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4章 社会人編

<23>愛と幸せの在処

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そうして迎えた誕生日。
目を覚ました時から寒気がひどく、まるで風邪を引いたようだ。
王宮からやって来た使者たちが転移魔法で俺をこの日のために用意された、特別な寝室へと連れて来てくれた。

使者は皆ベータのはずだが、念のためオメガのフェロモンを避けるためのマスクを着用している。彼らと入れ替わるようにして、ジェラルドがやって来る。
彼は部屋中のカーテンを魔法で下ろした。
明かりは天蓋の中にあるオレンジ色の小さなシャンデリアだけになる。
まだ昼間のはずだが室内にはもう夜の気配が濃くなっていた。

ゆっくりとベッドに近づくと、俺の隣に体を滑り込ませる。
同時に天蓋のカーテンが静かに下ろされた。小さな空間の中でこうしていると、まるでこの世に二人きりだけだという気がしてくる。

今はそれが、とても嬉しい。こんなこと普段の俺なら絶対思わないはずなのに。
(ヒートって、思考回路も変わっちゃうんだな)
ジェラルドがすぐ側にいるせいだろうか。少しずつ荒くなる呼吸の中で、ぼんやりと考える。

ジェラルドは体の向きをこちら側に向けると、両腕を伸ばして微笑んだ。
「おいで、ユージン」
「ジェラルド、様っ……!」

甘く脳内に声が響く。言われたと同時に俺は逞しい胸の中に飛び込んだ。
ジェラルドの腕が背中と腰に回り、強く抱き締められる。
「……っ、ああっ!!」

その瞬間、身体の中心から一気に熱が弾けるような感覚を覚える。
「あ、ああっ……!?」
先ほどまでとは比較にならないほど体中が熱くなる。ジェラルドの腕や指先が少し動くだけでも、ビクビクと震えるほどの快感が駆け巡った。

「もしかして……ヒートがきたのか?」
「た、ぶん……っ、あっああ……」

間違いない。これは絶対にヒートだ。
触れてもいないのに、必要な部分が濡れ始めているのもわかる。
だが以前、強制的にヒートを起こした時とは明らかに違う。
目の前に愛する人がいる。そして今から心だけでなく、体もその人のものになるのだということが、嬉しくて幸せでたまらない。
性の衝動というよりも、愛の衝動だった。

「ユージンっ、ユージンっ……!」
気がつくとジェラルドの頬も紅潮して息が上がっている。
強く強く俺を胸の中にかき抱き、名前を呼び続ける。

それに応えるように何度も何度もジェラルドの名前を呼ぶ。
その間にもヒートの熱はどんどん昂っていく。
俺はジェラルドの熱のこもった瞳を見つめて、泣き叫ぶように願った。
「ジェラルド様っ……俺を早くあなたの番にしてください」

アクアマリンの瞳が大きく見開かれ、ゴクリと息を呑む音が聞こえる。
「ユージン……本当に、いいんだな? 今からやめろ言われても止まる気がしないが……この先へ進んだら、俺はもう死んでもおまえを離すことはできないぞ」
「いい……っ、いいですっ! すき、だから……っ! ジェラルド様のこと、大好き――んっんうぅーっ!!」

言い終わらないうちに落ちてきた激しいキス。
骨が折れんじゃないかというほど強く抱き締められているのに、嬉しくてたまらない。
口内を暴れ回る舌も、荒々しい動きながらもジェラルドの激しい愛を感じさせてくれる。

必死でそれに応え、流し込まれる唾液を嚥下していると頭が芯からぼうっとしてくる。
ふいにジェラルドが俺から体を離す。
寂しくて手を伸ばすとあやすように握られた。

「服、脱ぐから。少しだけ待ってて」
言葉とともにジェラルドは上着を一気に脱ぎ捨てる。
しっかりと鍛えられた精悍な身体に思わす見惚れてしまう。着痩せするタイプなのだろうか。想像以上に逞しい身体に胸が高鳴った。

「そんなに見るな。恥ずかしいだろ」
ジェラルドは少し笑って、俺の目を塞ぐふりをする。
それだけでも気持ちよくなってしまう俺は、猫のような声で鳴いてしまう。

ジェラルドは低い声で「可愛すぎる」と呟いて、真上から覆いかぶさってきた。
両手首を顔の脇に抑えつけるようにされる。真正面で向き合うアクアマリンの双眸は、獲物を前にした肉食獣のようにギラギラと光って見えた。

「目、閉じて」
言葉に従って目を閉じると再びキスが落ちてくる。
今度は先ほどよりもゆっくりと。けれど執拗に口の中を舐めまわされる。上顎や歯列、舌のつけねなど余すこと触れられて、気持ち良さに声が止まらない。
ジェラルドは片手を手首から離すと、キスをしながら器用にシャツのボタンを外していく。

