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湖のお風呂♡④

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 ブクブクブク...。

 今私は夜の冷たい湖の中に沈んでいます。

 その筈なのに全然冷たくありません。

(本当にあんまり冷たくない!)

 半信半疑で全身ぺろぺろを受けていたのですが、実感するとここまで効果があるのかと感心してしまう...。

(実際この粘膜凄いですね...、もしかしたらこの粘膜にケロナさんの戦闘力の秘密が...)

 戦闘にも応用出来そうな程の性能に私が目を見張っていると、上で水が揺れる感覚がしました。

「たまには夜中に湖に浸かるのも悪くないでしょ?」

 そう呟きながら私の上から手を伸ばしてくる彼女の姿は妙に美しく思える。

 答えようとしたのだが、流石に水中では言葉を話せる訳もなく、一度水面にへと浮上する私。

「ぷはぁ!」

 私が勢いよく息を吸い込むと、新鮮な空気が肺の中を満たして生きていると言う実感が持てる。

 その後、彼女も顔を水面からで出して私の方を見てきた。


「どう?夜の湖も案外気持ちの良いものでしょう?」

 もう一度同じ事を聞いてきたので私は答える。

「ええ...、悪くありませんね」

 少し笑みを浮かべる私に彼女は微笑む。

「よかった、昔夜の湖の気持ち良さをアリカに教えてあげようとしたら嫌がられてね...、「あったかいお風呂があるんだから別に冷たい湖で体洗わなくても良いじゃん!」って言われちゃったんだ」

 私はそれを聞くと自然に笑みがこぼれていた。

「アリカ様らしいですね」

 そう、私が少し考えただけでもそのワンシーンが思い浮かぶ程、頭の中でその様子が鮮明に映し出されていたのだから...。

「だよね、なんかアンタには話しやすい」

 ケロナさんに話しやすいと言われて少し嬉しくなる私。

「そうですか?」

「うん、なんでか分からないけどね...、年が近いのかな?」

「年齢ですか?」

「そう」

 少し考えましたが年齢くらい良いかなと思い答える事にしました。

「私はチュリア=からるる☆、8歳です」

「んっ!?8歳?」

「はいっ!8歳です!」

「...」

「...」

 私の年齢に一瞬驚きの表情を浮かべ、妙な間を作る彼女。

「ま...まあ良いか、私はケロナ=あまみん☆、5歳だ」

「んっ!?」

 今度は私が反応してしまいました。

「えっ!?、5!?」

 私の質問に頬を赤らめる彼女は可愛い♡。

「仕方ないだろう...、年齢を偽っても仕方ないしな//」

(か...、可愛い!!♡)

 まさかの年下と言う事実に驚きが隠せまんが、それ以上に嬉しいことがありました。

「...、まあ年の差なんてあんまり関係ないけどな、私達アリカ☆にはね、もそれは分かっているでしょ?」

「!?、...、そうですね!」

(初めて私の名前を呼んでくれた!!」

 その事がとても嬉しく、前後の話なんてあまり頭にない私なのでした。


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