大きな町で小さな喫茶店を趣味で営む水系最強超能力者ツカサさんの経営戦略!!以前所属していた組織の残党から能力を狙われていますが問題ありません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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いつもの1日
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日常の日差し、今日も良い1日が始まりそうだ。
私はあくびをしながらノエルを起こしに行く。
「ノエル、朝だぞ」
「うにゃ~...後10分」
だらしない格好で寝ている彼女の毛布を無慈悲に剥ぎ取る私。
「そんな事言ってまたシフトギリギリまで眠って朝ごはん食べない気だろ? そなのは僕が許さないから」
「 分かった...」
しぶしぶベッドから出て来るノエルだがまだ眠いのか目を擦っている。
ふぁ~っと可愛らしい欠伸をする彼女もとても可愛いのだが、いつまでもそうしてはいられない。
さて、今日のメニューは何にしようかな? 私は冷蔵庫の中を確認しながら献立を考える。
まあ、大したものは無いけど……。
「今日はフレンチトーストにするよ」
「やった!甘くて 美味しいやつ!」
ノエルはとても喜んでくれる。
急にテンションが上がる様は急に子供だよねノエルって。
年相応の素顔尾を見せてくれる彼女を見ていると、少しほっこりする。
「ほら、早く着替えないと間に合わないぞ?」
「OK!」
私はキッチンに戻り朝食の準備を始める。
そして、数分後に出来上がる。
うん、我ながら良い出来栄えだ。
「じゃあ、食べようか」
「いただきます!」
元気よく手を合わせるノエル。
とても嬉しそうな顔だ。
「はい、召し上がれ」
「んー!!美味しい!!」
「それは良かった」
私達は他愛のない会話をしながら食事を楽しむ。
そしていつものように開店し、お客さまを待つ。
朝の仕事がもう少しで終わると言う時だった。
店の扉が開く音がする。
誰か来たみたいだ。
「おはようございます」
聞き慣れた声と共に入って来たのは私の店によく来てくれる女の子だった。
「ああ、おはよう。今日も来てくれたんだね」
彼女は週に3回ほど店に来てくれている常連さんなのだが、最近は毎日来ている。
「はい、今日もコーヒーを飲みに来たんです」
「ありがとう。ゆっくりして行ってね」
彼女は席に着くとすぐに本を読み始める。
静かな店内に流れる心地よい時間。
しかし、その静寂はすぐに破られる事となる。
「あのー、すみません。注文いいですか?」
お客さんの声で現実に引き戻される。
いけない、仕事中だったな。
「ごめんなさい。すぐ伺います」
私は慌ててその場を離れる。
「今日のブレンドもいつもの2種類でお願いします」
「かしこまりました」
オーダーが入った為カウンターに戻る私。
「ノエル、ブレンドいつもの2種類だよ」
「はいよ~」
ノエルにブレンドを作り始めてもらう。
ノエルは元々コーヒー自体苦手ではあったが、仕事と割り切り始めてからはそこそこの腕前に上達していた。
私はその間に他の客の会計を済ませておく。
しばらくしてノエルが出来上がりを告げる。
「お待たせしました。ブレンドです」
ノエルがテーブルにカップを置く。
「ありがとう」
お客様はそれを受け取るとすぐに飲み始めた。
すると、驚いた表情を見せる。
「やっぱ、マスターの作るコーヒーめっちゃ美味しい」
「ふふん、でしょ?」
「えっ!? これノエルが淹れたの!? めっちゃ美味しくなってるじゃん!」
「ツカサに直接教えて貰っているからね」
と自慢げなノエル。
彼女は見た目では分からないが最近とてもやる気があるのだ。
理由はおそらく先程の女の子だろう。
私が気付くくらいだから周りの常連さんも気付いてると思う。
でも、みんなあえて触れずに見守ってくれている。
ノエルの心のケアとして本当にありがたい人達だ。
「じゃあ、私も行ってくるから後はよろしくね」
「了解!」
私はそのままレジに向かう。
そして、会計を終えて次のお客様の所へ向かう。
「お待たせいたしました」
「マスター、今日もカッコイイですね」
