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怒られちゃった♡【改☆】

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 俺たちがアリカ城に戻ると...。

「アリカ様~?」

 ミユキが半分怒っている状態で出迎えてくれた。

「うっ...ミユキ...」

 顔こそ笑っているものの、あれは絶対に怒っている笑顔だと丸わかりだ。

「随分と遅いお帰りですね~...、取り敢えずお風呂に入ってもらった後でたっぷりとお話しさせていただきましょうか...」

「あっ...はいっ」

 俺は苦笑いでそう答えながら、大浴場へとつれて行かれるのでした。

 ~大浴場~

「ったく...ミユキのやつ1日くらいサボってもいいじゃんか!!」

 彼女のいない所でぶ~ぶ~文句を垂れる俺の肩に手を置いて呟く妹。

「もしかして...、今日は出かけちゃ行けなかったの?」

 潤んだ瞳で俺の事を見てくる妹に本当の事は言えない...。

 そう、妹がたまにはね~ねと遊びにいきたいと呟いたのが今回の件の発端なのだ。

 しかし、そんな事を妹にいうわけには行かない。

 俺はニコリと笑いながら答えた。

「違うよ、リウは悪くない、仕事をほっぽり出して遊んでいた俺が悪いからな」

「ね~ね...」

 心配そうな瞳で俺の事を見つめてくる妹の視線が痛い...。

「だから大丈夫だって! 怒られたって死ぬわけにじゃないんだしさ!」

 ニコニコ笑いながら問題ないと何度も呟くのだが、罪悪感からかしょんぼりとした表情から戻らないリウ。

(ああ~...くそっ!! その表情は反則だろっ!!)

 しょんぼりとした顔も可愛いのだが、やはり妹には笑っていてほしいので、彼女のモチモチほっぺをムニムニし始めた。

「ね...ね~ね!?」

「いいからじっとして」

 俺は何度も妹の頬っぺたをムニムニした後にパンッと手を叩いた。

「よしっ! リウからはちゃんとエネルギーを貰った! これで明日から仕事に精を出せる!!」

 何のことか良くわかっていない様だったので説明する。

「今のムニムニでリウから元気のエネルギーを貰ったんだ、だからもう大丈夫! だいたい子供が大人の心配しなくていいの!」

「でもね~ねもまだ子供だよね?」

 鋭い返し文句が返ってきたがここはスルーしよう。

「...とにかく! 今日の事でリウが心配する事なんてない! 風呂から出たらね~ねと一緒に寝ような!」

 俺の言葉に彼女は満面の笑みを浮かべていた。

「うんっ!!」
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