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2章 王立学院編ー前編―
18<隣国のチャラ男王子>
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「あーもう。これからどんな顔して会えばいいんだよ……」
心の癒しでもある小さな畑の中、俺は誰にともなく呟いた。俺がいるのは学院の生徒ならだれでも使える菜園である。
だが入学以来、俺は自分以外でこの菜園を出入りしている人を見たことがなかった。ごく稀にジェラルドがついてくることがあるが、彼は俺を見ているだけで自分で何か育てたりしているわけではない。
ちなみにこの菜園で育てた野菜やハーブはジェラルドの食事に使っている。それをジェラルドが言いふらしていたせいで、他の生徒たちから”王子の菜園”と呼ばれているらしい。だからここへ誰もこない気がしていて、とても気まずい。
「好きって……」
あれは本当なんだろうか。まだ信じられない。それに、あんな恥ずかしいことをしてしまった。もうこれからジェラルドの目を見れる気がしない。彼のこと思い浮かべただけで、顔が熱くなってしまう。
俺は立ち上がって土を払うと、菜園の奥へと進んだ。そこには見事なバラが咲き乱れている一角があるのだ。俺が入学したときにはこのバラ園はすでに存在していた。
赤、ピンク、白のような定番だけでなく紫や青のバラもある。ストーリー通りだとこのバラ園を見つけた主人公と、実は誰にも知られないようにバラを育てていたジュリアン王子が出会うことになっているのだ。
だがウォルターがアルファ化した上にヤンキーになってしまった今、ジュリアン王子のルートが始まる可能性は限りなく低い。またひとつ断罪ルートが消えたわけだ。よかった。時折髪を揺らす心地よい風を感じながら、甘いバラの匂いを肺いっぱいに吸い込んだ。
そうしてぼんやり花々に癒されていると、背後からバラとは違うもっと人工的な甘い香りが漂ってきた。
「なーにしてんの」
「ジュリアン先輩」
振り返ると昨日は姿を見せなかったジュリアン王子がにこにこしながら立っている。
「これから寮に戻って寝るとこなんだけど、アンタがいるの見えたから来ちゃった」
ジュリアンは音が出そうなほど完璧なウインクをかまして備え付けのベンチに座る。制服が少し乱れ首元には紅い痕がついているのが見えた。
これ完全に事後だし遅い朝帰りだろ。さすがチャラ男。俺の視線が首元に固定されているのに気づいたジュリアンはニヤリと笑った。
「エッチ」
「なっ!!!」
なんだこいつ。17歳とは思えない。俺は別にキスマークに照れたわけじゃなく、それをみてジェラルドのことをまた思い出しただけなんだっつの。とは言えないので、真っ赤になって黙るしかなかった。童貞っぽくてやだなこの反応。
案の定、ジュリアンはニヤニヤしながら俺の首に腕を回して自分の方へ引き寄せる。
「真っ赤じゃん。かーわいい」
「別にっ!そういうんじゃないんでっ!」
「なにその反応。ザ童貞って感じで面白すぎるでしょ」
ゲラゲラ笑うジュリアンの耳で、三角錐のピアスが揺れている。ひとしきり笑った彼は長めの前髪を鬱陶しそうに掻き上げた。信じられないぐらいの色気が漂って、さすがの俺もドキドキする。
いったいどういう生き方をしたら、この年でこんなセクシーになれるんだろうか。前世の俺なんて、彼よりだいぶ年上だったが色気なんてゼロだったぞ。
「それにしてもまあ1人でよくやるよね。土なんて触ったら手も靴も汚れちゃうじゃん」
花と農業の国の王子であるジュリアンは、農作業をひどく嫌っている。幼少期のとある体験から彼は自然や農業をダサいものと思っているのだ。
その反動で常にに流行の最先端のファッションに身を包み、話題の場所で不特定多数の女子たちに囲まれてキラキラ輝いている。
