36 / 47
3章
<7話>
しおりを挟む
「ルイス様、本日もよくいらっしゃいました」
すっかり顔なじみになったハワード家の執事長であるチャンドラーさんが今日も出迎えてくれた。
「こんにちは!」
「おや、今日はお一人ではないのですね」
チャンドラーさんの視線は俺の背後に立つアシュリーとレイに注がれている。
「ええ。今日は兄と、兄の婚約者のレイ様がご一緒したいと。ごめんなさい、事前にお知らせできなくて」
「とんでもございません。ヴァイオレット公爵家のご子息とルイス様のお兄様にいらしていただけるとは、きっとルーク様もお喜びになることでしょう」
「ありがとうございます!」
いくら身分が上とはいえ、人数が増えたことを事前に報せなかったことが気になっていたのだが、よかった。
今日はレイがクロフォード家にやってくる日だった。
ルークと遊ぶ約束をしていたし、俺がいてはお邪魔だろうと挨拶だけして出かけるつもりだったのだが。
部屋を出ようとしたところで、レイに腕を掴まれた。
「どこへ行く」
「すみません、今日は友達と遊ぶ約束をしているんです」
「……友達だと?」
なぜかレイの声が一段、低くなる。
「誰だ」
「え?」
「友達とやらだ。どこの誰だ」
「ええ……」
正直、あまり言いたくない。せっかくルークとレイの出会いイベントをつぶすことができたのだから二人が再会する機会なんて作ってたまるか。
推しに視線で助けを求めようとしたのだが、アシュリーもなぜか厳しい目をしている。
(なんでだよ! でも推しに嫌われるのは絶対に嫌なんだよなあ)
黙っている俺にイラついたのか、レイが再び詰めてくる。
「聞いているのか? おまえの友達は誰なんだ」
「ルーク・ハワードです」
「……アシュリーの誕生日パーティーで一緒にいたガキか」
「レイ様と同い年だと思いますけど……」
「うるさい。俺は同い年の奴らよりもずっと大人なんだぞ」
「はぁ」
本当に大人な奴はそんなこと言わないだろと胸裏で毒づく。しかしこんなところで時間を食っていると約束の時間に間に合わなくなってしまう。
「そういうわけで、僕はそろそろ出かけますね。レイ様、どうぞごゆっくり――」
「俺も行く」
「……はい?」
レイの言葉に耳を疑う。
「俺も行く、と言ったんだ」
「え、でも……」
冗談じゃない。レイとアシュリーはいい感じなのだから、二人で愛を育んでほしいのに。
(ま、きっとアシュリーが止めてくれるだろ)
そう思って黙っていると、アシュリーが口を開いた。
「では僕も行くよ」
「……はい!?」
信じられない。常識人の推しがレイに同調するなんて。驚きのあまり、口も目も限界まで開いてアシュリーを凝視してしまう。
「最近、毎日のようにハワード邸に遊びに行っているよね? 僕も少し気になっていたんだ。そんなにもルイスと親しくなったルークくんがどんな子なのか、興味があるよ」
アシュリーはそう言って世にも美しい微笑みを浮かべて俺を見る。
「大切な弟の友達のことは知っておかないと。僕はきみの兄さんなんだから……僕らが同行しても構わないよね?」
いつも通りに美しいのに、なぜかとんでもなく圧を感じる推しの微笑みを前に断るなんて俺にはできなかった。
レイとアシュリーがチャンドラーさんと挨拶を交わしているうちに、廊下を走る軽快な推し音が近づいてくる。
「ルイス! 悪ぃ、待たせた!」
「ううん、大丈夫だよ! そんなに全速力で走らなくてもよかったのに」
そう言うとルークは太陽のような笑顔を俺に向けた。
「おまえと遊ぶの楽しいからさ、一秒でも長く一緒にいてーもん」
その笑顔と言葉に胸がギュンっとなる。
(クソ……なんだコイツ、こんなやんちゃ可愛いなんて聞いてないんだが!)
そうなのだ。ルークはもともと好きなタイプのキャラではない。だが実際に話してみると、もともと庶民に近い生活を送っていた彼とは価値観や考え方が驚くほど合致した。
最推しのアシュリーとは違って容姿もまったくタイプではないからドキドキしたりときめくようなことはないが、笑いのツボも合うしノリもいい。
出会ってそこまで長い時間は経っていないが、今ではこの世界の相棒といっていい存在なのである。
「うん! 僕もルークと遊ぶの楽しくて好きだよ!」
「俺もルイスが大好きだ!」
ルークの白い歯が眩しい。
「で、今日は何して遊ぼう」
だがルークが答える前に、アシュリーの美声が玄関ホールに響いた。
「ルイス、その前に僕たちを紹介してくれないかな?」
(しまった……うっかりしてた!)