「ん、やあ……っ」
外気に晒され上半身が粟立つ。ジェラルドは音を立てて唇を離すと、顔を少し下にずらす。
「あっ……ん……はぁっ……」
熱い舌が最初に円を描くように右胸の乳輪をなぞる。気持ちいいけれど、それだけでは満足できない。先端を構ってほしくて、たまらず胸を突き出すように反らせてしまう。

ジェラルドが低く掠れた声で笑った。
「いやらしいな。そんなにねだって……どこまでも俺を興奮させる」
「そんな、こと……っ、んっんっ、あ、あ、きもち、い……っ!」

熱い唇が右の先端に吸い付く。唇で吸われながら舌で先を押し潰されるように舐め嬲られると身体中に電流のような衝撃的な快感が駆け巡る。

「気持ちいいのか……もっともっと、気持ちよくしてやる……」
右胸は舌と唇で、左胸は指先で攻められる。思考はすでに停止して、気持ちいいということしかわからない。
俺はただひたすらに身体を震わせて喘ぐことしかできなかった。

やがてジェラルドの片手が脇腹をなでながら下へ下へと伸びていく。
すでに勃ち上がっている昂りには手を触れずに、尻の谷間を割ってオメガのもっとも大事なところに迫る。

すでにシーツをだめにするくらい愛液に濡れているそこは、ジェラルドの指先が触れただけで悦んで中に受け入れようとする。
「あ、まって……っ! あ、うそ……や、んぁっ!」

ならす必要などないほどスムースに、くぷりと音を立てて指が孔に沈んでいく。
「ああああっ! んやあああ!!!」
痛さなど微塵も感じない。信じられないほどの気持ち良さに頭がおかしくなりそうだ。
ゆっくりと抜き差しされる指に合わせて、自然に腰が揺れてしまう。

「……はは、すごいな。もう3本も入ってる」
「あぇ……? うそ、はずかし……ああっ……」
ジェラルドはゆっくりと、けれど深く中で指を動かしながら耳元で囁く。
「恥ずかしくないだろ。俺のものになる準備をしてくれてるんだから……ほらっ!」

その言葉が合図のように、ジェラルドが中で指をバラバラに動かし始めた。
ある一点に触れられた瞬間、今までいない快感が走る。
「ああーーーーっ!! イクっ!! イクーーっ!」

俺の雄芯が大量の白い欲を吐き出す。身体が敏感すぎるほど敏感になり、脚が痙攣してガクガクする。

ただジェラルドは攻める手を緩めない。
俺が果てたのを見て嬉しそうに目を細めると、膝の裏に手を入れて持ち上げ、前へ折り曲げる。

おしめを替える赤ちゃんのような体勢が恥ずかしくて抵抗しようと試みた。けれど逞しいアルファの前では何の意味も成さない。
恍惚とした表情で俺を見る。

「ここをもう少し可愛がりたい」
「や、なにす……あっ、だめ、そんなとこ、だめーーっ!!」

ジェラルドの美しい顔がなんの躊躇いもなく尻の間に挟まる。かと思うと、後孔にぬるりとした温かいものが触れる。

「んっんっん……ああっ、ああ、ん……」
くちゅくちゅといやらしい水音を響かせて大事なところを舌で責められる。
恥ずかしいのにそれ以上に気持ちいい。口ではいやいやと言っているのに、体は違う。
もっともっとと腰をゆらゆらと揺らしてしまう。

尖らせた舌先が後孔に入り込み、浅いところで出し入れされる。あまりの快感で俺は再び吐精をしてしまう。

やっと顔を上げたジェラルドは興奮で掠れた声で呟いた。
「そろそろ挿れてもいいか」
「は、い…ジェラルド、様っ、はや…く……っ!」

この世界ではアルファがオメガの中で射精した後、10分以内に項を噛むことで番になれる。
早く噛んでほしくて堪らなくて、俺は自ら脚をもってМ字に開いた。

「ジェラルド様、はやく、きて――っ!!」
次の瞬間、下半身に大きな快感と衝撃が走った。ジェラルドの昂りが一気に打ち込まれたと気がつく。

ジェラルドは俺の腰を両手でがっちり掴んで容赦なく腰を振り始める。
「あっ、ああっ、ジェラルド、様……っ!」
激しく攻められ続けても痛みはまったくなかった。ただただ、正気を失いそうなほどの快感に翻弄されることしかできない。

「っ……ユージンっ……ユージン……っ!」
ジェラルドは狂ったように俺の名前を呼び続けながら、激しく突き上げている。
やがてジェラルドは自身の体を折り曲げて顔を近づけてきた。
真上から見つめる美しい瞳の中には獰猛な欲と深い愛情が同居している。

(ああ、俺は今から本当にこの人のものになるんだ……)
そう思うと嬉しくて、幸せで胸がいっぱいになる。
やがて目から、幸福な涙が零れた。

「どうした? どこか痛むか?」
ジェラルドが不安そうな瞳で俺を覗き込む。激しい抽挿も一気に止まった。
「ちが……うれしく、て」
左右に首を振って気持ちを伝えると、震える両腕を伸ばしてジェラルドの滑らかな両頬を包み込む。
「ジェラルド様……愛してます、あなたのこと。あなたのことだけを……」

