81 / 968
ひゃあ!!
しおりを挟む
ガラガラドーン!!!
「ひゃあ!!!」
生娘のような声をあげながら布団にくるまる悪魔王。
「アリカ!!この音はなんなのだ!!」
「これは雷だ、そんなに驚くほどのことか?」
「雷?、あの稲妻か!、魔法の類ならば何も恐れる事はないのだが、自然の物となるとこれほどまでに恐ろしいとはな...」
「...、お前本当に悪魔の王なのか?」
俺がそう呟くと毛布から顔だけ出してこう言って来た。
「我は正真正銘の悪魔王なるぞ!!、我の実力は先ほど見せたばかりであろうが!!」
「まあ、そりゃそうなんだが、いかんせんその子供のような感じがな...」
俺が弱虫とつけた反動がここに現れているのだろうが、それにしても怖がりすぎだと思う。
先程から毛布にくるまり出てこようとしないのでまるでミノムシである。
涙目になりながら雷に怯える彼女は可愛い♡。
そんな事を思っていると、見覚えのあるドラゴンの少女が扉から素直に現れた。
「げっリュア...」
「アリカ...、ううん、今日はそっちに用があるの」
「我にか?、フッ、いいだろう何なりと申せ」
「...、なんで毛布に包まっているの?」
痛い所を突かれた彼女は目をキョロキョロさせながら苦し紛れの言い訳を炸裂させる。
「こ...これはだな...、そ...そう!悪魔の王たる者は如何なる時も弱者だった頃の気持ちを忘れないように、たまにこうやって弱かった頃の気持ちを思い出す為こうやっているのだ!」
ハハハと笑う彼女だったが、その瞬間に雷が落ちる。
「ギャァァァァ!!!!!」
今度は尻をこっちに向けて白パンツを丸見えにしています。
余りにも可愛くて尊死しそうな俺でしたが、リュアはどうやら別の意見だったようだ。
目を見開いて驚いたような声を出していた。
「なにっ、あなたまさか雷が怖いの!?、あんなに強いのに!?」
その問いに対して答えがなかなか返ってこない。
数分経ってようやく雷が治まってくると顔だけ出して答えてくれた。
「...、実は大きな音が苦手なんだ...、赤ちゃんの時に見る花火って凄い音に聞こえるじゃん...、一回聞いた時からトラウマになって、そこから今まで大きい音が苦手になっちゃったんだ...」
グスッと泣く彼女を見て今度は笑うドラゴンの少女。
「...ぷっ...」
僅かな音だったがそれを見逃さない悪魔王。
「今笑ったな...!」
凄まじいまでのオーラが屋敷を包み込んで行くのを感じた俺はリュアに謝るよう諭す。
「リュア!早く謝れ!屋敷が無くなる!」
「謝ったら後でエッチしてくれる?」
「してやるから早く謝れ!」
「やった!、パロムどうもごめんなさい...」
深々と頭を下げる姿に満足したのかは分からないが、取り敢えず魔力を収めてくれる悪魔の王。
「ふんっ...、お前如きにムキになるようじゃ我もまだまだだな...」
「あっ!今私如きって言った!?、言ったよね!!、私が成長したらボッコボコにしてあげるから覚えてなさいよ!」
「ふん!、そこいらの竜なんぞ我の相手にならんよ、せめて黒龍クラスじゃないとな」
「私その黒龍よ!」
「えっ...まじ?」
「うん!まじ!」
なんとも言えない雰囲気になったので咳払いをする王様。
「コホン...、ともかく、なんでお前はまたここにきたのだ?、まさかもうリベンジにきたという訳ではあるまい?」
「あっ!そうそう!、あんたはアリカに手を出さないでよね!、彼女は私の嫁なんだから!」
「アリカがお前の?」
じっ~っと俺を見てくるパロムの視線が痛い。
「違うぞパロム!、俺の嫁がリュアだ!」
「どっちでもいいわ!、てか別に我はアリカを手篭めにしようとは思っておらんわ!」
そりゃそうだ、たまたまリュアの性癖がやばかっただけで、この子はまともなんだなと思える。
ケロナに続いてようやく戦えるまともなモンスターを仲間にできた事を喜んでいると、部屋にノック音が響いた。
「入れっ!」
俺がそう言うと扉が開き、サアヤの奴が姿を現した。
「アリカ様、報告があります!」
「話せ」
「はいっ、どうやらダレカの城からの使者とやらがお見えになられたのですがどうしましょうか?、追い返しますか?」
「丁度いい時にきたな、取り敢えずサラを呼んできてくれ、それとモンスター達は皆各自の部屋にいるようにとな」
「わかりました」
ついにきたなと思いつつ、こっからが本当の戦いだと思う俺だった。
「ひゃあ!!!」
