9 / 63
#8
しおりを挟む
寝室にリップ音だけが響く。
いつのまにか四つん這いにさせられた飛鳥は顔を枕に埋め、尻を突き出す体位になっていた。
大きな手がまろい尻を撫でまわし、一面にキスを落とす。
「はァ……おしりまで可愛い……ずっと撫でてたい」
割れ目が押し開かれ、不浄の孔にぬるりとしたものが押し当てられた。誰にも触れられたところのない場所を舐められている。羞恥で頭がいっぱいになった。
「うそっ?! や、ま、まって! きたな……」
「待たない。汚くないよ。飛鳥は全部可愛くて綺麗。それに、ここ、すっごく……美味しい。いい匂いで甘くて……本物の桃みたいだよ」
「う、あっ、やぁぁ!!!」
男はぴちゃぴちゃと水を飲む猫のような音を立て、後孔を舐め回す。
まだ閉じられた蕾を縁取る皺のひだの一つひとつにまで入り込むように、ねっとり、じっくりと。まるで男の執着を表すように。
「やぁっ……あぁっ、あああんっ……」
キスや胸を触れられたときも気持ちよくてどうにかなりそうだったのに。
何十倍にも気持ちよくてたまらない。羞恥は快感で上書きされ、もう何も考えられなくなる。
「あ、もっ……やっ、らっ」
早く、もっと。飛鳥は啜り泣きながら腰を左右に振った。
「だあめ。初めてなんだから。もう少し解さないと、つらいのは飛鳥だよ?」
あやすように言うと、再び美しい顔を蕾へ埋める。
「あぁんっ、またっ……! も、だめ、ってえ…」
びくんびくんと尻を震わせながら快感に耐えていると、両手が上体へと伸びてくる。
先刻まで散々虐められ、赤く熟れた先端を爪で引っかいた。
「ひっ…ああああ!!!!」
上も下も同時に責められ、ひときわ大きな嬌声を上げてしまう。
「な、に……んぁっ?!」
いったん、すべての快感と刺激が身体から引いていく。
男は微笑を浮かべ、飛鳥の身体を軽々とひっくり返した。
仰向けに戻され、両膝の裏に手を添えられる。そのままグイっと脚を胸につくくらい折り曲げられた。
さらにМ字に開脚され、おしめ替えの赤ん坊のような体勢になる。
「次はこれで可愛がってあげようと思って」
男は2本の指を眼前に突きつけると、見せつけるようにベロリと舐める。そして飛鳥の下半身へゆっくりと埋めていく。
「あ、やぁ、ひ」
今までにない圧迫感と快感。電流のような痺れが身体を駆け巡った。抱えられた脚がビクビクと震えている。
「ハァ……すっごい濡れてるから2本いっきに入っちゃった……えっちだなあ飛鳥は。ほんっとに可愛い」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が聞こえる。うっとりとした口調とは裏腹に、男の指の動きは激しい。
「んんっ、ぅ、あ、っ…ふ、あ、まっ……ちょ、や、あっつ¥」
「なあに? どうしたの?」
「ちゃんとしゃべってくれないとわからないよ……ふふっ。もう4本も咥えてる。んっ……早く挿れたいっ……」
興奮をにじませた声で言うと、男は飛鳥の股の間に顔を近づけた。
「ちょっ、なにす……ああああああああ!」
差し込まれた指はそのままに、今まで一度も触れられなかった飛鳥の男の証。
男はソフトクリームを舐めるように、さまざまな角度から舐めあげていく。
「あっ……い、ぃ…っ、あ、き、もちぃ……」
「…っん、飛鳥、ここぺろぺろされるの気持ちいの? 番の舌でやらしくぺろぺろされるの好き?」
「う、んっ……きもち、……ぃっ、す、きぃ……」
男ははぁはぁと荒い息を吐き出し、根本まで一気に咥えこんだ。
「やぁっ、あっ、ぁぁっ…! っく……っ」
後孔を犯す指の抽挿にリズムを合わせるような深いストローク。
激しい攻めに目の前が真っ白になり、チカチカと火花が散る。
「すぐイっちゃったね……すっごいやらしいね」
腔内に吐き出された飛鳥の欲を、喉を鳴らして飲み込む。さらに一滴も零すまいと、ちろちろと蛇のように舌を動かし、先端に少しだけついてた雫をなめとっていく。
「だ、めっ……いまぁ……っ!」
果てたばかりのそれは刺激に弱い。同じ男であればわかっているはずなのに。
わざとやっているに違いない。涙で潤んだオニキスの瞳で、咎めるように男を睨む。
「また泣いちゃったの? 気持ちよすぎて泣いちゃう飛鳥、可愛いなあ。
もっと見たくなっちゃうよ……」
手の甲で口を拭うと、目尻に溜まった涙をちゅうと吸い取る。
両手を飛鳥の顔の側につくと、上から覗き込むようにして飛鳥を見つめた。
右頬に、手が添えらる。
「ずっとずっと待ってたんだよ……今日が来るのを。見てるだけで我慢してるの、本当につらくてさ。頭おかしくなりそうだった……」
愛おしくてたまらないと言うように目を細めると、そっと飛鳥の頬を撫でる。
