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妻視点版「夫婦で過ごすバレンタインデー」

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公園で紅白の梅・蝋梅ろうばい・水仙の花などを撮影して帰宅途中、夫がランチを食べて帰ろうと言う。

メインメニューはもちろん、サラダバーのお料理やデザートも美味しいお店。
久しぶりに平日のランチを食べに行かないか? と。

感染拡大防止対策で、使い捨ての薄いビニール手袋や自分のテーブルにある専用トングを使うなど、細かい決まりごとが増えたけど、サラダバーを維持されているお店の努力には、頭が下がる思いだわ。
それだけファンが居るということよね。


このお店のサラダバーを利用する時、いつも夫婦で童心に返るの。
夫は、カレーのお鍋が給食っぽくて好きなんですって。
いつも嬉々ききとして盛りつけている様子に”萌え萌えきゅん”とするの。
今時の言葉で言うとね。

私が特に楽しみなのは、ミニフォカッチャ。
一番人気のバジル味はなくなるのが早くて、追加分もない時があるの。
バジル味があると、それだけで嬉しくて、嬉しくて、食が進んじゃう。

オリジナルドレッシングの種類が豊富だから、メインのサラダを食べるのも、もちろん楽しみ。
お惣菜やデザートの種類も豊富。

同じチェーン店でも店舗によって客層が違うけど、ここは感染症対策が始まる前から、サラダバーの利用者が整然としていて、快適なのよ。
人の動きを見て、お互いの邪魔にならないように動くことができるお客さんばかり。
夫もそういうところが気に入ってるみたい。


サラダバーで取りたいものを取って席に戻ると、メインのお料理が運ばれてきた。
どちらからともなく、少しずつおかずを交換し合うのは、なぜかこのお店でだけ。
童心に返るせい?

食事のあとにデザートを取って戻ってきた夫が、とても楽し気で可愛らしく見える。


デザートのあと、夫は決まってコーヒーを飲む。
ドリンクバーなのに、1杯だけ。
飲み放題というシステムは知っていても、普段通りにしているの。
ゆったりとくつろぎはするけど、ダラダラと長居はしない。


お店を出ると、少し遠回りをして歩きたくなり
「チョコレートをたくさん食べるために、エネルギー使っておきましょ!」
と、夫をその気にさせた。

帰り道でも花や猫、鳩などを撮影して、写真素材サイトにアップできそうな写真が、だいぶ多く撮れたと思うわ。
帰ったらチェック作業をしなくちゃ。
夫にも手伝ってもらいながらね。
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