次の瞬間、大きく見開かれたアクアマリンの双眸から、水晶のような雫が俺の顔にボタボタと落ちてくる。

「ユージン……俺も愛してる。おまえだけを……誰よりも、愛してる」
目尻を拭ってやっても涙は止むことがない。ジェラルドの顔がゆっくりと近づく。
俺たちはどこまでも甘くて深いキスを交わした。互いの涙が混ざり合うほどに。

やがてジェラルドの動きが再び激しさを増す。
どんどん早くなる突き上げに、彼も限界が近いことがわかる。
いつしか涙は止まり、汗の雫が彼が動く度に飛び散った。

好きだ、愛してるとうわごとのように言い続けながら激しい抜き差しは続く。
やがてジェラルドが少し高い声を上げた。

「……っ、ユージンっ、ユージン……っ! ん……あっ…も、俺も……限界だ……っ! イっていい、か……?」
「はいっ……! イって……くださ、いっ……俺のナカで……っ 、イって……っ!」
「ナカに出す……っ! 奥に出す……からっ!」
「ああっ、ああ……っ」
「ユージンっ……好き……好きだ……好きだっ! ん……イクっ……! イク……! んっ、ぐっ……ああっ……! うあ……っ!!」

ジェラルドの体が震え、同時にナカに熱いものが入ってくるのがわかる、
「……ひっ、……あっ……ナカ、出てる……っ」
「ぐっ……んあ……っ、ユージンっ……」

だがこれで終わりではない。余韻に浸る間もなく、ジェラルドは俺の体をひっくり返した。
一瞬抜けた雄芯は精子が零れることを許さないとばかりに、すぐに孔に埋め込まれる。
ジェラルドは荒い息遣いのまま、襟足の髪をかきわけて項にキスを落とした。
「ああっ」
触れるだけのキスなのに、体が震えるほどの快感が走る。

「ユージン……噛むぞ……っ!」
「ジェラルド様ぁ…っ!」

ジェラルドが大きく息を吸う。項に触れた唇が、噛む位置をマーキングするかのようにべろりと舐める。

そして。
「いくぞ、ユージン……っ」
興奮しきって掠れた呟きが聞こえた。

「ひっ……あああっ……!!」
ジェラルドの歯が皮膚に食い込む。グッと歯が深く突き刺さった瞬間、性的な快感とはまったく異なる感覚が体中を駆け巡った。

まるで生まれ変わったかのような感覚。そして、形容しがたいほどの幸福感と充足感。
ジェラルドは項から口を離すのと同時にずるりと雄芯を抜いた。

俺はゆっくりと体の向きを変え、ジェラルドと正面から向き合う。
はあはあと荒い息を繰り返すジェラルドの首に手を回して自分の胸に引き寄せた。

ジェラルドもされるがままになって俺の胸に倒れ込む。
「ジェラルド様……っありがとう、ございます……」
俺のことを番にしてくれて。あなたの唯一にしてくれて。
言葉にすると自然に涙がこみ上げてくる。

ジェラルドはゆっくり体を起こすと、両肘を俺の顔を横に突いた。ちゅ、ちゅ、と音を立てて優しく涙を吸い上げる。

「俺こそありがとうだよ。本当に……ユージン、愛してる……俺の人生賭けておまえのことを幸せにする」
「俺も……ジェラルド様のこと、世界で一番幸せにしてみせますから……っ」
「悪いがそこは譲れない。俺のほうが幸せにするし、俺のほうがおまえを愛してる」
「そんな、こと……ないです。ジェラルド様が知らないだけて、俺のほうがずっと好きですから……っ」
「いや、俺のほうが愛してる。好きより愛してるの方が深い表現だ」
「そんなの関係ない……っ!」
「俺のほうが――」
「いや俺だ」
そこまで言って俺たちは目を合わせて吹き出した。

ジェラルドは俺の額、瞼、頬、唇と順番に優しいキスを落とす。
そして今まで見たことのないほど幸せそうな表情になった。

「やっぱり俺のほうがおまえを愛してる」
この人には、きっと死ぬまで敵わない。我慢できなくなって笑い出す。やがてジェラルドもつられるように笑い出した。やがて俺たちの笑い声はどんどん大きくなって、二人して筋肉痛になるほど笑った。

本当の幸せは大切な誰かを想うことで感じられるもの。
いつか誰かがそんなことを言っていた気がする。

転生したばかりの頃は、自分のことだけを考えて必死に生きていた。
けれど今は、愛する人たちのために生きていきたい。
二度目の人生は、本当の愛と幸せの意味を知るためだったのかもしれない。

ひとしきり笑った後、俺たちは再びキスを繰り返しながらシーツの海に身体を沈めたのだった。

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