「飛鳥……僕のこと、ナカに挿れてくれる?」
突然現れ、こんなにも好き放題に蹂躙したくせに、アクアマリンの双眸は不安げに揺れていた。
それを見た瞬間、胸に愛しさが芽吹いて一気に花開く。この男は自分のアルファだと、身体だけでなく心もやっと理解した。
飛鳥はゆっくりと左腕を動かし、男の頬に触れる。
「う、んっ……いれ、てっ……んぅ」
今までとは違う、優しいキスが落とされた。言葉はなくても、合わせられた唇から、愛おしくてたまらないと気持ちが伝わってくる。それだけで昇天しそうなほど幸せだ。
「あっ、ふぁっ……んっ、んっ」
「ん……あすか、あすかっ」
舌を絡めあい、互いの愛を交換するように何度もキスを交わす。
「挿れるね……も、僕も限界ッ……」
至近距離で見つめあったまま余裕のない微笑みを浮かべ、男は雄芯を解れきった後孔へと、ゆっくりと押し当てた。
「っ……はや、くっ……きてぇっ……」
硬くて熱い肉の塊。擦られただけで気持ち良すぎて頭がバカになりそうだ。
「くっ、あっ…あすか、あすか…っ、ごめっ……やさしく、できないっ、かもっ」
猛りきったアルファの大きなものの先端がゆっくりと押し入ってきた。
いつのまにか四つん這いにさせられた飛鳥は顔を枕に埋め、尻を突き出す体位になっていた。
大きな手がまろい尻を撫でまわし、一面にキスを落とす。
「はァ……おしりまで可愛い……ずっと撫でてたい」
割れ目が押し開かれ、不浄の孔にぬるりとしたものが押し当てられた。誰にも触れられたところのない場所を舐められている。羞恥で頭がいっぱいになった。
「うそっ?! や、ま、まって! きたな……」
「待たない。汚くないよ。飛鳥は全部可愛くて綺麗。それに、ここ、すっごく……美味しい。いい匂いで甘くて……本物の桃みたいだよ」
「う、あっ、やぁぁ!!!」
男はぴちゃぴちゃと水を飲む猫のような音を立て、後孔を舐め回す。
まだ閉じられた蕾を縁取る皺のひだの一つひとつにまで入り込むように、ねっとり、じっくりと。まるで男の執着を表すように。
「やぁっ……あぁっ、あああんっ……」
キスや胸を触れられたときも気持ちよくてどうにかなりそうだったのに。
何十倍にも気持ちよくてたまらない。羞恥は快感で上書きされ、もう何も考えられなくなる。
「あ、もっ……やっ、らっ」
早く、もっと。飛鳥は啜り泣きながら腰を左右に振った。
「だあめ。初めてなんだから。もう少し解さないと、つらいのは飛鳥だよ?」
あやすように言うと、再び美しい顔を蕾へ埋める。
「あぁんっ、またっ……! も、だめ、ってえ…」
びくんびくんと尻を震わせながら快感に耐えていると、両手が上体へと伸びてくる。
先刻まで散々虐められ、赤く熟れた先端を爪で引っかいた。
「ひっ…ああああ!!!!」
上も下も同時に責められ、ひときわ大きな嬌声を上げてしまう。
「な、に……んぁっ?!」
いったん、すべての快感と刺激が身体から引いていく。
男は微笑を浮かべ、飛鳥の身体を軽々とひっくり返した。
仰向けに戻され、両膝の裏に手を添えられる。そのままグイっと脚を胸につくくらい折り曲げられた。
さらにМ字に開脚され、おしめ替えの赤ん坊のような体勢になる。
「次はこれで可愛がってあげようと思って」
男は2本の指を眼前に突きつけると、見せつけるようにベロリと舐める。そして飛鳥の下半身へゆっくりと埋めていく。
「あ、やぁ、ひ」
今までにない圧迫感と快感。電流のような痺れが身体を駆け巡った。抱えられた脚がビクビクと震えている。
「ハァ……すっごい濡れてるから2本いっきに入っちゃった……えっちだなあ飛鳥は。ほんっとに可愛い」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が聞こえる。うっとりとした口調とは裏腹に、男の指の動きは激しい。
「んんっ、ぅ、あ、っ…ふ、あ、まっ……ちょ、や、あっつ¥」
「なあに? どうしたの?」
「ちゃんとしゃべってくれないとわからないよ……ふふっ。もう4本も咥えてる。んっ……早く挿れたいっ……」
興奮をにじませた声で言うと、男は飛鳥の股の間に顔を近づけた。
「ちょっ、なにす……ああああああああ!」
差し込まれた指はそのままに、今まで一度も触れられなかった飛鳥の男の証。
男はソフトクリームを舐めるように、さまざまな角度から舐めあげていく。
「あっ……い、ぃ…っ、あ、き、もちぃ……」
「…っん、飛鳥、ここぺろぺろされるの気持ちいの? 番の舌でやらしくぺろぺろされるの好き?」
「う、んっ……きもち、……ぃっ、す、きぃ……」
男ははぁはぁと荒い息を吐き出し、根本まで一気に咥えこんだ。
「やぁっ、あっ、ぁぁっ…! っく……っ」
後孔を犯す指の抽挿にリズムを合わせるような深いストローク。
