TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

極限！！！『蒼極ケロナ』！！

「これは...何？」

　蒼いオーラが私の全身を包み込んで離さない。

(なんだか...生き返ったかのような気分...)

　死んだ事はありませんけど、そういう気分を感じてしまう私。

　生命力に満ち溢れ、全身から力がみなぎってくるこの感じは得体の知れない力を無限に体の奥底から引き出しているかのよう...。

　いや...、私はこの力の暖かさを知っていました。

(...この感じ...、アリカだな...)

　そう思うと笑みを溢さずにはいられません。

「もう大丈夫！！、今行く！！」

　私がそう答えた瞬間！、世界に様々な色が溢れるのだった！。

　蒼き極限に達した私はアリカの元へ向かうのだった！！。

　～会場～

「...お前...、何をした？」

　ギサラがアリカにそう呟いていた。

「しらねぇよ...、勝手に体が動いちまっただけだ」

「それで...？、あのカエルがこうなった理由にはならないだろう？」

　白髪の男ギサラが生命力に満ち溢れた私の方を見てくる。

　それを見た私はアリカに笑顔を向けた。

「悪いなアリカ...、ちょっと眠ってた」

「ハハッ...、ケロナはいつも遅いなよなぁ...、でも最後にはきちっと助けに来てくれる...、俺にとってケロナはヒ・ー・ロ・ー・なんだ」

　それを聞くと嬉しい気分になる。

「ちょっと待ってろ...、今すぐこいつを黙らせるから...」

　静かにそう宣言しギサラに近づいて行く私。

「ほう...、やはりただのカエル娘では無かったようだな...」

　奴も私に近づいてくる。

　向かい合うと分かる彼の力量。

　彼はとても実力があって強いであろうという事は誰が見ても感じる事だろう。

　だけど何故か負ける気がしないのだ。

(なんで私こんなにも落ち着いていられるんだろう？、さっきまでネアにすらボコボコにされていたのにまるで怖さを感じない...)

　根拠のない自信。

　でも今はそれで充分だった。

　奴に立ち向かえるだけの勇気をアリカに貰った。

　命を賭ける理由はそれで十分だと私は思う。

　お互いに睨み合う刹那の時は終わりを告げる。

　今ここに渇極と蒼極。

　極まりし者達の戦いが始まるのだった！。