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【軍艦の強化】

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 軍艦が格納庫に戻る前に船員を集めて今日の視察で分かったこのを指摘しました。

「さっき艦長とも話したんだが、この大きさの軍艦だと小回りが効かないのは事実だよな?」

 俺がそう聞くと船員の一人が応える。

「そりゃあ...、この大きさの軍艦だと旋回するのも一苦労だけど...、こればっかりは仕方ないんじゃ無いか?」

 当然の答えが返ってくるが、それこそが狙いである。

「だったらさぁ...、この軍艦の使用感のまま動きが素早くすれば良いんだよなぁ...?」

 俺の笑みを見た船員達は一瞬変な顔を浮かべた。

「何をする気だ?」

「こうするんだよ...!」

 俺は全身に魔力をみなぎらせ、あの呪文を唱える!!。

「なんか久しぶりな気がするけど行くぜ!!【キャラメイキング】!!」

(子供の頃考えていた...、皆を守り運ぶ海の要塞...、シャチ...、潜水能力...)

 子供の頃ラクガキで描いていた夢の産物...。

 それは子供らしい自由奔放な発想であり現実にする事は出来なかっただろう...。

 でも...。

 その夢が現実になる瞬間を俺は目の当たりにした!。

 今まで以上に魔力を練り込み、一斉に5隻の軍艦をアリカ☆に変える!!。

 俺の魔力の光源が消えると、全員が甲板に出払っていると言うのに軍艦が動き出した事に驚く船員達。

「誰が船を動かしているんだ!?」

「誰か操縦室にいるのか!?」

「いや...、全員ここにいるぞ!、艦長と客人含めて全員が!」

「そんなばかな!!」

 明らかに船員達が動揺している中、俺と艦長だけが笑っていた。

「まさか...な、アリカ様にこんな力があるとは...」

 若干含みのある声で皆が口々に叫ぶ中、ついに違和感の存在に気がつく者が出始める。

「おいっ!、あれっを見ろ!」

「何だあれは...!?」

「船の船体から大きなが出ているぞ!」

「船体後ろには尻尾もある!!」

 違和感に気がついた船員達が船頭に立つと、この船の変貌ぶりにようやく気がついた。

 そう!、このサイラ軍艦は俺の魔力によって生命体となり『ミレイア=しゃわ~☆』という名前を全員につけた。

 5隻もあるので名前つけるのが面倒だったとは言わないが、1号とか2号とかの名称で呼び合わせたかったのだ。

「サイラ軍艦のサブ名称は本日をもって『ミレイア=しゃわ~☆』とさせていただく、皆には悪いが彼女達の世話も仕事の内に入るがよろしく頼む、ああエサは普通に訓練させてれば良いからな、彼女達はとんでもなくデカイけれど食事は1日魚3匹だから燃費は今までよりも良いはずだ」

 船員達は何が起こったのか理解するだけで精一杯なようで、口をぽかんと開いているだけなのでした。


 ps
 ※余談だが、あくまでミレイアの部分だけをキャラメイキングしただけだから魔力切れも起こさずに5体もの大きなシャチを作り上げれたのである。

 軍艦部分は元のサイラ海軍の物をそのまま扱っている分、消費魔力が大分抑えられているのだ。
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