振り向くと、アシュリーが優しい笑みを浮かべて俺を見おろしている。ルークの笑顔が太陽なら推しの笑顔はバラの花だ。
(これがスチルだったら保存しまくるよ。スマホがあれば今すぐ撮ったのに)
そんなことを考えながら見惚れていると、肩にそっと手が置かれる。
「ルイス、兄さんたちに紹介してくれるかな? 仲良しのお友達を」
「はい、アシュリー兄さま」
俺は再びルークの方を向く。
「ルーク、今日は僕のアシュリー兄さまと、兄さまの婚約者のレイ・ヴァイオレットさまが一緒なんだよ。兄さまの誕生日パーティーでお会いしたと思うけど」
ルークはそこで初めて気づいたように、ゆっくりと視線を俺の背後に向けた。
「……思った以上にライバル多数ってことかよ。おもしれえ」
ルークが小さく呟いたが、よく聞こえない。
「今なにか言った? よく聞こえなくて」
「いや、独り言だ。それよりおまえの兄貴……じゃない、お兄さまたちをしっかりもてなさいとな」
ルークは再び視線をアシュリーとレイに戻す。
「ようこそいらっしゃいました。ルーク・ハワードです。先日はどうも……じゃなくて、ありがとうございました。申し訳ございません。敬語が苦手で」
ルークの挨拶に、アシュリーとレイはさわやかな笑顔で応える。
「レイ・ヴァイオレットだ。先日はこちらこそどうもありがとう。俺も堅苦しいのは好きじゃない。よかったらルイスと話すように、話してくれ」
「ルイスの兄のアシュリー・クロフォードです。うちの可愛い弟と仲良くしてくれてありがとう」
3人は笑い合って握手を交わす。本来であれば、恋敵になるはずのアシュリーとルークが談笑している様子を見てホッとすると同時に感慨深くなる。
だが、もしもこれからレイとルークが急接近するようなことがあればこれまでの努力が水の泡だ。
(絶対にレイとルークを必要以上に仲良くさせちゃだめだ。そのためには、ルークに張り付くしかない!)
推しの幸せを守るために、今日は絶対にルークの側を離れないでおこうと俺は心に強く誓った。
すっかり顔なじみになったハワード家の執事長であるチャンドラーさんが今日も出迎えてくれた。
「こんにちは!」
「おや、今日はお一人ではないのですね」
チャンドラーさんの視線は俺の背後に立つアシュリーとレイに注がれている。
「ええ。今日は兄と、兄の婚約者のレイ様がご一緒したいと。ごめんなさい、事前にお知らせできなくて」
「とんでもございません。ヴァイオレット公爵家のご子息とルイス様のお兄様にいらしていただけるとは、きっとルーク様もお喜びになることでしょう」
「ありがとうございます!」
いくら身分が上とはいえ、人数が増えたことを事前に報せなかったことが気になっていたのだが、よかった。
今日はレイがクロフォード家にやってくる日だった。
ルークと遊ぶ約束をしていたし、俺がいてはお邪魔だろうと挨拶だけして出かけるつもりだったのだが。
部屋を出ようとしたところで、レイに腕を掴まれた。
「どこへ行く」
「すみません、今日は友達と遊ぶ約束をしているんです」
「……友達だと?」
なぜかレイの声が一段、低くなる。
「誰だ」
「え?」
「友達とやらだ。どこの誰だ」
「ええ……」
正直、あまり言いたくない。せっかくルークとレイの出会いイベントをつぶすことができたのだから二人が再会する機会なんて作ってたまるか。
推しに視線で助けを求めようとしたのだが、アシュリーもなぜか厳しい目をしている。
(なんでだよ! でも推しに嫌われるのは絶対に嫌なんだよなあ)
黙っている俺にイラついたのか、レイが再び詰めてくる。
「聞いているのか? おまえの友達は誰なんだ」
「ルーク・ハワードです」
「……アシュリーの誕生日パーティーで一緒にいたガキか」
「レイ様と同い年だと思いますけど……」
「うるさい。俺は同い年の奴らよりもずっと大人なんだぞ」
「はぁ」
本当に大人な奴はそんなこと言わないだろと胸裏で毒づく。しかしこんなところで時間を食っていると約束の時間に間に合わなくなってしまう。
「そういうわけで、僕はそろそろ出かけますね。レイ様、どうぞごゆっくり――」
「俺も行く」
「……はい?」
レイの言葉に耳を疑う。
「俺も行く、と言ったんだ」
「え、でも……」
冗談じゃない。レイとアシュリーはいい感じなのだから、二人で愛を育んでほしいのに。
(ま、きっとアシュリーが止めてくれるだろ)
そう思って黙っていると、アシュリーが口を開いた。
「では僕も行くよ」
「……はい!?」
信じられない。常識人の推しがレイに同調するなんて。驚きのあまり、口も目も限界まで開いてアシュリーを凝視してしまう。
「最近、毎日のようにハワード邸に遊びに行っているよね? 僕も少し気になっていたんだ。そんなにもルイスと親しくなったルークくんがどんな子なのか、興味があるよ」
アシュリーはそう言って世にも美しい微笑みを浮かべて俺を見る。
「大切な弟の友達のことは知っておかないと。僕はきみの兄さんなんだから……僕らが同行しても構わないよね?」
いつも通りに美しいのに、なぜかとんでもなく圧を感じる推しの微笑みを前に断るなんて俺にはできなかった。
レイとアシュリーがチャンドラーさんと挨拶を交わしているうちに、廊下を走る軽快な推し音が近づいてくる。
「ルイス! 悪ぃ、待たせた!」
「ううん、大丈夫だよ! そんなに全速力で走らなくてもよかったのに」
そう言うとルークは太陽のような笑顔を俺に向けた。
「おまえと遊ぶの楽しいからさ、一秒でも長く一緒にいてーもん」
その笑顔と言葉に胸がギュンっとなる。
(クソ……なんだコイツ、こんなやんちゃ可愛いなんて聞いてないんだが!)