フルールからの留学生は彼の他にもいるのだが、みんなどちらかと言えば地味で素朴な印象だった。そのせいかジュリアンは自国の生徒たちと話しているのは見たことがない。
「洗えば落ちるじゃないですか。それに土を触るのすごく気持ちいいですよ?」
俺はバラ園から出るとうまく育たないハッピーベリーの苗の様子を確かめに行く。なぜかジュリアンも気だるげに歩きながら後をついてきた。
俺はこの菜園でただ野菜やハーブを育てているわけではなく、さまざまな栽培方法を試したり、古代種や新種を育てたりしているのだ。他にも食用にはあまり向かないとされている種や一般にあまり知られていない種の栽培にも力を入れている。
将来、自分の領地で希少種の野菜やフルーツ、ハーブなどを量産して名産にしたりできないか今から色々と試してみているのだ。
最近は特に食用に向かないと言われながらも、とても美味しそうな実をつけるハッピーベリーの栽培に注力している。
本の通りに育てているのだが、最近なんだか元気がない。魔力もきちんと込めているのに何が足りないんだろう。
手引書片手に唸っていると、ジュリアンが無感情な声でつぶやいた。
「……ブルーベリー用の土に変えれば大丈夫。あとこの子らは高山植物だから肥料は少なめでいいはずだよ」
土! 盲点だった。早く育って欲しくて肥料も多めにあたえてしまっているのも良くなかったか。
「ありがとうございます!」
「別にこんなの誰でも知ってるでしょ」
そんな態度をとっていても、心の奥底に花や農作物を愛する気持ちを押し殺しているのを俺は知っている。
それにしても主人公と出会ってチャラ男卒業して、自国のために尽くす立派な王子になるルートがなくなった今、この人はこのまま一生チャラ男として生きていくことになるんだろうか。
それはそれでよくない気がする。お節介気質の俺は、色々考えているうちにチャラ男だけは更生してあげたい気持ちになってきた。ウォルターがアルファになってしまったのは想定外だったが、多少なりとも自分の行動の影響で主人公とのルートを潰した罪滅ぼしという気持ちも、少しある。
「先輩ってなんだかんだ言って植物のこと詳しいですよね」
「そんなことないよ」
「よかったら、また今みたいに教えてくれませんか?色々調べながらやってるんですが、独学だと限界あって」
「……それ、俺になんかメリットあるわけ?」
一変した冷たい瞳に射抜かれる。だがここで怯んではいけないと俺は知っている。
「そうだ! 月に2回、教えてくれたらその時にハーブティーを持ってきますよ」
「ハーブティー?」
ガーネットの瞳が興味深そうな色を浮かべた。
ゲームのストーリーで明かされたのだが、実はジュリアンは学院に来てから不眠症に悩んでいる。
フルールで寝る前に飲んでいたハーブティーを飲まないと彼は快眠できない。だが自国を嫌っている彼は、学院にいる間は自国とできるだけ距離を置いて過ごすことを決意し、自国のものは一切持ち込んでいない。
だがそのためによく眠れなくなり、夜遊びにも拍車がかかっていくのだ。本来は主人公が作ったバラ入のハーブティーを飲んでから、またよく眠れるようになるのだが。
ヤンキー化したウォルターがハーブティーを作るとは思えない。それにルートも消えているし、今ここで俺がその役割を担ったとしても特に悪いことも起きないだろう。
「俺もよく飲むんですけど、ラベンダーとミントとバラで作れるハーブティーなんです。夜、寝る前に飲むとぐっすり眠れますよ」
「……悪くないね。いいよ」
「やった!ありがとうございます!」
緑の指先を持つと言われる王子の教えを乞えるなんて嬉しすぎる。満面の笑みを向けると、なぜかジュリアンはウッと息を呑んで目を逸らした。
「……ハーブティ、もしまずかったら次から教えないからね」
「はい! 頑張ります!!」
ニヤけすぎてきもかっただろうか。ここでキモがられて、やっぱやめたなんて言われたら困る。
「先輩?」
下から顔を覗き込むようにしたら、髪の毛をワシャワシャとかき混ぜられ視界が遮られてしまう。
「先輩! いきなり何するんですか!」
「うるさい……なんかアンタといると調子狂う」
拗ねたような声だったが不快感も怒りも感じない。俺はほっと胸を撫で下ろした。
心の癒しでもある小さな畑の中、俺は誰にともなく呟いた。俺がいるのは学院の生徒ならだれでも使える菜園である。
だが入学以来、俺は自分以外でこの菜園を出入りしている人を見たことがなかった。ごく稀にジェラルドがついてくることがあるが、彼は俺を見ているだけで自分で何か育てたりしているわけではない。
ちなみにこの菜園で育てた野菜やハーブはジェラルドの食事に使っている。それをジェラルドが言いふらしていたせいで、他の生徒たちから”王子の菜園”と呼ばれているらしい。だからここへ誰もこない気がしていて、とても気まずい。
「好きって……」
あれは本当なんだろうか。まだ信じられない。それに、あんな恥ずかしいことをしてしまった。もうこれからジェラルドの目を見れる気がしない。彼のこと思い浮かべただけで、顔が熱くなってしまう。
俺は立ち上がって土を払うと、菜園の奥へと進んだ。そこには見事なバラが咲き乱れている一角があるのだ。俺が入学したときにはこのバラ園はすでに存在していた。
赤、ピンク、白のような定番だけでなく紫や青のバラもある。ストーリー通りだとこのバラ園を見つけた主人公と、実は誰にも知られないようにバラを育てていたジュリアン王子が出会うことになっているのだ。
だがウォルターがアルファ化した上にヤンキーになってしまった今、ジュリアン王子のルートが始まる可能性は限りなく低い。またひとつ断罪ルートが消えたわけだ。よかった。時折髪を揺らす心地よい風を感じながら、甘いバラの匂いを肺いっぱいに吸い込んだ。
そうしてぼんやり花々に癒されていると、背後からバラとは違うもっと人工的な甘い香りが漂ってきた。
「なーにしてんの」
「ジュリアン先輩」
振り返ると昨日は姿を見せなかったジュリアン王子がにこにこしながら立っている。
「これから寮に戻って寝るとこなんだけど、アンタがいるの見えたから来ちゃった」
ジュリアンは音が出そうなほど完璧なウインクをかまして備え付けのベンチに座る。制服が少し乱れ首元には紅い痕がついているのが見えた。
これ完全に事後だし遅い朝帰りだろ。さすがチャラ男。俺の視線が首元に固定されているのに気づいたジュリアンはニヤリと笑った。
「エッチ」
「なっ!!!」
なんだこいつ。17歳とは思えない。俺は別にキスマークに照れたわけじゃなく、それをみてジェラルドのことをまた思い出しただけなんだっつの。とは言えないので、真っ赤になって黙るしかなかった。童貞っぽくてやだなこの反応。
案の定、ジュリアンはニヤニヤしながら俺の首に腕を回して自分の方へ引き寄せる。
「真っ赤じゃん。かーわいい」
「別にっ!そういうんじゃないんでっ!」
「なにその反応。ザ童貞って感じで面白すぎるでしょ」
ゲラゲラ笑うジュリアンの耳で、三角錐のピアスが揺れている。ひとしきり笑った彼は長めの前髪を鬱陶しそうに掻き上げた。信じられないぐらいの色気が漂って、さすがの俺もドキドキする。
いったいどういう生き方をしたら、この年でこんなセクシーになれるんだろうか。前世の俺なんて、彼よりだいぶ年上だったが色気なんてゼロだったぞ。
「それにしてもまあ1人でよくやるよね。土なんて触ったら手も靴も汚れちゃうじゃん」
花と農業の国の王子であるジュリアンは、農作業をひどく嫌っている。幼少期のとある体験から彼は自然や農業をダサいものと思っているのだ。
その反動で常にに流行の最先端のファッションに身を包み、話題の場所で不特定多数の女子たちに囲まれてキラキラ輝いている。
フルールからの留学生は彼の他にもいるのだが、みんなどちらかと言えば地味で素朴な印象だった。そのせいかジュリアンは自国の生徒たちと話しているのは見たことがない。
「洗えば落ちるじゃないですか。それに土を触るのすごく気持ちいいですよ?」
俺はバラ園から出るとうまく育たないハッピーベリーの苗の様子を確かめに行く。なぜかジュリアンも気だるげに歩きながら後をついてきた。
俺はこの菜園でただ野菜やハーブを育てているわけではなく、さまざまな栽培方法を試したり、古代種や新種を育てたりしているのだ。他にも食用にはあまり向かないとされている種や一般にあまり知られていない種の栽培にも力を入れている。
将来、自分の領地で希少種の野菜やフルーツ、ハーブなどを量産して名産にしたりできないか今から色々と試してみているのだ。
最近は特に食用に向かないと言われながらも、とても美味しそうな実をつけるハッピーベリーの栽培に注力している。
本の通りに育てているのだが、最近なんだか元気がない。魔力もきちんと込めているのに何が足りないんだろう。
手引書片手に唸っていると、ジュリアンが無感情な声でつぶやいた。
「……ブルーベリー用の土に変えれば大丈夫。あとこの子らは高山植物だから肥料は少なめでいいはずだよ」
土! 盲点だった。早く育って欲しくて肥料も多めにあたえてしまっているのも良くなかったか。
「ありがとうございます!」
「別にこんなの誰でも知ってるでしょ」
そんな態度をとっていても、心の奥底に花や農作物を愛する気持ちを押し殺しているのを俺は知っている。
それにしても主人公と出会ってチャラ男卒業して、自国のために尽くす立派な王子になるルートがなくなった今、この人はこのまま一生チャラ男として生きていくことになるんだろうか。
それはそれでよくない気がする。お節介気質の俺は、色々考えているうちにチャラ男だけは更生してあげたい気持ちになってきた。ウォルターがアルファになってしまったのは想定外だったが、多少なりとも自分の行動の影響で主人公とのルートを潰した罪滅ぼしという気持ちも、少しある。
「先輩ってなんだかんだ言って植物のこと詳しいですよね」
「そんなことないよ」
「よかったら、また今みたいに教えてくれませんか?色々調べながらやってるんですが、独学だと限界あって」
「……それ、俺になんかメリットあるわけ?」
一変した冷たい瞳に射抜かれる。だがここで怯んではいけないと俺は知っている。
「そうだ! 月に2回、教えてくれたらその時にハーブティーを持ってきますよ」
「ハーブティー?」
ガーネットの瞳が興味深そうな色を浮かべた。
ゲームのストーリーで明かされたのだが、実はジュリアンは学院に来てから不眠症に悩んでいる。
フルールで寝る前に飲んでいたハーブティーを飲まないと彼は快眠できない。だが自国を嫌っている彼は、学院にいる間は自国とできるだけ距離を置いて過ごすことを決意し、自国のものは一切持ち込んでいない。
だがそのためによく眠れなくなり、夜遊びにも拍車がかかっていくのだ。本来は主人公が作ったバラ入のハーブティーを飲んでから、またよく眠れるようになるのだが。
ヤンキー化したウォルターがハーブティーを作るとは思えない。それにルートも消えているし、今ここで俺がその役割を担ったとしても特に悪いことも起きないだろう。
「俺もよく飲むんですけど、ラベンダーとミントとバラで作れるハーブティーなんです。夜、寝る前に飲むとぐっすり眠れますよ」
「……悪くないね。いいよ」
「やった!ありがとうございます!」
緑の指先を持つと言われる王子の教えを乞えるなんて嬉しすぎる。満面の笑みを向けると、なぜかジュリアンはウッと息を呑んで目を逸らした。
「……ハーブティ、もしまずかったら次から教えないからね」
「はい! 頑張ります!!」
ニヤけすぎてきもかっただろうか。ここでキモがられて、やっぱやめたなんて言われたら困る。
「先輩?」
下から顔を覗き込むようにしたら、髪の毛をワシャワシャとかき混ぜられ視界が遮られてしまう。
「先輩! いきなり何するんですか!」
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