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第一章 お屋敷編
第二十六話 気配
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目が覚めると、隣には蓬さんは居なくて、体には薄い毛布が一枚かかっていた。
先に起きた蓬さんが、掛けてくれたんだ……。
俺は体を起こして毛布を畳んで、掃除用具を置いてきた場所まで向かう。
眠気も取れたし、掃除を再開しよう。バケツの水を新しいものに替えて、地図を見ながらどこを掃除しようか迷いながら、お屋敷の中を彷徨っていると……。
ある部屋の前で立ち止まる。
「――卯月」
地図によると、どうやら白狐の子狐、都季と灯詠の部屋らしい。
「おーい。いるのかー」
自分の部屋の掃除は自分でしてもらうように、そう蓬さんは言っていた。促すためにふすまをノックする。
……だけど、返事はない。それに、物音も聞こえてこない。
具合が悪くて部屋で寝ているという訳でも無いらしい。そう言えば、朝食の時からあの二人の姿を見てないな……。一体、どこに隠れているんだ?
返事が無い代わりに、部屋のふすまが、わずかに開いていて……。
……一応、中で倒れていたり、寝込んでいないかどうか、確認した方が良いか。
そっと中を覗いてみれば……やっぱり子狐達は部屋の中にはいなかった。
「うわ……」
その代わり、呆れて物も言えなくなる。これは酷い……。
流石は子供部屋だ。その中の様子は、それはもう凄惨を極めていて。
布団は出しっぱなし、着物は脱ぎっぱなし、半開きのタンスからは物がこぼれて、床にはおもちゃがあちこちに散らばって、目を覆いたくなる惨状……。
「都季、灯詠ー」
この部屋の主達の名前を呼ぶ。一刻も早く掃除をさせなきゃいけない。だけど当然の様に返事はないし、駆けつけてくる気配も感じない。
「お菓子が有るぞー」
駄目もとで嘘で釣ってみるけれど、反応は無い。とっ捕まえて掃除をさせるつもりだったけど……流石にこんな手では引っかからないか。
かと言って、こんなのを見てしまった以上、あいつらが来るまで放置しておくわけにもいかない。
そもそもあいつらのことだから、素直に掃除をしてくれるとは限らないのだ。
仕方ないので俺は恐る恐る、散らかっている部屋に立ち入った。子供部屋なら他の人達と違って、見られたらマズいものとかないだろうし……。まあ、多少はデリカシーは無くても大丈夫だな。
こんな状態のまま放っておく方がよっぽど問題だ。
まずは布団を押入れにしまって、それから脱ぎっぱなしの着物を畳んで部屋の隅っこにのけておく。
それから床にまき散らされているおもちゃを一つ一つ、拾い上げていく。クレヨンや画用紙や、大きな家や、絵本や、ぬいぐるみ、他にも沢山。
昔は、よくこういうので遊んだなあ……と、懐かしくなりながら、丁寧に箱にしまっていると。
「?」
ふと、誰かの視線、気配を背後に感じる。
誰かいるのか? 振り向いても、開け放したふすまの向こうには誰もいない。
気のせいか。気を取り直して、おもちゃを拾っていると……また背中に突き刺さる視線。
やっぱり、後ろから誰かが、俺のことを見ている。
「………」
俺が反応しなければ、相手も反応した気配は感じなかった。しばらくは、気付かない振りをして……今度はフェイントをかけて、突然振り向いた。
……いない。やっぱり、誰もいない。
「誰だ?」
返事は無い。いや、でも……誰かが、部屋の入口に、確かに居たはずだ。
人の気配はまだはっきりと残っている。疑問に感じながらも、俺は黙々とおもちゃを片付ける。
きっと、都季と灯詠の二人が、俺をからかいに来たんだな。今度はきっと捕まえて、しっかりと片付けさせよう。
そう決意して俺は掃除を再開するのだった。
思った通り子供部屋はかなりの強敵で、床に散らばっている物を片付け終わった時には、昨日と同じように肩が痛くなっていた。
まあ、この辺で良いか。あとは、あいつらにやらせなきゃ……。細かい整頓とか雑巾がけは諦めて、俺は卯月の間を後にする。
まだ、掃除していない部屋は……と、俺は地図とにらめっこしながら進んでいくと、ある部屋の前を通りかかった。
『睦月』。えっと、これは……蓬さんの部屋か。見ればこの部屋も、少しだけふすまが開いている。
流石に子供の部屋以外を、ましてや女性の部屋を覗くわけにはいかないので、俺は目をつむってふすまに手をかけて閉めようとした。
ぞくり。
「?!」
背筋に悪寒が走って、慌てて手を引っ込める。???