生娘のような声をあげながら布団にくるまる悪魔王。
「アリカ!!この音はなんなのだ!!」
「これは雷だ、そんなに驚くほどのことか?」
「雷?、あの稲妻か!、魔法の類ならば何も恐れる事はないのだが、自然の物となるとこれほどまでに恐ろしいとはな...」
「...、お前本当に悪魔の王なのか?」
俺がそう呟くと毛布から顔だけ出してこう言って来た。
「我は正真正銘の悪魔王なるぞ!!、我の実力は先ほど見せたばかりであろうが!!」
「まあ、そりゃそうなんだが、いかんせんその子供のような感じがな...」
俺が弱虫とつけた反動がここに現れているのだろうが、それにしても怖がりすぎだと思う。
先程から毛布にくるまり出てこようとしないのでまるでミノムシである。
涙目になりながら雷に怯える彼女は可愛い♡。
そんな事を思っていると、見覚えのあるドラゴンの少女が扉から素直に現れた。
「げっリュア...」
「アリカ...、ううん、今日はそっちに用があるの」
「我にか?、フッ、いいだろう何なりと申せ」
「...、なんで毛布に包まっているの?」
痛い所を突かれた彼女は目をキョロキョロさせながら苦し紛れの言い訳を炸裂させる。
「こ...これはだな...、そ...そう!悪魔の王たる者は如何なる時も弱者だった頃の気持ちを忘れないように、たまにこうやって弱かった頃の気持ちを思い出す為こうやっているのだ!」
ハハハと笑う彼女だったが、その瞬間に雷が落ちる。
「ギャァァァァ!!!!!」
今度は尻をこっちに向けて白パンツを丸見えにしています。
余りにも可愛くて尊死しそうな俺でしたが、リュアはどうやら別の意見だったようだ。
目を見開いて驚いたような声を出していた。
「なにっ、あなたまさか雷が怖いの!?、あんなに強いのに!?」
その問いに対して答えがなかなか返ってこない。
数分経ってようやく雷が治まってくると顔だけ出して答えてくれた。
「...、実は大きな音が苦手なんだ...、赤ちゃんの時に見る花火って凄い音に聞こえるじゃん...、一回聞いた時からトラウマになって、そこから今まで大きい音が苦手になっちゃったんだ...」
グスッと泣く彼女を見て今度は笑うドラゴンの少女。
「...ぷっ...」
僅かな音だったがそれを見逃さない悪魔王。
「今笑ったな...!」
凄まじいまでのオーラが屋敷を包み込んで行くのを感じた俺はリュアに謝るよう諭す。
「リュア!早く謝れ!屋敷が無くなる!」
「謝ったら後でエッチしてくれる?」
「してやるから早く謝れ!」
「やった!、パロムどうもごめんなさい...」
深々と頭を下げる姿に満足したのかは分からないが、取り敢えず魔力を収めてくれる悪魔の王。
「ふんっ...、お前如きにムキになるようじゃ我もまだまだだな...」
「あっ!今私如きって言った!?、言ったよね!!、私が成長したらボッコボコにしてあげるから覚えてなさいよ!」
「ふん!、そこいらの竜なんぞ我の相手にならんよ、せめて黒龍クラスじゃないとな」
「私その黒龍よ!」
「えっ...まじ?」
「うん!まじ!」
なんとも言えない雰囲気になったので咳払いをする王様。
「コホン...、ともかく、なんでお前はまたここにきたのだ?、まさかもうリベンジにきたという訳ではあるまい?」
「あっ!そうそう!、あんたはアリカに手を出さないでよね!、彼女は私の嫁なんだから!」
「アリカがお前の?」
じっ~っと俺を見てくるパロムの視線が痛い。
「違うぞパロム!、俺の嫁がリュアだ!」
「どっちでもいいわ!、てか別に我はアリカを手篭めにしようとは思っておらんわ!」
そりゃそうだ、たまたまリュアの性癖がやばかっただけで、この子はまともなんだなと思える。
ケロナに続いてようやく戦えるまともなモンスターを仲間にできた事を喜んでいると、部屋にノック音が響いた。
「入れっ!」
俺がそう言うと扉が開き、サアヤの奴が姿を現した。
「アリカ様、報告があります!」
「話せ」
「はいっ、どうやらダレカの城からの使者とやらがお見えになられたのですがどうしましょうか?、追い返しますか?」
「丁度いい時にきたな、取り敢えずサラを呼んできてくれ、それとモンスター達は皆各自の部屋にいるようにとな」
「わかりました」
ついにきたなと思いつつ、こっからが本当の戦いだと思う俺だった。
0
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる