幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
文字の大きさ
大中小
194 / 574
戦火の村②
しおりを挟む
俺たちが騎士団の後を追って戦場に辿り着くと、そこは既に地獄と化していました。
「ぐわああああ!!!」
「なんだこいつら! 魔物の癖に魔法を使うぞ!!」
村の中はそこら中火事が起きていて死体の山が築かれている。
村とは言っても王都が近くそこそこの人数がいた村は既に無くなったのだと俺たちは気付かされた。
(あんな奴らの茶番に付き合ったせいだ!)
そんなあんな奴らも殆どが既に焼死体となっており、つくづく付き合った事を不快に感じた俺は空を見上げる。
「グアァァ!!!!」
「グァァァ!!!」
2頭のグリフォンが眷属たるワイバーンと無数の鳥どもを引き連れて炎の魔法を放ってくる!
「アルシェ!」
「はい! 【光の盾】! 【水の盾】!」
アルシェの前に光と水の盾が出現し奴の魔法を掻き消した。
「流石だな!」
「任せて下さい! 【挑発】!」
彼女が剣を掲げると敵の注目が全て彼女に向かう。
その隙を狙ってラカラがブーメランを投げる!
「【8ブーメラン】!!!」
彼女がそう叫ぶとブーメランが8つに分裂して一気に雑魚鳥どもを薙ぎ払う!
「【キャットスタンプ】!」
勢いよく上にジャンプしたシュナが範囲攻撃で雑魚をどんどん倒していく。
「デバフ!」
勿論俺も各種デバフを使い皆をサポートしていた。
優樹は傷ついた者を回復したり皆にバフをかけて持続力を強化する。
(いいぞ! 前より格段に戦力が強化されている! これなら佐藤と石川に頼らなくても何とかなるかもしれない!)
と言うかあいつらは何をやっているんだ?
ボスっぽいやつが目の前にいるのに姿を現さないとは...、まさかな。
目の前のグリフォン2頭が今回のボスではないかも知れないと言う疑惑が立ち始めた頃だった。
「遅れたな! 高坂!」
「佐藤!」
ようやく現れた勇者が剣を振りかざす!
「くらえ! これが俺の新必殺技! 【ファイナルスラッシュ】だ!」
(うん! 完全にパクリだろそのネーミング!)
某有名バトル漫画のマネをするのは誰でもある事だが、技名をそうするとはな...。
まあ、敵を倒してくれるのならばそれでいい。
以前見た【勇者の一撃】よりも強力になった一撃をワイバーンに入れる佐藤。
「どうだ!」
と生き残っていた数人の騎士団達も「おおっ!」と声を漏らしていたが...。
「グギャァァァァ!!!!」
「おいっ! たおせてないぞ!!」
勇者の一撃が決まったと言うのにワイバーンはピンピンしている。
そこを指摘すると佐藤は「そんなはずは...」と呟いていた。
固まったまま次の行動を起こさない佐藤に痺れを切らした俺はラカラに命令を下す。
「ラカラ! 俺が各種デバフをかける! ワイバーンにハント系を全部乗せた攻撃を行え!」
「分かったよ兄ちゃん!」
そう言いながらワイバーンに飛びかかるラカラを迎撃しようと魔法を唱える奴に【束縛】と【幻影剣】→【幻影乱部】を入れて動きを封じたその上で毒と麻痺を重ねがけた。
「これが【ポイズンハント】【パラライズハント】【バインドハント】を重ねがけにした【トゥリーハント】だ!」
毒と麻痺と拘束、この全ての状態異常が入っている場合に使用可能になる【トゥリーハント】の威力は絶大だ。
各種ハントが2倍のダメージを与えるのに対し、手間がかかる分【トゥリーハント】は6倍のダメージを叩き出せる!
ラカラが奴の喉元に短剣で斬りかかると奴の体から血飛沫が飛び交い討伐することに成功した。
「よしっ! よくやったぞラカラ!」
「うん!」
「しかし油断するな! まだ大ボスのグリフォンが2頭も残っている!」
俺の言葉にようやく奴が姿を現した。
「やれやれ、その程度の相手に苦戦するとは、佐藤も落ちぶれたものですね」
余裕そうな笑みを浮かべながら登場したあの男がついに動き出すのだった。
「ぐわああああ!!!」
「なんだこいつら! 魔物の癖に魔法を使うぞ!!」
村の中はそこら中火事が起きていて死体の山が築かれている。
村とは言っても王都が近くそこそこの人数がいた村は既に無くなったのだと俺たちは気付かされた。
(あんな奴らの茶番に付き合ったせいだ!)
そんなあんな奴らも殆どが既に焼死体となっており、つくづく付き合った事を不快に感じた俺は空を見上げる。
「グアァァ!!!!」
「グァァァ!!!」
2頭のグリフォンが眷属たるワイバーンと無数の鳥どもを引き連れて炎の魔法を放ってくる!
「アルシェ!」
「はい! 【光の盾】! 【水の盾】!」
アルシェの前に光と水の盾が出現し奴の魔法を掻き消した。
「流石だな!」
「任せて下さい! 【挑発】!」
彼女が剣を掲げると敵の注目が全て彼女に向かう。
その隙を狙ってラカラがブーメランを投げる!
