TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

【唐揚げ弁当】【改造☆】

　～あの感動的な終戦からはや数年～

　国王になった俺はもぐもぐと唐揚げを口に含みながら考え事をしていた...。

(もうそろそろ新しいやり方で国を運営してみようかな...)

　そう思いながら次の唐揚げに手をつけようとした瞬間に弁当の中で盛り上がった存在であるそれが現れた！！。

(なっ！！？　まさかこの弁当！！　物・凄・く・底・上・げ・さ・れ・て・る・！・？・)

　そう！、この【唐揚げ弁当】は500ガル(日本円にして500円)でとてもリーズナブルだと思い購入したのだが、まさかここまで底上げがおこなわれているとは思わなかった！！。

「まさか！！」

　俺は慌てて橋を動かし弁当の中を必死に漁る！！。

「野菜も！？　だと！」

　なんと野菜の方にも僅かだが底上げが施されていた。

「しかもご飯少なっ！！　こんなの女子でも満足しないだろ！！」

　今の俺は年齢にして10歳くらいの幼女なのだが、それでもこの【唐揚げ弁当】は少ないと思う。

「ミユキ！！　いるか！？」

　俺は専属のドラゴンメイドであるミユキを呼んだ。

「はい、お呼びでしょうか？　アリカ様」

　スカートの裾を僅かに上げて礼儀正しい反応を示す彼女に向かって叫ぶ！。

「用事ができた！！　今すぐこの唐揚げ弁当の工場に向かうぞ！！」

　俺の言葉に彼女はにこりと笑いながら承諾する。

「分かりました、今すぐその【唐揚げ弁当】を作っている工場へと乗り込みましょう...」

　俺ミユキは早速この城にあるバルコニーへと足を運ぶ。

「では頼むぞ、ミユキ」

　俺がそう呟くと彼女はドラゴン形態へと変身した。

　相変わらず空中要塞と言った風貌を醸し出しているが、今回は別に戦いに行くわけではないので武装は外しておけと後で伝えておこう。

　俺は彼女に乗り込み「いざゆかん！！【唐揚げ弁当】の工場！！」と叫ぶのでした。