TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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【冥帝】サイド⑪【改☆】

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「【乱極】♡」

 いきなりホウザが【極限】能力を使い出したので驚いてしまう!。

「なぜあんな奴が【極限】の力を得ているのじゃ!?」

 最初こそ冗談かとも思えたのだが、次の瞬間からそれはまぎれもない事実なのだと自覚してしまっていた!。

 何故ならケロナやカズラが【極限】の能力を扱う時に感じる魔力の流れと似たような物を察知したからだ。

 まあ、彼女から感じられるそれはケロナやカズラと比べればだいぶ小さいが、それでも大幅に魔力を増大させているのがよく分かる!!。

「じゃあいっくよ~!」

 元気よく松明を持った手を振り上げたかと思うと、この部屋じゅうに煙を充満させ始めた!。

「させるか!!」

 わしはそれを止める為に何度も上級呪文を唱え、どうにか阻止しようとしたのじゃが...。

「そんなに熱くなったらホウザちゃんは捕まらないよ~」

 奴の行動を止めようと焦ってしまったのか全然当たらない。

 突然【極限】能力持ちが現れた事に軽いパニックを起こしたのだと思われる。

「くそっ!!」

 外せば外すほど焦りは増していく。

 結局部屋の中は奴の煙で充満し、あたりが見えにくくなった。

「どこに行ったのじゃ!!」

 奴は気配を殺し、わしに見つからないように煙の中に佇んでいるのじゃろうが、動けば空気の流れが変わるので絶対にわかる!。

 神経を研ぎ澄ませ、煙の流れを読んだ。

「...そこじゃ!」

 僅かな煙の歪みに銃弾を放つ!!。

 ...。

 しかしわしの弾丸は何者にも当たらず、ただ虚空を撃ち抜いただけだった。

「なっ!?」

 確かにあそこから気配を感じたのだが、どうやら騙されてしまったようだ。

 気をとりなおし辺りを見回していると...。

 グッ...と強い力で腕を掴まれたので後ろに存在している存在に蹴りを入れた。

 見事なハイキックの感触を味わいながら、わしは蹴飛ばした存在の正体を見やる。

「なっ...、ツグミ!?」

 まさかのフレンドリーファイアにわし自身目を疑ったのだが、すぐさま追撃を受けた!。

 また腕を掴まれるような感覚がしてそちらを向いてみると、今度はカズラが存在していた。

「カズラ、なにをする!!」

「...」

 しかし彼はわしの言葉に聞く耳を持たず、ただただ羽交い締めにしてきたのだ。

「このっ!! 離せ!!」

 不利な体制でもどうにか剥がそうとジタバタするが意味はない。

「やはり裏切りおったな!!」

 わしは彼に対し「裏切り者」と連呼するのだった。
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