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さあ...、キャラメイクだ!【改】
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俺とサアヤはお爺さん達の死骸のある場所に戻った。
酷い死に方をした2人の死骸を俺たちは見つめる。
頭と体が離れ、あまりにも痛々しい姿を晒している為、見ているだけも心が削られていくようだ。
「アリカ様、私は自分が憎いです...、もう少し私に力があれば、何も失わずに済んだのに...」
彼女が歯を食いしばりながら自分の力の無さを嘆いています。
(きっと大丈夫...、こう言う時に奇跡が起きてこその転生者用のチート能力だろ...)
俺は意識を2人の死体に集中させて手を振りかざしました。
「キャラメイキング!!」
俺は2人の死体を媒体にキャラクターの製作を執り行う。
(2人...、夫婦...、人...、仲が良い...、お爺さんとお婆さん...、若返り...、俺の中の全てのデータを注ぎ込み甦れ!!)
俺は全力でキャラメイキングを発動する。
2人の死後何時間か経過してしまっているが、まだ肉体が残っていたのが幸いした。
無から作るのではないので幾分か楽ができる。
それに彼らのイメージなら俺の中に確かに存在しているので、いくらでも想像できちまう。
(この感じ...、いける!!)
ふぁっとした風圧が遺体から流れ出し、煙のような物が溢れ出す。
凄まじい轟音と共に光が発光し、次の瞬間に2人の人がその場に立ち尽くしていた。
「ここは...?」
男の方が口を開いて言葉を漏らす。
「お爺さんですよね?」
俺は恐る恐る彼にそう呟く。
暫く考えるような素振りを見せた彼は、手をパンっと叩き俺の肩を叩いてきました。
「もしかして...アリカちゃん!?」
「そうそう!俺はアリカだよ!」
俺は自分の顔を指差してアリカだと示すと、彼は涙を流しながら俺に謝ってきた。
「アリカちゃんごめんなぁ...、儂が弱いばかりにお前さんも死なせてしもうたんじゃな...」
彼がそう言うと、今度は彼の横にいた女性が俺に抱きついてきた。
「アリカちゃん、儂らと共にあの世で過ごそう...、なぁにあの世は悪い所ではなかったからのう...」
俺は一瞬言葉を失いましたが、目の前にいるのは紛れもなくお婆さんなのでしょう。
いやいやねーよ!と言いたいのですが、それはできません。
確かにお婆さんの感じが滲みでてきているのを感じたので、この金髪のナイスバディなお姉ちゃんがお婆さんなのでしょうね。
それにようやく気がついたお爺さんがお婆さんを指差しました。
「婆様!?その姿は!?」
「爺様こそ!その姿はなんなのですか!?」
2人はお互いの姿をまじまじと観察している。
俺は2人の姿を改めて見てこう思った。
(やはり俺にはモンスターしかキャラメイクできないんだな...)
そう、俺は確かに人間のイメージで2人を作ったのですが、できたのは黒髪の人狼と金髪の人狼だったのです。
ピコピコと動く狼の耳と尻尾が2人共についてしまっていました。
少し申し訳なさそうに俺は2人に頭を下げ謝ります。
「ごめんなさい、お爺さん、お婆さん、俺の力ではこれが限界でした...、人の身ではないので本当に申し訳ない...」
できれば元の人の姿で蘇生してあげたかったのだが、やはり俺には無理だったのだと落ち込んでいると、2人とも俺の頭を撫でてこう優しく囁いてくれました。
「ありがとう...アリカちゃん...、儂らに第2の人生を与えてくれたんじゃな...、なんとなくわかってもうた...」
「お爺さん...!」
「ありがとうアリカちゃん...、儂らのために頑張ってくれてたんじゃな...、そして、こんな立派な若い体まで貰っておいて文句などないわい!」
「お婆さん...!」
2人が不完全とは言え、蘇った事実に嬉しくなった俺は2人に抱き涙を流しました。
「お爺さん!!お婆さん!!、俺本当に怖かったんだよ!!、2人共死んじゃうし!、サアヤも捕まっちゃうし!、俺しかサアヤを救えないと思って本当に不安だったんだ...!」
文句と不満を2人にぶつけたのは、本当に俺が参っていた証拠です。
それさえも優しく受け止めてくれる2人こそ、俺の真の両親と言えるでしょう。
「頑張ったんじゃな...アリカちゃん...」
「今日は儂の胸の中で眠るといい...、アリカちゃんのお陰で肌のハリが戻ったしのう」
それを聞いた途端に、俺の中で何かが弾けました。
(金髪ダイナマイトボディの人狼...、凄くエッチだ♡)
「うん...そうしゅるのぉ♡!」
そう言いながらお婆さんのハリのあるおっぱいにうずくまります。
(グヘヘ~♡...、お婆さんの体♡凄くいい匂いだし柔らか~い♡)
さっきまで本気の表情をしていたのに、もうそれは崩れさり、俺は欲望に塗れた雄の顔をしていました。
酷い死に方をした2人の死骸を俺たちは見つめる。
頭と体が離れ、あまりにも痛々しい姿を晒している為、見ているだけも心が削られていくようだ。
「アリカ様、私は自分が憎いです...、もう少し私に力があれば、何も失わずに済んだのに...」
彼女が歯を食いしばりながら自分の力の無さを嘆いています。
(きっと大丈夫...、こう言う時に奇跡が起きてこその転生者用のチート能力だろ...)
俺は意識を2人の死体に集中させて手を振りかざしました。
「キャラメイキング!!」
俺は2人の死体を媒体にキャラクターの製作を執り行う。
(2人...、夫婦...、人...、仲が良い...、お爺さんとお婆さん...、若返り...、俺の中の全てのデータを注ぎ込み甦れ!!)
俺は全力でキャラメイキングを発動する。
2人の死後何時間か経過してしまっているが、まだ肉体が残っていたのが幸いした。
無から作るのではないので幾分か楽ができる。
それに彼らのイメージなら俺の中に確かに存在しているので、いくらでも想像できちまう。
(この感じ...、いける!!)
ふぁっとした風圧が遺体から流れ出し、煙のような物が溢れ出す。
凄まじい轟音と共に光が発光し、次の瞬間に2人の人がその場に立ち尽くしていた。
「ここは...?」
男の方が口を開いて言葉を漏らす。
「お爺さんですよね?」
俺は恐る恐る彼にそう呟く。
暫く考えるような素振りを見せた彼は、手をパンっと叩き俺の肩を叩いてきました。
「もしかして...アリカちゃん!?」
「そうそう!俺はアリカだよ!」
俺は自分の顔を指差してアリカだと示すと、彼は涙を流しながら俺に謝ってきた。
「アリカちゃんごめんなぁ...、儂が弱いばかりにお前さんも死なせてしもうたんじゃな...」
彼がそう言うと、今度は彼の横にいた女性が俺に抱きついてきた。
「アリカちゃん、儂らと共にあの世で過ごそう...、なぁにあの世は悪い所ではなかったからのう...」
俺は一瞬言葉を失いましたが、目の前にいるのは紛れもなくお婆さんなのでしょう。
いやいやねーよ!と言いたいのですが、それはできません。
確かにお婆さんの感じが滲みでてきているのを感じたので、この金髪のナイスバディなお姉ちゃんがお婆さんなのでしょうね。
それにようやく気がついたお爺さんがお婆さんを指差しました。
「婆様!?その姿は!?」
「爺様こそ!その姿はなんなのですか!?」
2人はお互いの姿をまじまじと観察している。
俺は2人の姿を改めて見てこう思った。
(やはり俺にはモンスターしかキャラメイクできないんだな...)
そう、俺は確かに人間のイメージで2人を作ったのですが、できたのは黒髪の人狼と金髪の人狼だったのです。
ピコピコと動く狼の耳と尻尾が2人共についてしまっていました。
少し申し訳なさそうに俺は2人に頭を下げ謝ります。
「ごめんなさい、お爺さん、お婆さん、俺の力ではこれが限界でした...、人の身ではないので本当に申し訳ない...」
できれば元の人の姿で蘇生してあげたかったのだが、やはり俺には無理だったのだと落ち込んでいると、2人とも俺の頭を撫でてこう優しく囁いてくれました。
「ありがとう...アリカちゃん...、儂らに第2の人生を与えてくれたんじゃな...、なんとなくわかってもうた...」
「お爺さん...!」
「ありがとうアリカちゃん...、儂らのために頑張ってくれてたんじゃな...、そして、こんな立派な若い体まで貰っておいて文句などないわい!」
「お婆さん...!」
2人が不完全とは言え、蘇った事実に嬉しくなった俺は2人に抱き涙を流しました。
「お爺さん!!お婆さん!!、俺本当に怖かったんだよ!!、2人共死んじゃうし!、サアヤも捕まっちゃうし!、俺しかサアヤを救えないと思って本当に不安だったんだ...!」
文句と不満を2人にぶつけたのは、本当に俺が参っていた証拠です。
それさえも優しく受け止めてくれる2人こそ、俺の真の両親と言えるでしょう。
「頑張ったんじゃな...アリカちゃん...」
「今日は儂の胸の中で眠るといい...、アリカちゃんのお陰で肌のハリが戻ったしのう」
それを聞いた途端に、俺の中で何かが弾けました。
(金髪ダイナマイトボディの人狼...、凄くエッチだ♡)
「うん...そうしゅるのぉ♡!」
そう言いながらお婆さんのハリのあるおっぱいにうずくまります。
(グヘヘ~♡...、お婆さんの体♡凄くいい匂いだし柔らか~い♡)
さっきまで本気の表情をしていたのに、もうそれは崩れさり、俺は欲望に塗れた雄の顔をしていました。
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