TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

【唐揚げ弁当】の工場【改☆】

　～工場の上空～

　俺はミユキの頭の上に立ちながら工場を見据える。

「あれか！！」

「そうです！」

　即答してくれるミユキには感謝しかない。

　ではまずは挨拶がわりに突撃と行きたい所だが、ここはまだ城下町の中だ。

　このまま着陸すると街への被害が大きいので、ミユキのドラゴン形態では着陸する事ができない。

　なのでまずは元の姿に戻るよう命令を出す。

「ミユキ！！　着陸するから元の姿に戻ってくれ」

「わかりました」

　彼女は二つ返事で答えるとそのまま大人の女性と同じくらいの姿に戻る。

　そうなると当然だが...。

「わわっ！！　落ちる！！」

　俺の足場であったミユキの頭が消えたから空中に放り出されてしまった！！。

　手と足をばたつかせて少しでも滞空時間を伸ばそうとしているのだが、側から見れば「親方！！　空から女の子が！！」というような状態である。

「ミユキィィィ！！　助けてくれぇぇ！！」

　俺の情けない声を聞いたミユキは青い翼をはためかせながら俺を空中でお姫様抱っこしてくれた。

　そしてその俺の顔を眺めながら一言呟く。

「どうにか間に合いましたね」

　その言葉にトゥクン♡　と俺の鼓動が高鳴る。

「あっ...♡」

　俺も彼女も女の子同士だというのに何故かこのように胸がときめいてしまう♡。

(だめだぞ！！　俺ことアリカ=ふぉ～しゅん☆　には既に嫁となる存在がいるのだ！！　メイドにときめいてはいかん！！)

　などと思ってはいても、やはり目線は彼女の肢体に向かう。

　豊満な胸にメイド服越しにでもわかる程よい肉付きの肢体♡。

　すらっと伸びたドラゴンの尻尾に青く輝く瞳は宝石のように綺麗なのだ。

　そして顔も美人という素晴らしい造形のドラゴンメイドを見つめてしまった俺は再びトゥクン♡　となってしまう♡。

(何度もときめいてんじゃねーよ！！　俺！！)

　頭の中で葛藤する俺を優しく抱き抱えながらゆっくりと降下し、工場の前に着陸する彼女。

「着きましたよアリカ様！、...アリカ様？」

　むむむ...と考え込む俺をじっと見つめている彼女なのでした。