何だ今の、触れてはいけないほどの、圧力は……? まるで、覗くことどころか、部屋に近寄ることすらも許されない様な、空気が漂っている。
いや、そりゃあ誰だって自分の部屋に勝手に入られるのは嫌に決まっているけれど……それどころの話じゃない。この部屋には侵入者を許さない絶対的なオーラが、漂っている様に思えてならなかった。
それに反応して、鳥肌が立っている。
蓬さんの部屋の中に何が有るんだ……。こうなってくると、余計に気になってしまうのが本当だけど……命には代えられない。
何も知らなかったことにして、俺はすぐさまその場を後にした。
十徹さんの部屋『長月』も前を通りかかっただけで、入ったり覗いたりをすることは決して無かった。
誰かが使っている部屋には名前が付けられているけれど、それ以外の部屋は特に決まった名前は無いらしい。今目の前にある、お屋敷の中心近くの部屋にも名前が記されていないから……多分、開けても大丈夫なはずだ。
「すみません」
と一応ノックをして、ふすまをゆっくりと開けて入ってみれば、途端に舞い散るホコリ。視界が曇る。
その部屋にはタンスがいくつも置かれていて、部屋中には沢山の木箱が積まれていた。
物置として使われているんだな、ここは。普段はあまり人が出入りしない部屋らしく、埃もかなり年季が入っている様に見える。
「げほっ、ごほっ……」
咳き込みながら、はたきを使って部屋中に舞い散る埃と格闘していると……。
――まただ。
また、子狐達に後ろから見られている気配がする。こうなってくるともう勘違いとは言えなかった。敢えて振り向かんぞ……。気が付いていない振りをしてやり過ごす。
あいつら、俺が掃除している様子を観察して一体どうするつもりなんだ……?
振り向きたいのはやまやまだけど、相手が油断して近づいてくるまでは我慢我慢。
………。
もう何分ぐらい経っただろう。緊張感の漂う時間は流れていって。
動きを見せない相手に、とうとう俺の方がしびれを切らして振り向いた。
だけどやっぱり……誰も、いない。
……こうなってくると流石に不気味だ。
もしかして、俺をじいっと見てるのって、都季や灯詠――というかこの屋敷の人ではない、とか?
例えば得体のしれない何か、幽霊とか、亡霊の類なのか……?
そんなオカルトめいた存在、今まで全く信じて居なかったけれど、こうして別の世界に来て、御珠様の妖術なんかを見た後じゃ、嫌でも信憑性が増していく。
俺は唐突に、井戸の水神様のことを思い出す。流石に水神様と呼ばれてるんだから、人に害をなす様な存在じゃないと信じたい。今気になるのは……井戸の方だった。
井戸。……井戸。どうしてもそこには、どこか神秘的で、同時に不気味なイメージが付きまとってくる。
だって、水神様がいるっていうことは……他の『何か』も、井戸にいる可能性が有るっていうことだろ……。
井戸から生み出された何かが、俺の後をひたひたひたひたと着いてきているところを想像すると……かなり、気味が悪い。
それに今は、日があまり当たらず、じっとりとして暗い物置部屋の中。嫌な想像ばっかりが膨らんで、正直言って逃げ出したくなってくる。
いやいや、誰かが俺をからかっているだけだろ……。
無理やりそう結論付けて掃除を続けるけれど、時々、つい誰もいないはずの背後を見てしまう。
……誰もいなかった。
先に起きた蓬さんが、掛けてくれたんだ……。
俺は体を起こして毛布を畳んで、掃除用具を置いてきた場所まで向かう。
眠気も取れたし、掃除を再開しよう。バケツの水を新しいものに替えて、地図を見ながらどこを掃除しようか迷いながら、お屋敷の中を彷徨っていると……。
ある部屋の前で立ち止まる。
「――卯月」
地図によると、どうやら白狐の子狐、都季と灯詠の部屋らしい。
「おーい。いるのかー」
自分の部屋の掃除は自分でしてもらうように、そう蓬さんは言っていた。促すためにふすまをノックする。
……だけど、返事はない。それに、物音も聞こえてこない。
具合が悪くて部屋で寝ているという訳でも無いらしい。そう言えば、朝食の時からあの二人の姿を見てないな……。一体、どこに隠れているんだ?
返事が無い代わりに、部屋のふすまが、わずかに開いていて……。
……一応、中で倒れていたり、寝込んでいないかどうか、確認した方が良いか。
そっと中を覗いてみれば……やっぱり子狐達は部屋の中にはいなかった。
「うわ……」
その代わり、呆れて物も言えなくなる。これは酷い……。
流石は子供部屋だ。その中の様子は、それはもう凄惨を極めていて。
布団は出しっぱなし、着物は脱ぎっぱなし、半開きのタンスからは物がこぼれて、床にはおもちゃがあちこちに散らばって、目を覆いたくなる惨状……。
「都季、灯詠ー」
この部屋の主達の名前を呼ぶ。一刻も早く掃除をさせなきゃいけない。だけど当然の様に返事はないし、駆けつけてくる気配も感じない。
「お菓子が有るぞー」
駄目もとで嘘で釣ってみるけれど、反応は無い。とっ捕まえて掃除をさせるつもりだったけど……流石にこんな手では引っかからないか。
かと言って、こんなのを見てしまった以上、あいつらが来るまで放置しておくわけにもいかない。
そもそもあいつらのことだから、素直に掃除をしてくれるとは限らないのだ。
仕方ないので俺は恐る恐る、散らかっている部屋に立ち入った。子供部屋なら他の人達と違って、見られたらマズいものとかないだろうし……。まあ、多少はデリカシーは無くても大丈夫だな。
こんな状態のまま放っておく方がよっぽど問題だ。
まずは布団を押入れにしまって、それから脱ぎっぱなしの着物を畳んで部屋の隅っこにのけておく。
それから床にまき散らされているおもちゃを一つ一つ、拾い上げていく。クレヨンや画用紙や、大きな家や、絵本や、ぬいぐるみ、他にも沢山。
昔は、よくこういうので遊んだなあ……と、懐かしくなりながら、丁寧に箱にしまっていると。
「?」
ふと、誰かの視線、気配を背後に感じる。
誰かいるのか? 振り向いても、開け放したふすまの向こうには誰もいない。
気のせいか。気を取り直して、おもちゃを拾っていると……また背中に突き刺さる視線。
やっぱり、後ろから誰かが、俺のことを見ている。
「………」
俺が反応しなければ、相手も反応した気配は感じなかった。しばらくは、気付かない振りをして……今度はフェイントをかけて、突然振り向いた。
……いない。やっぱり、誰もいない。
「誰だ?」
返事は無い。いや、でも……誰かが、部屋の入口に、確かに居たはずだ。
人の気配はまだはっきりと残っている。疑問に感じながらも、俺は黙々とおもちゃを片付ける。
きっと、都季と灯詠の二人が、俺をからかいに来たんだな。今度はきっと捕まえて、しっかりと片付けさせよう。
そう決意して俺は掃除を再開するのだった。
思った通り子供部屋はかなりの強敵で、床に散らばっている物を片付け終わった時には、昨日と同じように肩が痛くなっていた。
まあ、この辺で良いか。あとは、あいつらにやらせなきゃ……。細かい整頓とか雑巾がけは諦めて、俺は卯月の間を後にする。
まだ、掃除していない部屋は……と、俺は地図とにらめっこしながら進んでいくと、ある部屋の前を通りかかった。
『睦月』。えっと、これは……蓬さんの部屋か。見ればこの部屋も、少しだけふすまが開いている。
流石に子供の部屋以外を、ましてや女性の部屋を覗くわけにはいかないので、俺は目をつむってふすまに手をかけて閉めようとした。
ぞくり。
「?!」
背筋に悪寒が走って、慌てて手を引っ込める。???
