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【メイド】【改☆】
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~次の日~
俺は鳥のさえずりと共に気持ちよく目覚める...。
「ふぁ~...よく寝た...」
最近は仕事の事ばっかりであんまり眠れてなかったからな。
たまにはこうして田舎でゆっくりするのも良いだろう...。
俺が布団を畳もうとした時。
「んん...」
何故か妹であるリウが俺の布団の中に存在していたので驚く。
(何でリウが俺の布団の中にいるんだ!?)
昨日は確かに俺1人で布団に入った筈だ。
なのに何故...、とは思ったが深くは考えない。
「リウ、起きろよ! 朝だぞ!」
コツンと優しく頬っぺたを弾くと彼女は目覚めた。
「んっ...? あっ、ね~ねおはよう」
大きくあくびをしながら背伸びをする彼女を見て俺は微笑んだ。
多分だがリウは俺と一緒に眠りたかっただけなのだろう。
最近は一緒に眠ってやれてなかったし、これくらいのわがままは聞くべきだと思うので何も言わない。
俺とリウが目を覚ますと、ふすまを開けてチュリアとミユキが現れる。
「アリカ様、リウ様、朝食の準備ができましたので居間にお越しください」
この2人がこの場においてもかしこまった態度を崩さないのは理由がある。
一つは主人である俺への忠義。
そしてもう一つは2人が持っているメイドとしての【自分】というやつだ。
主に後者が非常に厄介で、例え俺がその態度を崩しても良いと言っても彼女達はそれを崩さないだろう。
やれやれ、せっかくの休みなのだから彼女達も普段とは違う様に振る舞えばいいと思うのだが、そう簡単にはいかないようだ。
俺たちが居間に向かい、お爺さん達と一緒に朝食をとっている間にも彼女達は一緒に食事を取らない。
ミユキには以前にその事で注意をした筈なのだが、いつのまにか戻ってしまっていた。
最初は一緒に食事を取る事に対して何の不満も言わなかったチュリアも、この数年間でいつのまにかこう言う態度に変わってしまった。
これはきっと彼女達の職業を【メイド】にしてしまったせいだと思える。
ミユキには【ドラゴンメイド】として。
チュリアには【メイドナイト】としての生涯を俺が示してしまった結果とも言える。
確かにこれは悪い事ではない。
彼女達は自分の思い浮かべる【メイド】と言う職業に誇りを持って接してくれているという事は見ているこちら側からもよく分かるからだ。
だけど...。
(やっぱりご飯は一緒に食べたいよなぁ...)
とそう思う度にちょっぴり寂しくなる俺なのでした。
俺は鳥のさえずりと共に気持ちよく目覚める...。
「ふぁ~...よく寝た...」
最近は仕事の事ばっかりであんまり眠れてなかったからな。
たまにはこうして田舎でゆっくりするのも良いだろう...。
俺が布団を畳もうとした時。
「んん...」
何故か妹であるリウが俺の布団の中に存在していたので驚く。
(何でリウが俺の布団の中にいるんだ!?)
昨日は確かに俺1人で布団に入った筈だ。
なのに何故...、とは思ったが深くは考えない。
「リウ、起きろよ! 朝だぞ!」
コツンと優しく頬っぺたを弾くと彼女は目覚めた。
「んっ...? あっ、ね~ねおはよう」
大きくあくびをしながら背伸びをする彼女を見て俺は微笑んだ。
多分だがリウは俺と一緒に眠りたかっただけなのだろう。
最近は一緒に眠ってやれてなかったし、これくらいのわがままは聞くべきだと思うので何も言わない。
俺とリウが目を覚ますと、ふすまを開けてチュリアとミユキが現れる。
「アリカ様、リウ様、朝食の準備ができましたので居間にお越しください」
この2人がこの場においてもかしこまった態度を崩さないのは理由がある。
一つは主人である俺への忠義。
そしてもう一つは2人が持っているメイドとしての【自分】というやつだ。
主に後者が非常に厄介で、例え俺がその態度を崩しても良いと言っても彼女達はそれを崩さないだろう。
やれやれ、せっかくの休みなのだから彼女達も普段とは違う様に振る舞えばいいと思うのだが、そう簡単にはいかないようだ。
俺たちが居間に向かい、お爺さん達と一緒に朝食をとっている間にも彼女達は一緒に食事を取らない。
ミユキには以前にその事で注意をした筈なのだが、いつのまにか戻ってしまっていた。
最初は一緒に食事を取る事に対して何の不満も言わなかったチュリアも、この数年間でいつのまにかこう言う態度に変わってしまった。
これはきっと彼女達の職業を【メイド】にしてしまったせいだと思える。
ミユキには【ドラゴンメイド】として。
チュリアには【メイドナイト】としての生涯を俺が示してしまった結果とも言える。
確かにこれは悪い事ではない。
彼女達は自分の思い浮かべる【メイド】と言う職業に誇りを持って接してくれているという事は見ているこちら側からもよく分かるからだ。
だけど...。
(やっぱりご飯は一緒に食べたいよなぁ...)
とそう思う度にちょっぴり寂しくなる俺なのでした。
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