TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

どうやってモンスターを...【改☆】

「アリカ様、どうやってモンスターを捕獲していらっしゃるんですか？」

「モンスターを捕獲？」

　俺には質問の意味がわからない。

「モンスターって捕獲するものなのか？」

　俺が疑問を述べると、ユカは驚いたような表情を見せる。

「もしかして...、アリカ様はモンスターを捕まえたことがないのですか！？」

「ああ、ないな...、俺は基本的に自分で作るから」

「モンスターを作る？」

　喉をゴクリと鳴らして俺の話を聞く彼が面白くなった俺は見本を見せてあげることにした。

「よし！　ならユカにも【キャラメイキング】を見せてやるよ！」

　そう言いながら準備に取り掛かかる。

(ふむ...、対◯忍...、赤い鳥...、黒髪...、いい感じの能力値...、サアヤの姉弟子...、強気で気丈な娘...)

　いい感じのイメージが膨らんできた。

「よし！　上手くいきそうだ！　【キャラメイキング】！！」

　俺が指をパチっと鳴らすと、いつものように煙が舞い、その中心部分に人が現れていた。

「ここは...どこだ...？」

　黒く長い髪を紅いシュシュで止めてポニテを作っており、美しい赤い瞳が炎のように揺れ動いている。

　ボディの方はなかなかいい感じに仕上げたつもりで、大体高校生平均値を維持している感じの体付きをしていた。

　背中から紅身を帯びた鳥の羽が生えていて、7色に変色し続ける綺麗な尾を持っているのが凄く美しい。

　サアヤに似た衣装にして見たのだが、こうやって実物を見ていると、なるほどやはり忍びとはこうでなくてはいけないと俺は再認識する。

　左右をゆっくりと見回して俺を認識したかと思えば、彼女は膝をつき頭を垂れる。

「一目見て確信いたしました...、我が主人よ...」

　突如現れた彼女を見て、開いた口が塞がらないと言った表情のユカを見るのはとても面白い。

「これは一体...、アリカ様はモンスターの神なのですか？」

「神って言う表現はちょっとおかしい気がするけど...、強いていうなら魔王じゃない？、ほら漫画とかだと魔王ってそういう役やってるし」

「漫画？」

　漫画という単語を疑問に思うということは、この世界の漫画がないのだろう。

　まあ、どう見たって異世界だし、無くてもおかしくはないな。

　それよりも今生まれたばかりの彼女に名前をつけなくてはいけない...。

　少し命名に悩んだが、やっぱかっこいい名前をつけることにした。

「よし！　今日からお前の名前はホムラ=ふぁいな☆ だ！　サアヤと共に俺に尽くしてくれよな！」

　彼女は俺を見上げた後、もう一度頭を下げこう呟きました。

「わかりました、我らはアリカ様の影、いつ何時でもお使い下さい」

(う～ん、サアヤよりは本家の忍びっぽさを強くしたつもりだけど、これは成功じゃないか？、凄く気丈そうでくっ殺系感満載だしな...)

　俺が要らぬ妄想に興じていると、彼女は静かに立ち上がり、俺に鼠蹊部を差し出してきました。

「さあ、どうぞ...」

　突然のことに取り乱す俺。

「えっ？...何これ...」

「従者は主人様に鼠蹊部を舐めてもらう事で臣下として尽くす事が出来るようになるのです...、なのでどうぞ...」

　少し恥ずかしそうにしている所はやはり女の子だと思うのだが、ユカの見ている前でそんな行為はできない、というか俺がしたくない。

　だって恥ずかしいんだもん！。

「ああ...、そうだな！、だがまた場所を改めてから行うことにしよう...、この誓いの儀は俺と臣下を結ぶとても大切なものだからな！！」

　大きく見栄を張る俺だったが、この誓いの正体は俺のくだらない性癖なだけである。

　それをこういうかしこまった行事にされてはたまったものではないのだが、そういう風に対◯忍シリーズを設定したのは俺自身なので我慢するしかないのだった。