「【8ブーメラン】!!!」
彼女がそう叫ぶとブーメランが8つに分裂して一気に雑魚鳥どもを薙ぎ払う!
「【キャットスタンプ】!」
勢いよく上にジャンプしたシュナが範囲攻撃で雑魚をどんどん倒していく。
「デバフ!」
勿論俺も各種デバフを使い皆をサポートしていた。
優樹は傷ついた者を回復したり皆にバフをかけて持続力を強化する。
(いいぞ! 前より格段に戦力が強化されている! これなら佐藤と石川に頼らなくても何とかなるかもしれない!)
と言うかあいつらは何をやっているんだ?
ボスっぽいやつが目の前にいるのに姿を現さないとは...、まさかな。
目の前のグリフォン2頭が今回のボスではないかも知れないと言う疑惑が立ち始めた頃だった。
「遅れたな! 高坂!」
「佐藤!」
ようやく現れた勇者が剣を振りかざす!
「くらえ! これが俺の新必殺技! 【ファイナルスラッシュ】だ!」
(うん! 完全にパクリだろそのネーミング!)
某有名バトル漫画のマネをするのは誰でもある事だが、技名をそうするとはな...。
まあ、敵を倒してくれるのならばそれでいい。
以前見た【勇者の一撃】よりも強力になった一撃をワイバーンに入れる佐藤。
「どうだ!」
と生き残っていた数人の騎士団達も「おおっ!」と声を漏らしていたが...。
「グギャァァァァ!!!!」
「おいっ! たおせてないぞ!!」
勇者の一撃が決まったと言うのにワイバーンはピンピンしている。
そこを指摘すると佐藤は「そんなはずは...」と呟いていた。
固まったまま次の行動を起こさない佐藤に痺れを切らした俺はラカラに命令を下す。
「ラカラ! 俺が各種デバフをかける! ワイバーンにハント系を全部乗せた攻撃を行え!」
「分かったよ兄ちゃん!」
そう言いながらワイバーンに飛びかかるラカラを迎撃しようと魔法を唱える奴に【束縛】と【幻影剣】→【幻影乱部】を入れて動きを封じたその上で毒と麻痺を重ねがけた。
「これが【ポイズンハント】【パラライズハント】【バインドハント】を重ねがけにした【トゥリーハント】だ!」
毒と麻痺と拘束、この全ての状態異常が入っている場合に使用可能になる【トゥリーハント】の威力は絶大だ。
各種ハントが2倍のダメージを与えるのに対し、手間がかかる分【トゥリーハント】は6倍のダメージを叩き出せる!
ラカラが奴の喉元に短剣で斬りかかると奴の体から血飛沫が飛び交い討伐することに成功した。
「よしっ! よくやったぞラカラ!」
「うん!」
「しかし油断するな! まだ大ボスのグリフォンが2頭も残っている!」
俺の言葉にようやく奴が姿を現した。
「やれやれ、その程度の相手に苦戦するとは、佐藤も落ちぶれたものですね」
余裕そうな笑みを浮かべながら登場したあの男がついに動き出すのだった。
0
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
追放された美少女を助けた底辺おっさんが、実は元”特級冒険者”だった件について。
いちまる
ファンタジー
【毎週木曜日更新!】
採取クエストしか受けない地味なおっさん冒険者、ダンテ。
ある日彼は、ひょんなことからA級冒険者のパーティーを追放された猫耳族の少女、セレナとリンの面倒を見る羽目になってしまう。
最初は乗り気でなかったダンテだが、ふたりの夢を聞き、彼女達の力になると決意した。
――そして、『特級冒険者』としての実力を隠すのをやめた。
おっさんの正体は戦闘と殺戮のプロ!
しかも猫耳少女達も実は才能の塊だった!?
モンスターと悪党を物理でぶちのめす、王道冒険譚が始まる――!
※本作はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
異世界でお金を使わないといけません。
りんご飴
ファンタジー
石川 舞華、22歳。
事故で人生を終えたマイカは、地球リスペクトな神様にスカウトされて、異世界で生きるように言われる。
異世界でのマイカの役割は、50年前の転生者が溜め込んだ埋蔵金を、ジャンジャン使うことだった。
高級品に一切興味はないのに、突然、有り余るお金を手にいれちゃったよ。
ありがた迷惑な『強運』で、何度も命の危険を乗り越えます。
右も左も分からない異世界で、家やら、訳あり奴隷やらをどんどん購入。
旅行に行ったり、貴族に接触しちゃったり、チートなアイテムを手に入れたりしながら、異世界の経済や流通に足を突っ込みます。
のんびりほのぼの、時々危険な異世界事情を、ブルジョア満載な生活で、何とか楽しく生きていきます。
お金は稼ぐより使いたい。人の金ならなおさらジャンジャン使いたい。そんな作者の願望が込められたお話です。
しばらくは 月、木 更新でいこうと思います。
小説家になろうさんにもお邪魔しています。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる