上 下
46 / 968

なんだこのモンスター達は...レアすぎる!!【改☆】

しおりを挟む
「ケロナさん大丈夫ですか!?」

「あんたらは...、アリカのお爺さんとお婆さん!、てか貴方達戦えたの!?」

「アリカちゃんの力でこの世に転生した時、儂らも戦う力を得たんじゃよ!」

 そんな事を言いながら黒い人狼がホッホッホッと笑う様を見た俺は驚いた。

「なんだあれ! 見たこともないモンスターだぞ!?」

 人狼なんて種族は俺のいた国にいなかった。

 その為レア度がよくわからない。

 こっちではそうでもないのかも知れないが、今の俺からすればレアに間違いはない。

 俺の見立てでは金髪の方も黒髪の方もグレートレア以上は下らないだろう、ちなみにモンスターのレア度は以下の通りだ。

 ~コモン~C
 いらない

 ~アンコモン~AC
 合成時の経験値用モンスター

 ~レア~R
 主戦力として使える

 ~グレートレア~GR
 俺でも欲しいと思えるクラス

 ~スーパーレア~SR
 すっごい欲しい! 最強!!

 ~レジェンドレア~LR
 誰も見たことすらないほどのレアなモンスターらしい。

 だが、今目の前にいるモンスター達はこれらの表記に当てはまらないのだった。 

 テイマーの力を使いレアリティを調べたのだが、全くをもって意味がわからない表記に変更されている。

 『~アリカオリジナル~AO』

 よくわからない、今目の前にいるモンスター達に付いているレアリティ。

 ここから上で紹介したレアリティに枝分かれしている。

 ~例~

 ~アリカオリジナルスーパーレア~AOSRなど。

 よくわからないが物凄いレアらしい事だけはわかる。

 しかも全員が固有名を持ち、人語を喋っているのが驚きだ。

 俺のリュアがまるで異質のモンスターでは無いように思えてくるのが気のせいではないのでより恐ろしい...。

 だが...、それほどのモンスター達を目の前にするとテイマーとしての技量を試したくなる。

「おもしれぇ...、全員テイムしてやる!」

「ユカ! 3対3になっただけです! まだ戦況は分かりません!」

 リュアの言う通りだ。

 いつも3対3で競い合うのがテイマーの基本。

 黒炎弾をかき消すほどの強敵が増えたのは痛手だが、こればかりはしょうがない。

 レアなモンスターを手に入れるにはそれなりの障壁を乗り越えていかなければいけないのだから...。

「さてと...、あちらさんはまだやる気みたいだけど...、お爺さんとお婆さんは準備できてる?」

「当然じゃろ、じゃがのうケロナ、儂らのことはカイン=くろうず☆ と...」

「ヤタネ=くろうず☆ と呼んでおくれ」

 ケロナがそれを聞いて笑うのが見えた。

「お爺さん...お婆さん...、わかった! カイン! ヤタネ! 一緒に行くよ!」

 俺達と彼女達が睨みをきかせていると、ひょっこり小さな幼女が間に割って入ってきた。

「皆足早すぎ~!!...、ちょっと休ませて...」

 桜色の髪をなびかせる小さい女の子を見た時、俺は震え上がった。

(なんだアレは...! 規格外にもほどがあるだろ...、しかも...、テイマーとしての技量がマスターランクだと!?)

 俺は思わずその子供に近づいて跪き、こう呟いていた。

「俺をあなたの弟子にして下さい!」

「はっ?」

 しかめっ面で頭を下げる彼女だった。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...