TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

どうしようか...

「「「アリカ様が倒れた！？」」」

　その情報を私から聞いた対◯忍三人衆達に言い寄られていました。

「ちょ...ちょっと3人とも近いですよ！」

　ぐいっと彼女達を押しのけて何が起きたのか話すと、彼女達は羨ましそうに私を見つめてきます。

「アリカ様と寝られるなんて羨ましい...」

「そうですよ！、卑怯です！！」

「2人とも、そんな事よりもアリカ様の手当てを！、そしてチュリア、貴女には話があるから外に出なさい」

　明らかに怖い表情を浮かべてシュガーが私に言い寄ってきました。

　～第1甲板～

　私と彼女が外に出ると、いきなり私の方を険しい表情で見つめてきます。

「チュリア...、確かに朝起きていきなり成長してたら誰でも戸惑うとは思う...、だけどね、アリカ様を殴った事だけは後で絶対に謝罪してね」

　確かに...、不可抗力とは言え思いっきり殴ってしまった私にも非はあります。

「分かりました、アリカ様が起きたら頭を下げます」

　私が頭を下げると、彼女は少し笑顔を浮かべていました。

「ちゃんと謝るのであれば咎めはしないが...」

　その言葉の後、おぞまし程の表情で私にこう囁きました。

「が...、あまりアリカ様を傷つけるなよ...、私達が今お前に襲おうとするのを必死で堪えているのがわかるのであればな...」

　彼女の殺気に気が付かない訳がありません。

　あれ程の殺気を向けられた事は奴隷生活歴が長い私でも味わった事がありません。

　そう...無いはずなのに何故か私は平然と立っていられました。

　怖いはずなのに何故でしょうか？、寧ろ彼女と一戦交えたいとすら思ってしまいます。

　これが武者震いというやるでしょうか？、とっても戦いたいという闘争心が胸の内から沸いてきました。

　ですが、今はこちらが謝罪して然るべきだと思い我慢します。

「すみませんでした...」

「理解したならいい...、今後気をつけるようにな」

　サッと風のように消えた彼女の後ろ姿は、今でも脳裏に焼き付いているのでした。