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ユニフォン

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 スライム狩りを終えて、レベルが3に上がった私は一度町が見て見たくなり、友人に転移魔法をかけてもらった。
 一瞬の閃光と共に、私と友人は世界の中心であるユニフォンに飛ばされる。

「ここがユニフォンか~」

 私は町の光景をじっくりと見て見る。
 飛空船の様な物が飛び交い、交易船が何隻も港に付いている。
 いわゆるファンタジー世界というやつだ。
 画面内に広がる世界に、私は興奮が止められない。

「葵!早く武器買いに行こっ!」

「あ、待ってよ!まだそんなお金ないから、NPCから未強化の武器を買うよりも、高額になるけどプレイヤーショップから強化済みの武器を買った方が効率がいいよ」

「そうなの?」

「そう」

 私はう~む考えこんでいると、葵がNPCの方を指差す。

「あの人がお金を大量にくれるクエスト貼ってるから、まずはそれをやって初期装備から脱却しよう」

 なんやかんやクエストをこなした私は、その報酬額に驚いた。

「えっ...!?、70万円ってなに...?」

 明らかに序盤で貰えるような額ではない。
 バグかなと思って二度見するが、所持金は減っていないのでバグではないのだろう。

「じゃあ、まずは武器を買おっか」

 彼女は笑顔でそう呟いた。
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