「お~い! この森は自然の食糧宝庫だ!! 美味そうなキノコとか山菜とか沢山あるぞ!」

 とか言いながら両手一杯にキノコと山菜を抱えて戻ってきているのでした。
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