何だ今の、触れてはいけないほどの、圧力は……? まるで、覗くことどころか、部屋に近寄ることすらも許されない様な、空気が漂っている。
いや、そりゃあ誰だって自分の部屋に勝手に入られるのは嫌に決まっているけれど……それどころの話じゃない。この部屋には侵入者を許さない絶対的なオーラが、漂っている様に思えてならなかった。
それに反応して、鳥肌が立っている。
蓬さんの部屋の中に何が有るんだ……。こうなってくると、余計に気になってしまうのが本当だけど……命には代えられない。
何も知らなかったことにして、俺はすぐさまその場を後にした。
十徹さんの部屋『長月』も前を通りかかっただけで、入ったり覗いたりをすることは決して無かった。
誰かが使っている部屋には名前が付けられているけれど、それ以外の部屋は特に決まった名前は無いらしい。今目の前にある、お屋敷の中心近くの部屋にも名前が記されていないから……多分、開けても大丈夫なはずだ。
「すみません」
と一応ノックをして、ふすまをゆっくりと開けて入ってみれば、途端に舞い散るホコリ。視界が曇る。
その部屋にはタンスがいくつも置かれていて、部屋中には沢山の木箱が積まれていた。
物置として使われているんだな、ここは。普段はあまり人が出入りしない部屋らしく、埃もかなり年季が入っている様に見える。
「げほっ、ごほっ……」
咳き込みながら、はたきを使って部屋中に舞い散る埃と格闘していると……。
――まただ。
また、子狐達に後ろから見られている気配がする。こうなってくるともう勘違いとは言えなかった。敢えて振り向かんぞ……。気が付いていない振りをしてやり過ごす。
あいつら、俺が掃除している様子を観察して一体どうするつもりなんだ……?
振り向きたいのはやまやまだけど、相手が油断して近づいてくるまでは我慢我慢。
………。
もう何分ぐらい経っただろう。緊張感の漂う時間は流れていって。
動きを見せない相手に、とうとう俺の方がしびれを切らして振り向いた。
だけどやっぱり……誰も、いない。
……こうなってくると流石に不気味だ。
もしかして、俺をじいっと見てるのって、都季や灯詠――というかこの屋敷の人ではない、とか?
例えば得体のしれない何か、幽霊とか、亡霊の類なのか……?
そんなオカルトめいた存在、今まで全く信じて居なかったけれど、こうして別の世界に来て、御珠様の妖術なんかを見た後じゃ、嫌でも信憑性が増していく。
俺は唐突に、井戸の水神様のことを思い出す。流石に水神様と呼ばれてるんだから、人に害をなす様な存在じゃないと信じたい。今気になるのは……井戸の方だった。
井戸。……井戸。どうしてもそこには、どこか神秘的で、同時に不気味なイメージが付きまとってくる。
だって、水神様がいるっていうことは……他の『何か』も、井戸にいる可能性が有るっていうことだろ……。
井戸から生み出された何かが、俺の後をひたひたひたひたと着いてきているところを想像すると……かなり、気味が悪い。
それに今は、日があまり当たらず、じっとりとして暗い物置部屋の中。嫌な想像ばっかりが膨らんで、正直言って逃げ出したくなってくる。
いやいや、誰かが俺をからかっているだけだろ……。
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……誰もいなかった。
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