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女子力⑥
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【義姉妹の契り】
それは血の繋がりのない女子同士がお互いの事を認め合い、誓いを立て合うことで成立する。
私達獣鬼団は自身の血を相手に舐めて貰う事で誓いを認めて貰う種族なのだ。
基本的に自分の血を舐めて貰う行為自体は契りを立てる場合スタンダード過ぎるほど世界的に知られてる為、別に獣鬼団だけが異質な訳ではない...筈だ。
私自身父ちゃんから聞いただけなので確証はなかったのだけど、私が【義姉妹の契り】というワードを出し、彼女がすぐさま対応してくれた事から、父ちゃんの言っていた事は嘘ではないと理解しました。
私の生き血ひと舐めした彼女は、自分の親指を噛み締めて血を流します。
「我、呪皇凶新王冥帝システィ=クラウニー六世は、獣鬼団のトラス=ティアを義妹と認め【義姉妹の契り】を交わそう...」
そう呟きながら彼女は血を流し続けている親指を私に向けました。
私はそれを舐めて体内に取り込み、晴れてシスティと【義姉妹】となったのです。
「私は自身の最後の時まで貴女の事を義姉として認めます」
そう硬く答える私に彼女も答えてくれた。
「わしも自身の最後の時までトラスを義妹と認める事を誓おう」
システィの【誓い】が私の中に染み込んでくるように...、きっと私の【誓い】も彼女の中に染み渡っているのだろう...。
2つの誓いが重なり【契り】として認められた時【義姉妹の契り】は確固たるものとなるのだ。
誰が認めるわけでもない。
それは私達が決める事なのだ。
お互いの尊重と約束。
種族間の理などでは決して縛られる事のない個人的な【契り】は儚くとも強い力を生みだす...。
私はそっと彼女の手を取ると、彼女も私の手を取った。
「これからはわしが姉じゃからな!、ちゃんと言う事を聞くのじゃぞ!」
「うん、分かってる!、システィお姉ちゃん」
私がお姉ちゃんと呟くと、彼女は照れ臭そうに笑っているのでした。
それは血の繋がりのない女子同士がお互いの事を認め合い、誓いを立て合うことで成立する。
私達獣鬼団は自身の血を相手に舐めて貰う事で誓いを認めて貰う種族なのだ。
基本的に自分の血を舐めて貰う行為自体は契りを立てる場合スタンダード過ぎるほど世界的に知られてる為、別に獣鬼団だけが異質な訳ではない...筈だ。
私自身父ちゃんから聞いただけなので確証はなかったのだけど、私が【義姉妹の契り】というワードを出し、彼女がすぐさま対応してくれた事から、父ちゃんの言っていた事は嘘ではないと理解しました。
私の生き血ひと舐めした彼女は、自分の親指を噛み締めて血を流します。
「我、呪皇凶新王冥帝システィ=クラウニー六世は、獣鬼団のトラス=ティアを義妹と認め【義姉妹の契り】を交わそう...」
そう呟きながら彼女は血を流し続けている親指を私に向けました。
私はそれを舐めて体内に取り込み、晴れてシスティと【義姉妹】となったのです。
「私は自身の最後の時まで貴女の事を義姉として認めます」
そう硬く答える私に彼女も答えてくれた。
「わしも自身の最後の時までトラスを義妹と認める事を誓おう」
システィの【誓い】が私の中に染み込んでくるように...、きっと私の【誓い】も彼女の中に染み渡っているのだろう...。
2つの誓いが重なり【契り】として認められた時【義姉妹の契り】は確固たるものとなるのだ。
誰が認めるわけでもない。
それは私達が決める事なのだ。
お互いの尊重と約束。
種族間の理などでは決して縛られる事のない個人的な【契り】は儚くとも強い力を生みだす...。
私はそっと彼女の手を取ると、彼女も私の手を取った。
「これからはわしが姉じゃからな!、ちゃんと言う事を聞くのじゃぞ!」
「うん、分かってる!、システィお姉ちゃん」
私がお姉ちゃんと呟くと、彼女は照れ臭そうに笑っているのでした。
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