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いよいよ明日か...

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 カザイについて何日かが経過した。

「いよいよ明日か...」

 俺はそう呟きながら町をうろついていた。

 勿論対◯忍三人衆を連れている。

 何が起きてもいい様に、常に万全の態勢を保っているのだ。

 いくらホウザと言う名の危険人物がいるとは言え、やはり興味には勝てない。

 テイマー達が行き交う市場にはとても素晴らしい物が並んでいる。

 見たこともない宝石や道具、面白そうなモンスターショーも行われていた。

「アリカ様、カザイってなんだか楽しい所ですね♪」

 一番お気楽そうに言葉を発したのはサアヤだ。

「サアヤ...、私達はアリカ様の護衛だぞ、あまり気を緩めるな」

 とホムラが先輩風を吹かす。

「まあ、ちょっとくらいならいいんじゃない?、でも羽目を外しすぎない様にね」

 とシュガーが2人の中間の意見を呟く。

 意見が食い違い、なんだかんだ言いながらも、この3人は仲が悪くはない様だ。

 そんな3人の様子を見た俺は思わず笑みを浮かべた。

「ふふっ...」

「あっ!今アリカ様笑いましたね!」

 俺を指差しながら、サアヤが俺を見つめてきた。

「いや悪かったって、なんか3人の顔見てたら自然にな...」

「まあいいですけど...、あっ!向こうに人が集まってますよ!」

 いきなり話を脱線させて走る彼女を見てやれやれといったように手を動かす俺。

「待てよサアヤ!」

 俺が一緒になって走って行き、人の集まっている場所に行って見ると、ホウザの奴が何やら良からぬ事をしていたのです。

「おいっ!早く歩け!」

 ビシバシと地面をムチで叩きながら痩せ細ったモン娘の少女の背中に乗っていました。

 茶髪でリスの様な体格をしているその子は、全裸で辱めを受けている様に見えました。

(何やってんだあいつ...)

 恐らくホウザ自身のモンスターでしょうが、あの扱いはないと思います。

 あれではまるで...。

「まるで奴隷ですね...」

 さっきまで笑顔を向けていたサアヤの表情が急に曇る。

 いや...、他の2人もそうだった。

 そりゃそうだ、同じモンスター娘ならばこの状況を見て何も思わないはずがないのだから...。

「すみませんアリカ様...、あのゴミを排除してもよろしいでしょうか?」

 明らかに怒っているシュガーを見ていると、こちらが怖くなってくるのだが...。

「いや...、俺もあの扱いはどうかと思うのだが...、ユカとの約束がな...」

 俺自身他のテイマーの事情に首を突っ込むのはどうかと思ったのですが、次の言葉を聞いた時に耳を疑いました。

「では皆様!!、リスのモンスターが行う烙印ショーをお楽しみください!」

 歓喜の声を上げるホウザだったが、周りにいる人達はドン引きしているのだが...。

(烙印ってなんだ?)

 俺はそこが気になるのでした。



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