幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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地下牢
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薄暗い地下牢に繋がれている俺達。
その中にこの前の騎士団長が入ってきた。
「【弱体術師】。気分はどうかな?」
「最低の気分だな。いきなり人を誘拐犯扱いしやがって何様だ?」
俺の質問に彼は笑って答える。
「元気があるようで何よりだ。せいぜい処刑までの間その去勢を張り続けて置いてくれよ? 悪が強大であれば強大であるほど英雄譚は光輝くからな」
「へぇ...冤罪で人を処刑して置いて英雄譚ねぇ」
「精々そうやって吠えていろ。明日には大々的に貴様を私の手で処刑してやろう。民衆の前で【弱体術師】と言う巨悪を姫様を救った私と言う正義が打ち負かす! これ以上ない演出だろう? 勇者の小僧に良い思いをさせてやった後はあの偽姫の正体を暴き犯人に仕立て上げてから小娘を処刑。その前に王を殺害し偽姫がやった事に偽造するからな。そして最後は【勇者】共々アルシュ様をこの手で葬れば私の敵はいなくなりこの国は私の手に落ちるのだよ」
ベラベラと計画を喋るのはなんなのだろうか? こいつは頭がいいと見せかけた馬鹿なのか?
「その計画を俺が他の奴にバラしたらまずいんじゃないか?」
「ふん、【弱体術師】の貴様と王国騎士団長の私。民衆は私に味方するに決まっている」
「そうだな」
「んっ? 妙に物分かりが良いな?」
「ああ、この世界の民衆はこぞって愚民だと散々思い知らされているからな」
一部の例外はいるがな。
「ほう? 貴様【弱体術師】の癖に分かっているではないか。まあだからと言って命乞いは聞かんぞ? お前の処刑は我が計画に必要不可欠な物だからな」
「...シュナと優樹はどうなる?」
「そこの2人も当然処刑だ。まあ大々的に処刑する必要はないが【弱体術師】に手を貸した者達として処刑すれば私の株が上がるからな。貴様だけしゃべれるようにしているのは最後に貴様の怒り狂った声を聞きたいからだったんだが、こうも冷静だと面白みに欠けるな」
「そうか、分かった。もう出て言っていいぞお前」
「...貴様、自分の立場が分かっているのか?」
剣をちらつかせる目の前の男に俺は呟く。
「動けない相手に剣を向けるような騎士様に対する敬意などない」
「...チッ! その減らず口、明日には叩き切ってやる!」
奴が出口へと向かうのを見た後にシュナと優樹の様子を見る。
2人共手足を鎖で繋がれており、口元には猿轡、そして魔力減退の結界が常に貼られているこの部屋のせいで俺たちは魔法もスキルも使えない。
「...まずいな。こんな時に牢屋の鍵を開けられるラカラが居てくれたら」
そう思わずにはいられない程に今の俺は追い詰められているのでした。
その中にこの前の騎士団長が入ってきた。
「【弱体術師】。気分はどうかな?」
「最低の気分だな。いきなり人を誘拐犯扱いしやがって何様だ?」
俺の質問に彼は笑って答える。
「元気があるようで何よりだ。せいぜい処刑までの間その去勢を張り続けて置いてくれよ? 悪が強大であれば強大であるほど英雄譚は光輝くからな」
「へぇ...冤罪で人を処刑して置いて英雄譚ねぇ」
「精々そうやって吠えていろ。明日には大々的に貴様を私の手で処刑してやろう。民衆の前で【弱体術師】と言う巨悪を姫様を救った私と言う正義が打ち負かす! これ以上ない演出だろう? 勇者の小僧に良い思いをさせてやった後はあの偽姫の正体を暴き犯人に仕立て上げてから小娘を処刑。その前に王を殺害し偽姫がやった事に偽造するからな。そして最後は【勇者】共々アルシュ様をこの手で葬れば私の敵はいなくなりこの国は私の手に落ちるのだよ」
ベラベラと計画を喋るのはなんなのだろうか? こいつは頭がいいと見せかけた馬鹿なのか?
「その計画を俺が他の奴にバラしたらまずいんじゃないか?」
「ふん、【弱体術師】の貴様と王国騎士団長の私。民衆は私に味方するに決まっている」
「そうだな」
「んっ? 妙に物分かりが良いな?」
「ああ、この世界の民衆はこぞって愚民だと散々思い知らされているからな」
一部の例外はいるがな。
「ほう? 貴様【弱体術師】の癖に分かっているではないか。まあだからと言って命乞いは聞かんぞ? お前の処刑は我が計画に必要不可欠な物だからな」
「...シュナと優樹はどうなる?」
「そこの2人も当然処刑だ。まあ大々的に処刑する必要はないが【弱体術師】に手を貸した者達として処刑すれば私の株が上がるからな。貴様だけしゃべれるようにしているのは最後に貴様の怒り狂った声を聞きたいからだったんだが、こうも冷静だと面白みに欠けるな」
「そうか、分かった。もう出て言っていいぞお前」
「...貴様、自分の立場が分かっているのか?」
剣をちらつかせる目の前の男に俺は呟く。
「動けない相手に剣を向けるような騎士様に対する敬意などない」
「...チッ! その減らず口、明日には叩き切ってやる!」
奴が出口へと向かうのを見た後にシュナと優樹の様子を見る。
2人共手足を鎖で繋がれており、口元には猿轡、そして魔力減退の結界が常に貼られているこの部屋のせいで俺たちは魔法もスキルも使えない。
「...まずいな。こんな時に牢屋の鍵を開けられるラカラが居てくれたら」
そう思わずにはいられない程に今の俺は追い詰められているのでした。
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