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ギサラ様
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「終わったか?」
「はっ、リウちゃん前に...」
ホウザね~ねにそう言われた私はギサラ様の前に立ちました。
ギサラ様の片方の目には×印の傷があるので少し怖い...。
「えっと...、リウ...です」
まだここの雰囲気に慣れていないからか、あまり大きい声が出ません。
そんなわたしにもホウザね~ねは優しく接してくれました。
「よく言えたね、よしよし」
頭を優しく撫でてくれるね~ねの存在は大きい...。
「えへへ...」
私は自然と笑みを浮かべ、ね~ねの顔を見つめます。
「全く、可愛い奴め」
ね~ねがそう返してくれると、ギサラ様が話に入ってきました。
「所でホウザ」
「はっ」
「この状態のリウからどうやって情報を引き出すつもりだ?」
「えっと...それは...」
何故か焦っているね~ね。
「ね~ね?」
私はね~ねの手をそっと握りました。
「大丈夫だから、ちょっと待っててね」
ね~ねはそう言うとギサラ様との話に戻ってしまいます。
(暇だな...)
パチン!!!。
私があくび混じりにウトウトしているといきなり大きな音がしたのでびっくりしました。
「痛った~い...」
「お前が任せろと言うから任せたんだぞ?」
それはギサラ様がね~ねの頰をぶっていた音だったのです。
「だからもうちょっと待ってくださいよ、私だってまさか快楽で記憶が全部無くなっちゃうなんて思わなかったんですから...」
「言い訳無用!」
もう一度思いっきり痛そうな平手打ちがね~ねにあたると思った瞬間!、私の中にある熱い思いが爆発しました。
...。
「何?」
「リウ...ちゃん?」
私の身体が勝手に動いていて、ギサラ様の攻撃を片手で防いでいたのです。
「ね~ねを虐めないで!!」
「ぐっ...」
私が力を入れるとミシミシと彼の腕に指が食い込んで行きました。
「やるな...、だがこれは!」
「!?」
いきなり彼の腕が伸びて私の腹部めがけてきた為、すぐさま防御魔法を展開しました。
(個人防御魔法、守鋭)
私がそう心で念じると、彼の攻撃してきた箇所に剣山が出現しカウンターを決める。
「チィ!!」
すぐさま腕を元の位置に戻し苦悶の表情を浮かべる彼。
「ね~ねを虐めないで!」
「お前...、ちょっと強くなってないか?」
「?、リウはギサラ様とは今会ったばかりだよね?」
「いや...、何でもねぇ...、お前やっぱおもしれぇな...、ちょっと全力でかかって来いよ」
「...、良いけどね~ねには手を出さないって約束して」
「何故だ?」
まるで意味が分からないとでも言うような表情でそう言ってきたので私はこう返す。
「いいから...、約束して」
「...分かった、今回の失敗はお前と言う戦力を手に入れた事による功績で補填する事にしよう...」
「だったら良いよ...」
私は集中し直します。
相対しただけで分かる力量差を前に変な汗が流れてきますが引くわけには行きません。
ね~ねを守る為ならば、私はこの身を以て守り抜こう...。
何故そう考えてしまうのか分かりませんが、これは理屈では無く、恐らく心の奥底にある私の根っこの部分が関係していると思えます。
そして今のね~ねであるホウザがぶたれるの見た瞬間、私は居ても立っても居られなくなったのでした。
(もうね~ねをがっかりさせたくない!!)
その気合が私を1段階上の領域へと押し上げた!!。
「桜極!!」
「!!?」
意味不明な言葉が頭の中にこだまし、それを唱える私!!。
すると私を中心に桜が満開したかのような錯覚を覚えるほど、能力の向上を確認するのでした。
「はっ、リウちゃん前に...」
ホウザね~ねにそう言われた私はギサラ様の前に立ちました。
ギサラ様の片方の目には×印の傷があるので少し怖い...。
「えっと...、リウ...です」
まだここの雰囲気に慣れていないからか、あまり大きい声が出ません。
そんなわたしにもホウザね~ねは優しく接してくれました。
「よく言えたね、よしよし」
頭を優しく撫でてくれるね~ねの存在は大きい...。
「えへへ...」
私は自然と笑みを浮かべ、ね~ねの顔を見つめます。
「全く、可愛い奴め」
ね~ねがそう返してくれると、ギサラ様が話に入ってきました。
「所でホウザ」
「はっ」
「この状態のリウからどうやって情報を引き出すつもりだ?」
「えっと...それは...」
何故か焦っているね~ね。
「ね~ね?」
私はね~ねの手をそっと握りました。
「大丈夫だから、ちょっと待っててね」
ね~ねはそう言うとギサラ様との話に戻ってしまいます。
(暇だな...)
パチン!!!。
私があくび混じりにウトウトしているといきなり大きな音がしたのでびっくりしました。
「痛った~い...」
「お前が任せろと言うから任せたんだぞ?」
それはギサラ様がね~ねの頰をぶっていた音だったのです。
「だからもうちょっと待ってくださいよ、私だってまさか快楽で記憶が全部無くなっちゃうなんて思わなかったんですから...」
「言い訳無用!」
もう一度思いっきり痛そうな平手打ちがね~ねにあたると思った瞬間!、私の中にある熱い思いが爆発しました。
...。
「何?」
「リウ...ちゃん?」
私の身体が勝手に動いていて、ギサラ様の攻撃を片手で防いでいたのです。
「ね~ねを虐めないで!!」
「ぐっ...」
私が力を入れるとミシミシと彼の腕に指が食い込んで行きました。
「やるな...、だがこれは!」
「!?」
いきなり彼の腕が伸びて私の腹部めがけてきた為、すぐさま防御魔法を展開しました。
(個人防御魔法、守鋭)
私がそう心で念じると、彼の攻撃してきた箇所に剣山が出現しカウンターを決める。
「チィ!!」
すぐさま腕を元の位置に戻し苦悶の表情を浮かべる彼。
「ね~ねを虐めないで!」
「お前...、ちょっと強くなってないか?」
「?、リウはギサラ様とは今会ったばかりだよね?」
「いや...、何でもねぇ...、お前やっぱおもしれぇな...、ちょっと全力でかかって来いよ」
「...、良いけどね~ねには手を出さないって約束して」
「何故だ?」
まるで意味が分からないとでも言うような表情でそう言ってきたので私はこう返す。
「いいから...、約束して」
「...分かった、今回の失敗はお前と言う戦力を手に入れた事による功績で補填する事にしよう...」
「だったら良いよ...」
私は集中し直します。
相対しただけで分かる力量差を前に変な汗が流れてきますが引くわけには行きません。
ね~ねを守る為ならば、私はこの身を以て守り抜こう...。
何故そう考えてしまうのか分かりませんが、これは理屈では無く、恐らく心の奥底にある私の根っこの部分が関係していると思えます。
そして今のね~ねであるホウザがぶたれるの見た瞬間、私は居ても立っても居られなくなったのでした。
(もうね~ねをがっかりさせたくない!!)
その気合が私を1段階上の領域へと押し上げた!!。
「桜極!!」
「!!?」
意味不明な言葉が頭の中にこだまし、それを唱える私!!。
すると私を中心に桜が満開したかのような錯覚を覚えるほど、能力の向上を確認するのでした。
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