TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

いい物見せて貰いました〜

　僕とパルナのいい雰囲気をぶち壊すかの様に、見慣れたピンク髪の幼女が飛び込んできた！！。

「いい物見せて貰いました～！！」

「って...魔王アリカ！？」

　ぴょん☆ぴょん☆っと楽しそうに飛び跳ねる彼女に視線をやると...、なんと部屋の外にも大量の魔物達が感動したかの様な表情で僕達に拍手を送ってくるのが見えて呆気に取られる。

「え...何これ...」

　困惑する僕に対し、最初から見ていたルキィ様が説明してくれた。

「だから『しょ～♡』だって言ったでしょ？、ショーよショー！！、パルナちゃんとディン君の近親相姦SEX♡、お陰でいい儲けになったわよん♡」

　指でお金のマークを作りながら、僕達の方を見て舌をペロッと出す彼女は如何にも悪魔らしい。

「なっ...なっ...///」

　でも、この場で1番恥ずかしがっているのは僕ではないだろう。

「えっ...、私とお兄ちゃんがシテる所を、皆さんはいつから見てたんですか？」

「「「「最初から全部♡」」」」

　そう答えられた瞬間、妹の叫び声が響きわたる。

「きゃ～/////！！！！！」

　凄く恥ずかしそうに顔を真っ赤に染め上げる妹も可愛いが、僕自身、愛の告白を全て聞かれた上に、妹とのSEXシーンを全て見られた事に動揺し続けている...。

　そんな中、1人だけ悪意の無い声を上げる者がいた。

「おめでとうディン...」

「ケロナ...」

　花束を僕に渡しながら、いい笑顔を見せてくれるのだが...。

「妹さんと幸せにな...」

(すっげぇ恥ずかしい///)

　なんだよ！！妹さんと幸せにって！！、まるで僕が変態みたいじゃん！！。

　事実変態ですけど、やっぱり言葉にされてしまうとめちゃくちゃ恥ずかしい///。

「でもありがとうな」

「ええ、せっかくこんなに可愛い子を嫁さんにしたんだから、絶対幸せになりなさいよ」

　いつのまにか友人の様にさえ感じてしまうほど、距離感が近くなっている彼女には若干の違和感があるが、まあいい事にしよう。

　僕がそう思っていると、魔王アリカが「祝杯をあげるぞ！！」とか言い出したので、その配下達もその気になって準備を始めてくれている。

「なぁにこれ...」

　と呟く僕に対し、ここに存在する魔物達は素晴らしい手際で祝杯の準備をし続けるのでした。