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大陸を統一?

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「大陸を統一するって...、要するにどういう事だ?」

 いまいちよく分からない俺にシスティは答えてくれる。

「簡単に言えばファリア大陸にある王国を全て侵略して倒すだけじゃな」

「なんだ、俺がこれからも続けようとしてる事じゃん!、だったらいいよ!システィ!俺と組もう!」

「ああ、よろしくな!」

 お互いの手を握りしめ、友情が深まっていくのを感じる...。

「じゃが、お主にはまだやることがあるじゃろ?」

「ああ、今からサイラ王国の皆様に無条件降伏させようと思っているんだが、システィもそれでいいよな?」

 彼女はふっと笑いこう答える。

「ああ、正直な所、サイラ王国民だけは絶滅させてもいいんじゃないかと思っておるが、アリカがそう言うのであればわしは構わんぞ」

「ありがとう、1つ貸しにしといてくれよな」

「貸しか...、まあよかろう、本来ならいらぬ貸しじゃがな...」

「俺のわがままだしな、人間と魔物が一緒に暮らせる国を作るのが俺の夢だからそこは譲れんし」

 そう、俺の理想郷は魔物と人間が共に笑い合いながら成長していけるような環境...。

 それを実現するためならばどんな奴とも組むし、どんな事でもするつもりだ。

 もちろん、えっちな事もな♡。

 俺がぐへへと笑いながらシスティの体を見つめながら一緒にお風呂に入ろうといいかけた時に彼女が笑いだした。

「はっはっはっ!、本当にお主は面白いのう...、敵であるはずの人間と暮らせる王国を作ろうとする者なんて今まで聞いたことさえなかったぞ...」

「そうなのか!」

「ああ...、たとえ夢物語に終わったとしてもわしは満足じゃ、お主にならこの大陸を任せると思うのじゃよ」

 その言葉にカチンとくる俺。

「はっ!?、夢物語なんかで終わらせやしない!!、絶対に夢は叶えるから!約束してやるよ!、俺は絶対に理想郷を作り上げるまで死なねぇってな!」

 俺のイキリ具合に彼女は腹を抱えて笑う。

「あっはっはっはっ!!!、本当におかしい奴じゃ!、頭の中お花畑であろうお主の頭の中が見てみたいぞ!」

「笑うなぁ!!」

 俺はそう叫んだのだが、正直彼女の笑顔を見て凄く嬉しい気持ちになっていた。

(システィの笑顔...すんげぇ可愛いな...、なんていうか...美人さんの笑顔ってこんなんなんだな...)

 俺は彼女が笑顔をやめるまでじっくりと表情を見つめているのでした。


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