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悪魔王の謀略
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...?。
私が城内を探索しているとある事に気がつきました。
「ホミカさんの魔力が消えた...?、それにトリアさんの魔力が限りなく小さく感じる...」
「ユイ様?」
「きゃ!」
いきなり兵士の人に声をかけられて驚いてしまいます。
「あっ...と」
(こんな事皆さんに言えるわけがない...)
勇者パーティの内、既に2人が魔の手に落ちたという事であれば士気の低下は免れないからでした。
「ううん、なんでもないよ」
誤魔化す為に無理して笑顔を作り、どうにか悟られない様にします。
「?、そうですか?」
若干の疑いこそあれど、兵士達に私たちが劣勢に立たされているという事は隠し通せました。
(こうしちゃいられない、やっぱり4方向に別れたのは悪手でした!)
それに気がついた私はすぐ様ディンとの合流を目指そうとした瞬間!。
「あれは...?」
私の目に映ったのは、倒れている人間でした。
「大丈夫ですか!?」
私が近づいて回復魔法をかけようと顔を見ると驚きのあまり彼女の名前を叫んでしまいました。
「フウミ!?、フウミだよね!?」
私の声に兵士達がどよめく。
「フウミ様...?」
「サイラ王とアイファ女王の娘様がなぜこんな所に...?」
いえ...、今はそんな事を考えている場合ではありません。
私は慌てながら回復魔法をフウミにかけて目を覚まさせました。
「フウミ!?大丈夫?」
「うう...ユイ...?」
「そう!ユイだよ!、小さい頃一緒に修行してたよね?」
「嬉しい...、ユイが来てくれるなんて...」
彼女はほっとしたのか私に抱きついてきました。
「ああフウミ...、良かった...」
いいシーンだと兵士達が感動していると、奥の方から1人の少女が現れました。
「感動の再会と言うところかな?」
パチパチと握手をしながら私達に見下す様な視線を向けてくる少女からは悪の魔力が感じられます。
「貴女は誰ですか?」
「我は悪魔王ロムパ」
「悪魔王...!?」
凄い肩書きにひやりとした汗が額を流れ落ちました。
少女からは確かに途轍もない悪の魔力を感じます。
ですが...、勝てない程の相手ではありません!。
「フウミは休んでいて」
私が彼女を優しく床に寝かせようとすると、彼女は私を抱き寄せたのでした。
「フウミ?」
「ダメだよ♡ロムパ様に逆らっちゃね♡、ちゅ♡」
「んっ!?///」
いきなりフウミに口付けを行われてしまう私。
「うぶぶ////!」
頑張って彼女を振りほどいた私でしたが...。
「あがっ!?」
「ユイ様!?」
私のがたつく姿に兵士達の不安が広がるのを感じずにはいられません。
ガクガクと足を震わせながら、手に持っていた大きな杖で自分の体重を支える私の姿に全体の士気が限りなく下がって行くのを感じます。
「何をしたの...?、フウミ...//」
体の中から魔力が抜けていくのを感じました...。
「ふふっ♡、貴女の全魔力を私が吸い取ったの♡」
フウミは自分の手を舌で舐めながらそう答える。
「そんな...」
あの一瞬で私の膨大な魔力を全て吸いきったなんて信じられませんが、少したりとも体内に存在するはずの魔力を感じられないので、どうやら本当の様です。
「賢者が魔力を失ったらどうやって戦うのでしょうね♡、楽しみだわ♡」
「くっ...」
幼き時を共に過ごした友人の裏切りに、私の心は揺らぎ続けているのでした。
私が城内を探索しているとある事に気がつきました。
「ホミカさんの魔力が消えた...?、それにトリアさんの魔力が限りなく小さく感じる...」
「ユイ様?」
「きゃ!」
いきなり兵士の人に声をかけられて驚いてしまいます。
「あっ...と」
(こんな事皆さんに言えるわけがない...)
勇者パーティの内、既に2人が魔の手に落ちたという事であれば士気の低下は免れないからでした。
「ううん、なんでもないよ」
誤魔化す為に無理して笑顔を作り、どうにか悟られない様にします。
「?、そうですか?」
若干の疑いこそあれど、兵士達に私たちが劣勢に立たされているという事は隠し通せました。
(こうしちゃいられない、やっぱり4方向に別れたのは悪手でした!)
それに気がついた私はすぐ様ディンとの合流を目指そうとした瞬間!。
「あれは...?」
私の目に映ったのは、倒れている人間でした。
「大丈夫ですか!?」
私が近づいて回復魔法をかけようと顔を見ると驚きのあまり彼女の名前を叫んでしまいました。
「フウミ!?、フウミだよね!?」
私の声に兵士達がどよめく。
「フウミ様...?」
「サイラ王とアイファ女王の娘様がなぜこんな所に...?」
いえ...、今はそんな事を考えている場合ではありません。
私は慌てながら回復魔法をフウミにかけて目を覚まさせました。
「フウミ!?大丈夫?」
「うう...ユイ...?」
「そう!ユイだよ!、小さい頃一緒に修行してたよね?」
「嬉しい...、ユイが来てくれるなんて...」
彼女はほっとしたのか私に抱きついてきました。
「ああフウミ...、良かった...」
いいシーンだと兵士達が感動していると、奥の方から1人の少女が現れました。
「感動の再会と言うところかな?」
パチパチと握手をしながら私達に見下す様な視線を向けてくる少女からは悪の魔力が感じられます。
「貴女は誰ですか?」
「我は悪魔王ロムパ」
「悪魔王...!?」
凄い肩書きにひやりとした汗が額を流れ落ちました。
少女からは確かに途轍もない悪の魔力を感じます。
ですが...、勝てない程の相手ではありません!。
「フウミは休んでいて」
私が彼女を優しく床に寝かせようとすると、彼女は私を抱き寄せたのでした。
「フウミ?」
「ダメだよ♡ロムパ様に逆らっちゃね♡、ちゅ♡」
「んっ!?///」
いきなりフウミに口付けを行われてしまう私。
「うぶぶ////!」
頑張って彼女を振りほどいた私でしたが...。
「あがっ!?」
「ユイ様!?」
私のがたつく姿に兵士達の不安が広がるのを感じずにはいられません。
ガクガクと足を震わせながら、手に持っていた大きな杖で自分の体重を支える私の姿に全体の士気が限りなく下がって行くのを感じます。
「何をしたの...?、フウミ...//」
体の中から魔力が抜けていくのを感じました...。
「ふふっ♡、貴女の全魔力を私が吸い取ったの♡」
フウミは自分の手を舌で舐めながらそう答える。
「そんな...」
あの一瞬で私の膨大な魔力を全て吸いきったなんて信じられませんが、少したりとも体内に存在するはずの魔力を感じられないので、どうやら本当の様です。
「賢者が魔力を失ったらどうやって戦うのでしょうね♡、楽しみだわ♡」
「くっ...」
幼き時を共に過ごした友人の裏切りに、私の心は揺らぎ続けているのでした。
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