幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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少し遅めの昼食
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時間的に今は5時だ。
昼食にと入った店だが、実際夕食みたいな物だな...。
「俺は1番安いメニューを」
「私もそれで」
「僕もそれで良いですよ」
「じゃあ私も!」
「私だけ高いのを頼む訳にもいかないので安いので」
皆が安いメニューを頼む中、ケロナは困惑していた。
「安いメニューで腹一杯になるのか?」
「安いメニューならお代わりしてもそんなに高くないだろ?」
「いや、それはそれで良いんだけどさ。どうせなら良い物食べたくない?」
(なんだ? ケロナは意外と食事に金を出す人物だったのか?)
「ならお前は好きな物を頼めば良い」
「いや...、でも私はこの世界の通貨持ってないし悪いよ」
「だがお前がいなければ俺たちは全滅していただろう。ならばこれはあの時の報酬だ。受け取ってくれ」
その言葉を聞いた彼女は遠慮なく高い食事を選ぶ。
「じゃあお言葉に甘えようかな」
側から見れば1番小さい奴が1番良いメニューを選ぶと言う珍事に見えるだろうが、俺たちの中でこの提案を反対するものはいなかった。
しばらくすると俺たちのメニューが運ばれてきたので遅い夕食を始める。
適当に食事をしているとケロナがこんな事を言い出した。
「...奢ってもらっておいてなんだけど、値段の割に味は良くないね」
「そうか? 一つくれよ」
「ああ、いいぞ」
唐揚げを一つ貰ったが別に悪くない味だ。
「別に悪くないんじゃないか?」
「そうか...。私の舌がおかしいのかな?」
少し不満を漏らしながらも食事を続ける彼女。
俺が唐揚げをもらった所を見てラカラが「私にも頂戴!」などと言い出したので頭をコツンと小突いた。
「痛い!」
「これはケロナの報酬だ」
「でも今さっきにいちゃんはその報酬を食べてたじゃんか!」
「あれはケロナの不満を解消させるためだろ」
「じゃあ私も食べたら不満をもっと解消できるよね!」
「お前なぁ...」
面倒になった俺はお仕置きを食らわせようとした時...。
「うん、良いよ。あげる」
そう言いながら唐揚げを数個ラカラに渡す彼女。
「良いの!?」
「ああ、別に良いさ。それよりもさこの辺の動植物って勝手に取ってくきても良いの?」
その問いに俺は「冒険者ギルドを通せば問題ないぞ」と答える。
「こっちにも冒険者ギルドはあるのか、丁度いいや私も登録しておこうかな」
しておいて損はないので食事を終えた俺たちはケロナに冒険者登録させた後に近くの森に足を運ぶのでした。
昼食にと入った店だが、実際夕食みたいな物だな...。
「俺は1番安いメニューを」
「私もそれで」
「僕もそれで良いですよ」
「じゃあ私も!」
「私だけ高いのを頼む訳にもいかないので安いので」
皆が安いメニューを頼む中、ケロナは困惑していた。
「安いメニューで腹一杯になるのか?」
「安いメニューならお代わりしてもそんなに高くないだろ?」
「いや、それはそれで良いんだけどさ。どうせなら良い物食べたくない?」
(なんだ? ケロナは意外と食事に金を出す人物だったのか?)
「ならお前は好きな物を頼めば良い」
「いや...、でも私はこの世界の通貨持ってないし悪いよ」
「だがお前がいなければ俺たちは全滅していただろう。ならばこれはあの時の報酬だ。受け取ってくれ」
その言葉を聞いた彼女は遠慮なく高い食事を選ぶ。
「じゃあお言葉に甘えようかな」
側から見れば1番小さい奴が1番良いメニューを選ぶと言う珍事に見えるだろうが、俺たちの中でこの提案を反対するものはいなかった。
しばらくすると俺たちのメニューが運ばれてきたので遅い夕食を始める。
適当に食事をしているとケロナがこんな事を言い出した。
「...奢ってもらっておいてなんだけど、値段の割に味は良くないね」
「そうか? 一つくれよ」
「ああ、いいぞ」
唐揚げを一つ貰ったが別に悪くない味だ。
「別に悪くないんじゃないか?」
「そうか...。私の舌がおかしいのかな?」
少し不満を漏らしながらも食事を続ける彼女。
俺が唐揚げをもらった所を見てラカラが「私にも頂戴!」などと言い出したので頭をコツンと小突いた。
「痛い!」
「これはケロナの報酬だ」
「でも今さっきにいちゃんはその報酬を食べてたじゃんか!」
「あれはケロナの不満を解消させるためだろ」
「じゃあ私も食べたら不満をもっと解消できるよね!」
「お前なぁ...」
面倒になった俺はお仕置きを食らわせようとした時...。
「うん、良いよ。あげる」
そう言いながら唐揚げを数個ラカラに渡す彼女。
「良いの!?」
「ああ、別に良いさ。それよりもさこの辺の動植物って勝手に取ってくきても良いの?」
その問いに俺は「冒険者ギルドを通せば問題ないぞ」と答える。
「こっちにも冒険者ギルドはあるのか、丁度いいや私も登録しておこうかな」
しておいて損はないので食事を終えた俺たちはケロナに冒険者登録させた後に近くの森に足を運ぶのでした。
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