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なにこれ...やりすぎじゃん!!
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「わ~い!!景品いっぱ~い!!」
横ですごく喜ぶエリサと、今にも手を出してきそうな射的屋の店長。
結局の所、彼女は置かれていた全ての商品を獲り尽くしたのだ。
袋いっぱいになった景品袋を見てご満悦そうな彼女。
「さっさと出て行ってくれ!!」
もう客の顔も見たくなさそうな表情で私達を見てくる彼。
お気楽そうな彼女は手を振りながら彼を煽るように笑う。
「またくるね~w」
それを見た彼はテーブルを叩いてこう叫んだ。
「二度とくるな!!」
~広場~
「いや~大量大量!!」
「ははは...」
私は袋いっぱいになった景品達を見て乾いた笑いしか出なかった。
(流石にやりすぎでしょ!!!、店主さん最後の方ちょっと泣いてたし!)
彼女の方を振り向いて顔色を伺うが、ちっとも悪く思っていないようだ。
(エリサに常識はないのか?...)
そう思ったのだが、あくまで他人の人生に口を出すのも悪い気がするので、そこまでうるさく口出しをするつもりはない。
それにしても凄いと思ったのは、彼女が土魔法で固定されている景品を全て弾丸1発でほとんど取り尽くして行ったことだ。
最後の方なんて、思いっきり景品の下の方に土の塊が見える程補強されていたのに、それを軽々吹っ飛ばした彼女の魔法は中々の物である。
そこに興味を持ち話かけるのだった。
「ねえエリサ...」
「うん?」
「さっき射的で使った魔法って電撃系統?」
彼女は少し驚いたような表情をした後に私の肩を叩いて笑った。
「あはは!、凄い!よくわかったね!」
「いや...、私には魔法の知識があるから...」
「へぇ~...、やっぱりカリンは魔法使い志望なの?」
「まあ一応は...」
「そうなんだ!」
そう言いつつも、手に入れた景品を見てはしゃぐ彼女の姿を見ると力が抜ける。
(一瞬でも凄い魔法使いだと思った私が馬鹿なのか?、でも本当に繊細な電撃だったんだよね...)
彼女の性格からは思いもつかない程絶妙な魔法コントロールだったのだ。
ただのコルク弾を発射と同時に電撃で分解し、弾丸が飛び散った様に見せかける。
その後、魔法の電撃で全ての景品を押し倒し、いかにも分裂した弾丸で景品を取った様に見せかけたのだ。
射的屋の店主が使っていた土魔法に鉄分が含まれていたのが幸いしたのだと思うが、魔法の知識がある程度ないとわからない様にしていた。
私は電撃が見えたのに、辺りの人は誰一人として気がついていなかったのには流石に驚いた。
私自身、3回目でようやくカラクリがわかったので、もしもこれが実戦だった場合には、1発目で黒焦げにされていただろう。
電撃系統の魔法は見てからの判断では遅いと、改めて考える私だった。
私が難しそうな顔で俯いていると、彼女が景品袋の中から一つを私にくれた。
「こんなに一杯あってもしょうがないし、一個カリンにあげる」
そう言ってお菓子を一つ投げ渡してくる。
「えっ?いいの?」
「いいのいいの、どうせ全部は持って帰る気ないし、帰るときに余った分は教会にでも寄って寄付してくるわ~」
それを聞いた時、彼女が破天荒な人だなと思っていた私ですら、彼女がそれだけの人物ではないと認識するのだった。
横ですごく喜ぶエリサと、今にも手を出してきそうな射的屋の店長。
結局の所、彼女は置かれていた全ての商品を獲り尽くしたのだ。
袋いっぱいになった景品袋を見てご満悦そうな彼女。
「さっさと出て行ってくれ!!」
もう客の顔も見たくなさそうな表情で私達を見てくる彼。
お気楽そうな彼女は手を振りながら彼を煽るように笑う。
「またくるね~w」
それを見た彼はテーブルを叩いてこう叫んだ。
「二度とくるな!!」
~広場~
「いや~大量大量!!」
「ははは...」
私は袋いっぱいになった景品達を見て乾いた笑いしか出なかった。
(流石にやりすぎでしょ!!!、店主さん最後の方ちょっと泣いてたし!)
彼女の方を振り向いて顔色を伺うが、ちっとも悪く思っていないようだ。
(エリサに常識はないのか?...)
そう思ったのだが、あくまで他人の人生に口を出すのも悪い気がするので、そこまでうるさく口出しをするつもりはない。
それにしても凄いと思ったのは、彼女が土魔法で固定されている景品を全て弾丸1発でほとんど取り尽くして行ったことだ。
最後の方なんて、思いっきり景品の下の方に土の塊が見える程補強されていたのに、それを軽々吹っ飛ばした彼女の魔法は中々の物である。
そこに興味を持ち話かけるのだった。
「ねえエリサ...」
「うん?」
「さっき射的で使った魔法って電撃系統?」
彼女は少し驚いたような表情をした後に私の肩を叩いて笑った。
「あはは!、凄い!よくわかったね!」
「いや...、私には魔法の知識があるから...」
「へぇ~...、やっぱりカリンは魔法使い志望なの?」
「まあ一応は...」
「そうなんだ!」
そう言いつつも、手に入れた景品を見てはしゃぐ彼女の姿を見ると力が抜ける。
(一瞬でも凄い魔法使いだと思った私が馬鹿なのか?、でも本当に繊細な電撃だったんだよね...)
彼女の性格からは思いもつかない程絶妙な魔法コントロールだったのだ。
ただのコルク弾を発射と同時に電撃で分解し、弾丸が飛び散った様に見せかける。
その後、魔法の電撃で全ての景品を押し倒し、いかにも分裂した弾丸で景品を取った様に見せかけたのだ。
射的屋の店主が使っていた土魔法に鉄分が含まれていたのが幸いしたのだと思うが、魔法の知識がある程度ないとわからない様にしていた。
私は電撃が見えたのに、辺りの人は誰一人として気がついていなかったのには流石に驚いた。
私自身、3回目でようやくカラクリがわかったので、もしもこれが実戦だった場合には、1発目で黒焦げにされていただろう。
電撃系統の魔法は見てからの判断では遅いと、改めて考える私だった。
私が難しそうな顔で俯いていると、彼女が景品袋の中から一つを私にくれた。
「こんなに一杯あってもしょうがないし、一個カリンにあげる」
そう言ってお菓子を一つ投げ渡してくる。
「えっ?いいの?」
「いいのいいの、どうせ全部は持って帰る気ないし、帰るときに余った分は教会にでも寄って寄付してくるわ~」
それを聞いた時、彼女が破天荒な人だなと思っていた私ですら、彼女がそれだけの人物ではないと認識するのだった。
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