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歓声が気持ち悪い...
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殺した。
青い鱗のドラゴンを...。
殺した。
獣人の少女を...。
そして...、殺した。
モンスターと仲良くする邪教の人間を...。
モンスターを...、国を...、人でさえも...。
壊して奪って...、最後には殺した...。
殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した。
今まで殺してきたモンスター達の顔が何度も思い浮かんでは消えていく...。
こんな感情になった事など今までなかった。
全ては国の繁栄の為と見て見ぬふりをしていたのだから当然である。
僕がモンスターを殺せば歓声が上がる。
それから得られる物が、いつのまにか高揚感から不快感に変わっている事に気がつくのに時間はかからなかった。
(僕は一体何の為に力を手に入れたのだろう...?)
弱い...、一撃で敵が倒れる嫌な感触。
気持ち悪い肉を裂く感触が剣を通して腕に伝って来る度に気分が盛り下がる。
弱い相手を圧倒して何が勇者なのか?。
4体のドラゴンを倒した後、我が軍がダレカの城周辺を包囲して制圧するのに時間はそうかからなかった。
やはり数は戦争において正義であり間違いのない回答なのである。
ただ...、勝利した割に心は晴れない。
何故ならば、無抵抗のモンスターを何人も殺害し、あまつさえ救出するはずの人間でさえも邪教としてこの手にかけてしまったのだから...。
血に濡れた自らの手を眺めると、途方も無い虚無感に襲われた。
(僕は一体...、何をしているんだ?)
勇者としての責務が弱い者いじめをする事だなんて聞いていない。
手応えのない無抵抗な民衆を殺害する事が勇者の責務なのだろうか?。
僕の中で嫌な感情がずっと溢れて止まらない...。
(なんか...嫌だな...)
僕はそう思いながらも『勇者』と言う立場として、ダレカ城攻略に舵を切るしか選択肢がないのだった。
青い鱗のドラゴンを...。
殺した。
獣人の少女を...。
そして...、殺した。
モンスターと仲良くする邪教の人間を...。
モンスターを...、国を...、人でさえも...。
壊して奪って...、最後には殺した...。
殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した殺した。
今まで殺してきたモンスター達の顔が何度も思い浮かんでは消えていく...。
こんな感情になった事など今までなかった。
全ては国の繁栄の為と見て見ぬふりをしていたのだから当然である。
僕がモンスターを殺せば歓声が上がる。
それから得られる物が、いつのまにか高揚感から不快感に変わっている事に気がつくのに時間はかからなかった。
(僕は一体何の為に力を手に入れたのだろう...?)
弱い...、一撃で敵が倒れる嫌な感触。
気持ち悪い肉を裂く感触が剣を通して腕に伝って来る度に気分が盛り下がる。
弱い相手を圧倒して何が勇者なのか?。
4体のドラゴンを倒した後、我が軍がダレカの城周辺を包囲して制圧するのに時間はそうかからなかった。
やはり数は戦争において正義であり間違いのない回答なのである。
ただ...、勝利した割に心は晴れない。
何故ならば、無抵抗のモンスターを何人も殺害し、あまつさえ救出するはずの人間でさえも邪教としてこの手にかけてしまったのだから...。
血に濡れた自らの手を眺めると、途方も無い虚無感に襲われた。
(僕は一体...、何をしているんだ?)
勇者としての責務が弱い者いじめをする事だなんて聞いていない。
手応えのない無抵抗な民衆を殺害する事が勇者の責務なのだろうか?。
僕の中で嫌な感情がずっと溢れて止まらない...。
(なんか...嫌だな...)
僕はそう思いながらも『勇者』と言う立場として、ダレカ城攻略に舵を切るしか選択肢がないのだった。
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