「そうかい? ありがと」
「今度デートしましょう」
「機会があればね」
「絶対ですよ?」
「分かった分かった」
こんな感じでお客さまの相手をしている内にあっという間に閉店の時間となった。
私はあくびをしながらノエルを起こしに行く。
「ノエル、朝だぞ」
「うにゃ~...後10分」
だらしない格好で寝ている彼女の毛布を無慈悲に剥ぎ取る私。
「そんな事言ってまたシフトギリギリまで眠って朝ごはん食べない気だろ? そなのは僕が許さないから」
「 分かった...」
しぶしぶベッドから出て来るノエルだがまだ眠いのか目を擦っている。
ふぁ~っと可愛らしい欠伸をする彼女もとても可愛いのだが、いつまでもそうしてはいられない。
さて、今日のメニューは何にしようかな? 私は冷蔵庫の中を確認しながら献立を考える。
まあ、大したものは無いけど……。
「今日はフレンチトーストにするよ」
「やった!甘くて 美味しいやつ!」
ノエルはとても喜んでくれる。
急にテンションが上がる様は急に子供だよねノエルって。
年相応の素顔尾を見せてくれる彼女を見ていると、少しほっこりする。
「ほら、早く着替えないと間に合わないぞ?」
「OK!」
私はキッチンに戻り朝食の準備を始める。
そして、数分後に出来上がる。
うん、我ながら良い出来栄えだ。
「じゃあ、食べようか」
「いただきます!」
元気よく手を合わせるノエル。
とても嬉しそうな顔だ。
「はい、召し上がれ」
「んー!!美味しい!!」
「それは良かった」
私達は他愛のない会話をしながら食事を楽しむ。
そしていつものように開店し、お客さまを待つ。
朝の仕事がもう少しで終わると言う時だった。
店の扉が開く音がする。
誰か来たみたいだ。
「おはようございます」
聞き慣れた声と共に入って来たのは私の店によく来てくれる女の子だった。
「ああ、おはよう。今日も来てくれたんだね」
彼女は週に3回ほど店に来てくれている常連さんなのだが、最近は毎日来ている。
「はい、今日もコーヒーを飲みに来たんです」
「ありがとう。ゆっくりして行ってね」
彼女は席に着くとすぐに本を読み始める。
静かな店内に流れる心地よい時間。
しかし、その静寂はすぐに破られる事となる。
「あのー、すみません。注文いいですか?」
お客さんの声で現実に引き戻される。
いけない、仕事中だったな。
「ごめんなさい。すぐ伺います」
私は慌ててその場を離れる。
「今日のブレンドもいつもの2種類でお願いします」
「かしこまりました」
オーダーが入った為カウンターに戻る私。
「ノエル、ブレンドいつもの2種類だよ」
「はいよ~」
ノエルにブレンドを作り始めてもらう。
ノエルは元々コーヒー自体苦手ではあったが、仕事と割り切り始めてからはそこそこの腕前に上達していた。
私はその間に他の客の会計を済ませておく。
しばらくしてノエルが出来上がりを告げる。
「お待たせしました。ブレンドです」
ノエルがテーブルにカップを置く。
「ありがとう」
お客様はそれを受け取るとすぐに飲み始めた。
すると、驚いた表情を見せる。
「やっぱ、マスターの作るコーヒーめっちゃ美味しい」
「ふふん、でしょ?」
「えっ!? これノエルが淹れたの!? めっちゃ美味しくなってるじゃん!」
「ツカサに直接教えて貰っているからね」
と自慢げなノエル。
彼女は見た目では分からないが最近とてもやる気があるのだ。
理由はおそらく先程の女の子だろう。
私が気付くくらいだから周りの常連さんも気付いてると思う。
でも、みんなあえて触れずに見守ってくれている。
ノエルの心のケアとして本当にありがたい人達だ。
「じゃあ、私も行ってくるから後はよろしくね」
「了解!」
私はそのままレジに向かう。
そして、会計を終えて次のお客様の所へ向かう。
「お待たせいたしました」
「マスター、今日もカッコイイですね」
「そうかい? ありがと」
「今度デートしましょう」
「機会があればね」
「絶対ですよ?」
「分かった分かった」
こんな感じでお客さまの相手をしている内にあっという間に閉店の時間となった。
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