TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

VSリウチーム

　俺が戦場に向かうと、既に対戦相手であるリウとやらが向こうの方に立っていた。

(かなり小さいな...)

　テイマーの位置に立っている人物の背が小さくて舐められずにはいられない。

　ただ...、ボロくさい布切れで全身を覆っているのがなんとなく猛者っぽい雰囲気を表している様にも感じるが、恐らくそんな事は無いだろう。

　まあ何でもいい...、所詮ただの小娘だ...。

「行けっ！ネア=エクスプロージョン！！」

　俺が高らかに宣言すると上から降ってくるネア。

　その姿は美しく、全ての者に美とは何なのかを教えているようにさえ思える。

「さあ小娘！！、さっさと貴様のクソ雑魚モンスターを出すがいい！！」

　煽りに煽りまくる俺は鼻で笑いながら奴がモンスターを出すのを待っていると....。

「ケロナ！、ルキィ！、ロムパ！、沢山遊んであげて！」

　ばっとフードを取ったリウの姿は超絶美少女で、何処と無くアリカちゃんと似ている気がした...。

　いや...、それもあるのだけど、それ以上にレアすぎるもん娘達を目の前に心が躍りだす俺♡。

(なんだあのモンスターは！？、あれは何のもん娘なんだ？)

　考察するだけで楽しくなってしまう俺に対し、一際鋭い眼光を光らせる存在がいるのを感じる...。

　青い瞳で俺を捉え、凄まじい殺意の様な物を飛ばしているのが分かる。

(なんだあの娘...、鋭い目つきに長い舌...、まるでカエルだな...♡)

「下衆が...」

「えっ？」

　何となく彼女の声が聞こえたかと思うと、一瞬でネアの後ろにいる俺の背後に立ちこう囁いて来たのだ。

「いいか...？、この試合で私が勝ったらアリカを解放するんだぞ？、だいたいこの大会のルールでテイマーを直接攻撃するのは違反行為なんだろう？、自分で決めたルールくらいちゃんと守れ...」

　その冷たくも聞き取りやすい声で俺の心を動かすカエルの少女に心を奪われてしまう俺♡。

(冷徹なカエル少女良い♡凄くいい！！♡欲しい！！)

　俺は思わず彼女の悲鳴が聞いてみたいと思いネアに命令するのだった。

「ネアよ！、全力で敵を排除するのだ！」

「了解！、マスターの認証を確認、ハイパーモードへと移行します！」

　エクスプロージョンの上のハイパーモードを使うのは初めてだが恐らく問題は無いだろう。

　それほどの強敵だと俺が判断したので問題はない。

「さあ楽しませてくれ...、ケロナちゃん♡」

　ハァっと彼女への思いで憔悴しきった声をあげながら、俺は全力で彼女たちに挑むことにするのだった。