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【蒼蛙】サイド④【改☆】

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 しばらく話あった後、私達は周辺を探る。

 海に潜れば海産物もちゃんと取れるし、魔物も海由来の者が多い。

 やはり沼の時と同じくここは建物の中ではないのではないのか?、と錯覚させられた。

 と言うよりこれはむしろ...。

 ...。

 そこに気がつくと私はニヤリと笑った。

 そこで採れる物で軽い食事を終わらせ、私は皆に提案する。

「ねぇ皆、ここは一つ私の作戦に耳を傾けてみない?」

「作戦ですか?」

 ユカが早速興味を示し出した。

「ええ、ギサラの思惑通り世界を渡り歩くなんて面倒じゃない?、だから1発で奴の元に近づける方法を思いついたの」

「それはいったいどんな方法なんですか?」

 そう聞かれたので砂浜を蹴って答える。

「地面を殴る、以上!」

「はいっ?」

 目を丸くしたのは彼だけではない。

 聞かれたのでこの場にいる全員が目を丸くしていたのだ。

 まるで私の事をアホっ子でも見るような目で見てくるのは本当にやめてほしい。

「今からこの作戦を思いついた根拠を言うから」

 慌ててそう呟く説明を始める。

「まず、ユカ達は雪山と湖を通ってここに来たのは間違いないよね?」

 彼とリュアはこくりとと首を縦に振る。

「ああ」

「うん、間違ってないよ」

「私とティラスは沼を渡って来たけれど、これだけ条件の違う世界を用意しておけるなんておかしいと思わない?」

「それは...そうですけど...」

 全員がおかしいと思う場所を強調して確認させる事でさらに疑う心を強めてやる。

 そこで私の考えを押し付けるタイミングを見計らい、言ってみた。

殿だと思うんだ」

 その言葉を聞いたときに皆笑っていた。

「いや...、それはないですよ、現に上から見た海底神殿の大きさはそこまで大きくなかったですし」

 その言葉に私は突っ込む。

「いやさ、だから皆んな騙されてるんだよ、この海底神殿は上から見ると海中に沈んでいる部分は確かにあれだけしか見えなかった...」

 私は一旦間を開けてから結論を述べる。

「けどね、私はこう思うんだ、殿

 私の考えに皆が驚いたような顔をしているのでした。
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