激しい攻めに目の前が真っ白になり、チカチカと火花が散る。
「すぐイっちゃったね……すっごいやらしいね」
腔内に吐き出された飛鳥の欲を、喉を鳴らして飲み込む。さらに一滴も零すまいと、ちろちろと蛇のように舌を動かし、先端に少しだけついてた雫をなめとっていく。
「だ、めっ……いまぁ……っ!」
果てたばかりのそれは刺激に弱い。同じ男であればわかっているはずなのに。
わざとやっているに違いない。涙で潤んだオニキスの瞳で、咎めるように男を睨む。
「また泣いちゃったの? 気持ちよすぎて泣いちゃう飛鳥、可愛いなあ。
もっと見たくなっちゃうよ……」
手の甲で口を拭うと、目尻に溜まった涙をちゅうと吸い取る。
両手を飛鳥の顔の側につくと、上から覗き込むようにして飛鳥を見つめた。
右頬に、手が添えらる。
「ずっとずっと待ってたんだよ……今日が来るのを。見てるだけで我慢してるの、本当につらくてさ。頭おかしくなりそうだった……」
愛おしくてたまらないと言うように目を細めると、そっと飛鳥の頬を撫でる。
「飛鳥……僕のこと、ナカに挿れてくれる?」
突然現れ、こんなにも好き放題に蹂躙したくせに、アクアマリンの双眸は不安げに揺れていた。
それを見た瞬間、胸に愛しさが芽吹いて一気に花開く。この男は自分のアルファだと、身体だけでなく心もやっと理解した。
飛鳥はゆっくりと左腕を動かし、男の頬に触れる。
「う、んっ……いれ、てっ……んぅ」
今までとは違う、優しいキスが落とされた。言葉はなくても、合わせられた唇から、愛おしくてたまらないと気持ちが伝わってくる。それだけで昇天しそうなほど幸せだ。
「あっ、ふぁっ……んっ、んっ」
「ん……あすか、あすかっ」
舌を絡めあい、互いの愛を交換するように何度もキスを交わす。
「挿れるね……も、僕も限界ッ……」
至近距離で見つめあったまま余裕のない微笑みを浮かべ、男は雄芯を解れきった後孔へと、ゆっくりと押し当てた。
「っ……はや、くっ……きてぇっ……」
硬くて熱い肉の塊。擦られただけで気持ち良すぎて頭がバカになりそうだ。
「くっ、あっ…あすか、あすか…っ、ごめっ……やさしく、できないっ、かもっ」
猛りきったアルファの大きなものの先端がゆっくりと押し入ってきた。
187
お気に入りに追加
1,821
あなたにおすすめの小説
執着男に勤務先を特定された上に、なんなら後輩として入社して来られちゃった
パイ生地製作委員会
BL
【登場人物】
陰原 月夜(カゲハラ ツキヤ):受け
社会人として気丈に頑張っているが、恋愛面に関しては後ろ暗い過去を持つ。晴陽とは過去に高校で出会い、恋に落ちて付き合っていた。しかし、晴陽からの度重なる縛り付けが苦しくなり、大学入学を機に逃げ、遠距離を理由に自然消滅で晴陽と別れた。
太陽 晴陽(タイヨウ ハルヒ):攻め
明るく元気な性格で、周囲からの人気が高い。しかしその実、月夜との関係を大切にするあまり、執着してしまう面もある。大学卒業後、月夜と同じ会社に入社した。
【あらすじ】
晴陽と月夜は、高校時代に出会い、互いに深い愛情を育んだ。しかし、海が大学進学のため遠くに引っ越すことになり、二人の間には別れが訪れた。遠距離恋愛は困難を伴い、やがて二人は別れることを決断した。
それから数年後、月夜は大学を卒業し、有名企業に就職した。ある日、偶然の再会があった。晴陽が新入社員として月夜の勤務先を訪れ、再び二人の心は交わる。時間が経ち、お互いが成長し変わったことを認識しながらも、彼らの愛は再燃する。しかし、遠距離恋愛の過去の痛みが未だに彼らの心に影を落としていた。
更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です
X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl
制作秘話ブログ: https://piedough.fanbox.cc/
メッセージもらえると泣いて喜びます:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。
【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。
美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの高校一年生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の主人公への好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる