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第四章 レヴィの想い

<8>レヴィの想い3※レヴィ視点

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部屋に戻った僕はベッドにダイブした。
「エリス様……チョロくて心配になるけど死ぬほど可愛いかった……やばい……」
本当は魔力はまだ全然足りている。だがあんなに無防備で無警戒な姿を見ていたら、堪らなくなってしまった。

「僕ってこんなにも欲望を抑えきれないタイプだったんだな」
自分でも知らなかった一面に素直に驚いてしまう。

それにしてもあの様子じゃ、前世でも本当に恋愛経験がないのは間違いない。僕が魔力供給と嘘をついた行為が、いわゆるディープキスだったことにも気がついていないようだった。

「てことは、昔も今も僕がファーストキスってことだよね!?」
嬉しくてシーツの上を縦横無尽に転げ回ってしまう。
「よかった……もし僕以外の誰かとキスしてたら、そいつのこと探し出して殺しちゃうとこだった」

しかも、これからもあの方法で魔力供給をすることも二つ返事で承諾してくれた。キスをしすぎたせいで少し赤く腫れた唇に潤んだ瞳が色っぽくて、本当はその場で押し倒したくてたまらなかった。

長いこと貪っていたせいで、まだ口の中にエリス様の舌の感触が残っている。
「ああ……今度はもっと長い時間、触れていたいなあ。キスだけじゃ我慢できないよ」

あの甘い喘ぎ声をもっと聞きたいし、キスよりもっと気持ちのいいことをたくさんして、エリス様を鳴かせたいし泣かせたい。

大切で仕方がなくて、優しく優しくしたいのに、同じくらい強く激しく愛したいと思う自分がいる。あの白く美しい真珠色の肌のすべてに口づけして、僕のものだという印をつけたい。

そしてエリス様の誰も触れたことのないところにもたくさん触れて、深く深く入り込みたい。もう無理だと泣かれるまで激しく責めて突き上げたい。

「わかってんのかなエリス様。離婚しないってことがどいうことなのか。わかってないだろうなあ……でも、エリス様と僕の子どもって、世界一可愛いよな……間違いない」

妄想だけで口角が上がるのが自分でもわかる。ああ早く正式に番になって、子どももたくさん作りたい。

「今度は絶対に失わないし……死ぬまで離さない」
国の異変が治まりつつある今、戦いもぐっと減るはずだ。それにエリス様が頻繁に魔力を供給してくれれば、僕がここにいても大体のことは遠隔でどうにかすることができる。

「仕事、調整しないと」
これから溶けるほどの愛を注いで、早く僕のことを男として好きになってもらわなければ。エリス様を愛し愛される将来を思い描いて、僕はうっとりと目を閉じた。
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