そうなのだ。ルークはもともと好きなタイプのキャラではない。だが実際に話してみると、もともと庶民に近い生活を送っていた彼とは価値観や考え方が驚くほど合致した。
最推しのアシュリーとは違って容姿もまったくタイプではないからドキドキしたりときめくようなことはないが、笑いのツボも合うしノリもいい。
出会ってそこまで長い時間は経っていないが、今ではこの世界の相棒といっていい存在なのである。
「うん! 僕もルークと遊ぶの楽しくて好きだよ!」
「俺もルイスが大好きだ!」
ルークの白い歯が眩しい。
「で、今日は何して遊ぼう」
だがルークが答える前に、アシュリーの美声が玄関ホールに響いた。
「ルイス、その前に僕たちを紹介してくれないかな?」
(しまった……うっかりしてた!)
振り向くと、アシュリーが優しい笑みを浮かべて俺を見おろしている。ルークの笑顔が太陽なら推しの笑顔はバラの花だ。
(これがスチルだったら保存しまくるよ。スマホがあれば今すぐ撮ったのに)
そんなことを考えながら見惚れていると、肩にそっと手が置かれる。
「ルイス、兄さんたちに紹介してくれるかな? 仲良しのお友達を」
「はい、アシュリー兄さま」
俺は再びルークの方を向く。
「ルーク、今日は僕のアシュリー兄さまと、兄さまの婚約者のレイ・ヴァイオレットさまが一緒なんだよ。兄さまの誕生日パーティーでお会いしたと思うけど」
ルークはそこで初めて気づいたように、ゆっくりと視線を俺の背後に向けた。
「……思った以上にライバル多数ってことかよ。おもしれえ」
ルークが小さく呟いたが、よく聞こえない。
「今なにか言った? よく聞こえなくて」
「いや、独り言だ。それよりおまえの兄貴……じゃない、お兄さまたちをしっかりもてなさいとな」
ルークは再び視線をアシュリーとレイに戻す。
「ようこそいらっしゃいました。ルーク・ハワードです。先日はどうも……じゃなくて、ありがとうございました。申し訳ございません。敬語が苦手で」
ルークの挨拶に、アシュリーとレイはさわやかな笑顔で応える。
「レイ・ヴァイオレットだ。先日はこちらこそどうもありがとう。俺も堅苦しいのは好きじゃない。よかったらルイスと話すように、話してくれ」
「ルイスの兄のアシュリー・クロフォードです。うちの可愛い弟と仲良くしてくれてありがとう」
3人は笑い合って握手を交わす。本来であれば、恋敵になるはずのアシュリーとルークが談笑している様子を見てホッとすると同時に感慨深くなる。
だが、もしもこれからレイとルークが急接近するようなことがあればこれまでの努力が水の泡だ。
(絶対にレイとルークを必要以上に仲良くさせちゃだめだ。そのためには、ルークに張り付くしかない!)
推しの幸せを守るために、今日は絶対にルークの側を離れないでおこうと俺は心に強く誓った。
2,163
お気に入りに追加
3,649
あなたにおすすめの小説
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな?
そして今日も何故かオレの服が脱げそうです?
そんなある日、義弟の親友と出会って…。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
王太子殿下は悪役令息のいいなり
白兪
BL
「王太子殿下は公爵令息に誑かされている」
そんな噂が立ち出したのはいつからだろう。
しかし、当の王太子は噂など気にせず公爵令息を溺愛していて…!?
スパダリ王太子とまったり令息が周囲の勘違いを自然と解いていきながら、甘々な日々を送る話です。
ハッピーエンドが大好きな私が気ままに書きます。最後まで応援していただけると嬉しいです。
書き終わっているので完結保証です。
今、目の前で娘が婚約破棄されていますが、夫が盛大にブチ切れているようです
シアノ
恋愛
「アンナレーナ・エリアルト公爵令嬢、僕は君との婚約を破棄する!」
卒業パーティーで王太子ソルタンからそう告げられたのは──わたくしの娘!?
娘のアンナレーナはとてもいい子で、婚約破棄されるような非などないはずだ。
しかし、ソルタンの意味ありげな視線が、何故かわたくしに向けられていて……。
婚約破棄されている令嬢のお母様視点。
サクッと読める短編です。細かいことは気にしない人向け。
過激なざまぁ描写はありません。因果応報レベルです。
婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです
魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。
ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。
そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。
このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。
前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。
※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる