大きな町で小さな喫茶店を趣味で営む水系最強超能力者ツカサさんの経営戦略!!以前所属していた組織の残党から能力を狙われていますが問題ありません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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『マッドマン』
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外側から壁を水のバズーカで撃ち抜くと、そこにはノエルを囲むようにして立っている数人の男達の姿があった。
私はそのまま勢いよく彼らに突っ込む!
「誰だ!?」
突然現れた私を見て叫ぶ一人の男に近づき顔面に蹴りを入れる。
男は吹っ飛び壁に叩きつけられる。
「お前は一体何なんだ!?」
今度は別方向から声がかかる。
そちらを見ると今蹴飛ばした男と同じ格好をした男の姿が見える。
「僕はただの喫茶店のマスター。あなた達の敵よ」
私が名乗ると彼らは戦闘態勢に入る。
「俺の名前は『マッドサイエンティスト』のコードネームを持つ『マッドマン』!! 俺の能力で貴様は死ぬことになる!!」
彼の手からは黒い煙のような物が噴き出す。
私はそれをかわすようにその場から離れる。
するとさっきまで私の立っていた場所の床に穴が開く。
私はすぐにその場所を離れる。
一瞬遅れてそこから建物の壁から無数の鉄の棘のようなものが伸びてきた。
恐らく建物を支える鉄柱から拝借しているのだろう。
「これは...、重力操作?」
私の呟きに答えるかのように別の男が話しかけてくる。
「正解だ。俺は『重力使い』のコードネームを持っている」
私の目の前に現れたのは先ほど吹き飛ばされた男と瓜二つの顔立ちの男だった。
この二人は兄弟なのか?
「ちなみにこいつは双子の弟だ」
どうやら思考を読み取ったらしくそんなことを言ってくる。
「じゃあ、あんたがも『カオスチャイルド』の幹部ってことでいいのかしら?」
「そうだ」
あっさりと肯定する男。
「それで? 目的は?」
「お前は知る必要はない」
「そう、なら仕方ないね」
私は右手を前に出し、力を込めると、水が渦を巻き、巨大なドリルのような形状に変わっていく。
「悪いけど、力ずくでも聞かせてもらうわ」
「やってみろ」
私はその水でできた巨大なドリルを『マッドマン』に向けて放つ! しかし、相手に当たる直前、何かに阻まれる。
「残念ながら、お前の攻撃では俺たちを倒すことはできない」
「そうみたいね」
私の放った攻撃を防いだのは『マッドマン』が生み出した重力の壁だった。
「だから言ったろう? 俺たちは無敵だって」
そう言うと『マッドマン』は両手を私に向ける。
すると私に向かって大量の針が飛んでくる。
「うぐッ」
咄嵯に体を捻って避けようとするが、いくつかは体に刺さってしまう。
「くそ!」
すぐに治療を始める私。
「無駄だ。この空間内ではお前の全ての能力は無効化される」
「なんですって!?」
「そしてこの俺の重力を操る能力があればどんなに強力な攻撃をも防ぎ切ることができる」
「...厄介な能力だね」
機械に頼らずとも普通に強い兄弟の登場に私は少し焦り始める。
『マッドマン』の言う通り、確かにこのままだと勝てそうもない。
しかし、それでも私は諦めずに戦い続けるのだった。
私はそのまま勢いよく彼らに突っ込む!
「誰だ!?」
突然現れた私を見て叫ぶ一人の男に近づき顔面に蹴りを入れる。
男は吹っ飛び壁に叩きつけられる。
「お前は一体何なんだ!?」
今度は別方向から声がかかる。
そちらを見ると今蹴飛ばした男と同じ格好をした男の姿が見える。
「僕はただの喫茶店のマスター。あなた達の敵よ」
私が名乗ると彼らは戦闘態勢に入る。
「俺の名前は『マッドサイエンティスト』のコードネームを持つ『マッドマン』!! 俺の能力で貴様は死ぬことになる!!」
彼の手からは黒い煙のような物が噴き出す。
私はそれをかわすようにその場から離れる。
するとさっきまで私の立っていた場所の床に穴が開く。
私はすぐにその場所を離れる。
一瞬遅れてそこから建物の壁から無数の鉄の棘のようなものが伸びてきた。
恐らく建物を支える鉄柱から拝借しているのだろう。
「これは...、重力操作?」
私の呟きに答えるかのように別の男が話しかけてくる。
「正解だ。俺は『重力使い』のコードネームを持っている」
私の目の前に現れたのは先ほど吹き飛ばされた男と瓜二つの顔立ちの男だった。
この二人は兄弟なのか?
「ちなみにこいつは双子の弟だ」
どうやら思考を読み取ったらしくそんなことを言ってくる。
「じゃあ、あんたがも『カオスチャイルド』の幹部ってことでいいのかしら?」
「そうだ」
あっさりと肯定する男。
「それで? 目的は?」
「お前は知る必要はない」
「そう、なら仕方ないね」
私は右手を前に出し、力を込めると、水が渦を巻き、巨大なドリルのような形状に変わっていく。
「悪いけど、力ずくでも聞かせてもらうわ」
「やってみろ」
私はその水でできた巨大なドリルを『マッドマン』に向けて放つ! しかし、相手に当たる直前、何かに阻まれる。
「残念ながら、お前の攻撃では俺たちを倒すことはできない」
「そうみたいね」
私の放った攻撃を防いだのは『マッドマン』が生み出した重力の壁だった。
「だから言ったろう? 俺たちは無敵だって」
そう言うと『マッドマン』は両手を私に向ける。
すると私に向かって大量の針が飛んでくる。
「うぐッ」
咄嵯に体を捻って避けようとするが、いくつかは体に刺さってしまう。
「くそ!」
すぐに治療を始める私。
「無駄だ。この空間内ではお前の全ての能力は無効化される」
「なんですって!?」
「そしてこの俺の重力を操る能力があればどんなに強力な攻撃をも防ぎ切ることができる」
「...厄介な能力だね」
機械に頼らずとも普通に強い兄弟の登場に私は少し焦り始める。
『マッドマン』の言う通り、確かにこのままだと勝てそうもない。
しかし、それでも私は諦めずに戦い続けるのだった。
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