幼馴染と一緒に勇者召喚されたのに【弱体術師】となってしまった俺は弱いと言う理由だけで幼馴染と引き裂かれ王国から迫害を受けたのでもう知りません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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騎士団長・グレイス=アーランド
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騎士の格好をした男が数人の部下を連れて俺達の前にやってくる。
「あいつだ! あの声はこの国の騎士団長だ!」
「あいつが?」
俺は気怠げな表情で目の前の男を見つめる。
金髪でイケメンで顔達が整っている上に自信に満ち溢れた顔...。
(俺の苦手なタイプだな)
そう思っていると目の前の男が剣を引き抜いた。
「貴様が【弱体術師】だな。我が国の姫君を攫うとは外道め...。この私グレイス=アーランドが貴様を葬る! 皆は手を出さないでくれ、私がこの者に天誅を下す」
何やら盛り上がっている奴に俺はこう呟いた。
「...何を1人で盛り上がっているのか知らないが、俺の仲間には【回復術師】がいるんだよ。この程度の変装魔法なら解除できる筈だ」
「ほう? ならばやってみるが良い」
「優樹、頼む」
「うん! 任せて!」
そう言いながら解除の方法を模索している優樹だったが...。
「あれっ? これ変装魔法じゃないかも...。本当にラカラちゃんの魂にアルシェ様の肉体が引っ付いている感じだ」
「何!? じゃあ解除できないのか!?」
「うん...これを互いの肉体が離れた場所で強制的に解除したらラカラちゃんもアルシェ様も肉体に魂が戻れず他界しちゃう可能性が出てくる」
(なんてこった。と言うかこの状況は...!)
俺は奴の方を振り返る。
「【弱体術師】に【回復術師】を名乗る偽物か...。アルシェ様を拐った罪はちゃんと払って貰うぞ!」
そう言いながら身構える奴に俺はデバフをかけるのだが...。
「お前のデバフなんぞ効かん! 【アンチデバフ】! 【自身強化】! 【聖騎士団の盾】!」
奴は自身に強化魔法をかけた上で俺のデバフを打ち消した!
「まじかよ!」
「悪魔のデバフなんぞ私には効かない!」
そう良いながら剣を構えて俺を切り裂こうと迫って来る!
「させません!」
シュナが危機一髪の所で俺を守ってくれた。
「猫人族か...。厄介だな」
「和希様には指一本触れさせません!」
そう居ながら戦うシュナにバフをかける優樹。
「シュナちゃん! 頑張って!」
「兄ちゃん! 私にも武器をくれよ! 皆で戦えば勝てるかもしれないからさ!」
「ああっ! 分かった!」
そう言いながら俺がメニューから武器を取り出そうとしていると...。
「ふにゃ~ん...♡」
「シュナ!?」
何故かシュナが泥酔状態となっていた。
「猫人族には良い思い出が無くてね。常にマタタビを持ち歩いていて良かったよ」
まずい! 一番の戦闘員がやられてしまった!
俺は急いで武器をラカラに渡そうとしたのだが...。
「その間は与えん!」
グレイスの素早い一撃に俺はあっさりとやられてしまった。
「【弱体術師】、噂ほどの力はなかったようだな」
剣を納めて部下共に優樹を押さえつけさせ、丸腰のラカラを優しく拘束する。
「兄ちゃん! 兄ちゃん!」
「和希!!!」
優樹とラカラの声が聞こえるが、段々と瞼が重たくなって来た。
(くそ...。意識が...)
予想以上に強い一撃を受けていた俺はそのまま昏倒してしまうのだった...。
「あいつだ! あの声はこの国の騎士団長だ!」
「あいつが?」
俺は気怠げな表情で目の前の男を見つめる。
金髪でイケメンで顔達が整っている上に自信に満ち溢れた顔...。
(俺の苦手なタイプだな)
そう思っていると目の前の男が剣を引き抜いた。
「貴様が【弱体術師】だな。我が国の姫君を攫うとは外道め...。この私グレイス=アーランドが貴様を葬る! 皆は手を出さないでくれ、私がこの者に天誅を下す」
何やら盛り上がっている奴に俺はこう呟いた。
「...何を1人で盛り上がっているのか知らないが、俺の仲間には【回復術師】がいるんだよ。この程度の変装魔法なら解除できる筈だ」
「ほう? ならばやってみるが良い」
「優樹、頼む」
「うん! 任せて!」
そう言いながら解除の方法を模索している優樹だったが...。
「あれっ? これ変装魔法じゃないかも...。本当にラカラちゃんの魂にアルシェ様の肉体が引っ付いている感じだ」
「何!? じゃあ解除できないのか!?」
「うん...これを互いの肉体が離れた場所で強制的に解除したらラカラちゃんもアルシェ様も肉体に魂が戻れず他界しちゃう可能性が出てくる」
(なんてこった。と言うかこの状況は...!)
俺は奴の方を振り返る。
「【弱体術師】に【回復術師】を名乗る偽物か...。アルシェ様を拐った罪はちゃんと払って貰うぞ!」
そう言いながら身構える奴に俺はデバフをかけるのだが...。
「お前のデバフなんぞ効かん! 【アンチデバフ】! 【自身強化】! 【聖騎士団の盾】!」
奴は自身に強化魔法をかけた上で俺のデバフを打ち消した!
「まじかよ!」
「悪魔のデバフなんぞ私には効かない!」
そう良いながら剣を構えて俺を切り裂こうと迫って来る!
「させません!」
シュナが危機一髪の所で俺を守ってくれた。
「猫人族か...。厄介だな」
「和希様には指一本触れさせません!」
そう居ながら戦うシュナにバフをかける優樹。
「シュナちゃん! 頑張って!」
「兄ちゃん! 私にも武器をくれよ! 皆で戦えば勝てるかもしれないからさ!」
「ああっ! 分かった!」
そう言いながら俺がメニューから武器を取り出そうとしていると...。
「ふにゃ~ん...♡」
「シュナ!?」
何故かシュナが泥酔状態となっていた。
「猫人族には良い思い出が無くてね。常にマタタビを持ち歩いていて良かったよ」
まずい! 一番の戦闘員がやられてしまった!
俺は急いで武器をラカラに渡そうとしたのだが...。
「その間は与えん!」
グレイスの素早い一撃に俺はあっさりとやられてしまった。
「【弱体術師】、噂ほどの力はなかったようだな」
剣を納めて部下共に優樹を押さえつけさせ、丸腰のラカラを優しく拘束する。
「兄ちゃん! 兄ちゃん!」
「和希!!!」
優樹とラカラの声が聞こえるが、段々と瞼が重たくなって来た。
(くそ...。意識が...)
予想以上に強い一撃を受けていた俺はそのまま昏倒してしまうのだった...。
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