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第二章 お祭り編
第七十七話 ぎゅーっと!
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「景っ!!!」
お使いから帰ってきた途端。
声を上げて、猛烈な勢いでこっちに突進してきた九尾の御珠様からぎゅっと抱きしめられる。
「……えっ?」
「…………安心した……」
普段の御珠様だったら、軽いノリでからかってきそうなものなのに。
ぽつりと呟いたその言葉の切実な響きは、いつもの凛とした調子じゃなくて。
「あ、あの……御珠さ、」
明らかにいつもと違う御珠様の様子に困惑する。
一体、どうしたんですかと尋ねようとしたら。
「…………」
御珠様は何も答えずに。
「えっ、ちょっ……!!!」
ぎゅうううっ!!! って一層強い力で抱きしめられる……!
に、逃げられない鋼の拘束!
しかも、その、めちゃくちゃ、御珠様の、大きくて、とてももふもふでやわらかい、おっぱいが押し付けられてきて……!!
「……今日は、良くない日だった……空気が、淀んでおった……」
そんなささやきが聞こえてくる。混乱と戸惑いが更に加速していく……!
「……すまぬ」
まるで、ぬいぐるみを抱きしめるようにぎゅーっとされた後、名残惜しそうに手を離した御珠様は小さくそう呟いて。
それから、廊下をまた歩いて行ってしまった……。
俺より背が高いはずなのに、その背中はやけに小さく見えて、いつもは立派な九尾の尻尾も力なくしょげ返っている様で……。
「どうしたんですか、御珠様……」
その姿が見えなくなった後、こっそりと狸の蓬さんに耳打ちをする。
てっきり、普段の御珠様と同じなら今と正反対の、もっと明るい感じで迎えるんじゃないかと予想してたのだ。
自分で言うのも何だけど、例えば『ふふ、遅かったのう!』という風に……。
「うーん、そうだねえ、それは…………」
すると蓬さんは、少し困った様に微笑む。
蓬さんのそんな表情も今まで見たことがなかったから、余計に混乱する。
「御珠様はああ見えて、ずっとずっと、景君のことを気に掛けてるんだよ」
なんて今度は、単刀直入な答えが返ってきた。
「……それは、とても伝わりました」
分かる。これ以上は、尋ねなくても。
御珠様は、初めてちゃんと外に出る俺のことを、物凄く心配してくれたんだ。
予想外のハプニングが起こらないか、ちゃんとお屋敷まで帰ってこれるか、って。
「よしよし。景君はいい子だね」
みなまで言えてないのに、蓬さんは頭をなでてくれて。
とても優しい肉球の感触に、そこでようやく、俺はほっと息をつくことができたのだ。
「それじゃ、早速買ってきた食材を使って料理をしよう! 手伝ってね、景君!」
そして、蓬さんが明るい声を出して台所に向かっていく。
「はいっ!」
俺も明るく返事をして、その隣を歩いていく。
……きっと御珠様は、俺が町の人から滅茶苦茶視線を浴びて不安になる事態も予測してたんだろう。
そして、それは予想通りになってしまったんだけど。
でも、こうして何事もなく無事に帰ってこれて……
……って終わりたいところ、なんだけど。
……少しだけ、引っかかる。
さっきの御珠様は、それよりも、もっと深刻なことで、思い悩んでいた様に見えたからだ。
まるで、普段密かに隠している悩みが垣間見えた様な……。
……だけど、少ないヒントでそこまで辿り着くのは俺には難しい。
とにかく。無事に、帰ってこれて、良かった。
それだけは確かで、御珠様も蓬さんも、とっても心配してくれていたことが、本当にありがたかったんだ。
ここに帰ってくれば良いんだって、心の底から思えたんだ。
◆ ◆ ◆
「「「いただきま~す!」」」
ちなみに夕食のおかずには、おつかいの中でもひときわ目立っていた三つの食材――食べて大丈夫か心配になるほど真っ黄色でトゲも生えてる『ヒザシウオ』と、牧草の様にかさも柄も全てが牧草の様に緑色で空気の様に軽い『かるたけ』と、ツルに包まれて中身の見えない謎の野菜『ツルカクシ』を全部入れた酢の物が出た。
そのあまりに個性的な外見に、普段なら確実に戸惑っていたと思うけど、
「どれどれ……――っ!!!」
苦労して買ってきたものだからそんなの気にならない。
真っ先に食べて――目を見開く。とろけるほど脂の乗っていて、それでいて上品な味のヒザシウオと、噛むごとにじゅわっと、調味料や他の食材とよく絡んだ味わいが広がるかるたけと、意外とシャキッとしたツルの中が何と金色に輝き、ほんのり甘くもちもちとした食感が楽しいツルカクシ。
三つの個性的な食材を、主張し過ぎない酢がさっぱりとまとめ上げていて、今まで食べたことのない逸品に、何度でもお代わりをしてしまった。
「そんなに好きなら、これは景にあげるのです! ありがたく頂くのですよ!」
「私達は子供だから……大人の味わいが分からないのが残念……」
白狐の双子、都季と灯詠は最初、カラフルで派手な酢の物の外見に、ビビッて手を付けようとしなかったけど。
「! 何ですかこれは!!! こんなに美味しい物があってよいのですか!?」
「……こんなごちそうを内緒にしているなんて……大人は時にズルい……」
蓬さんに促されて一たび口を付けたら、手のひらを返した様に目を輝かせて頬張っていて。
その様子を見て、食卓は笑いに包まれたのだった。
◆ ◆ ◆
「出かけるぞ、景!」
いきなり居間のふすまを開けて、ずんずんと俺の目の前に来て、仁王立ちする御珠様。
流石に驚く。だって、昨日とあんまりにもテンションが違いすぎる気が……。
「は、はい。いいです、けど……」
「そうと決まれば善は急げだな!」
「ちょ、ちょっと!」
取り込んだ洗濯物を畳んでいた俺は、御珠様にグイっと手首をつかまれて、そのまま半強制的に玄関へと引っ張られていく。
九本の尻尾すら元気にブンブンと振られていて、正直混乱の度合いといえばいつも以上だった。
「あれ? 御珠様もいらっしゃるんですか……景さんも!?」
今まさに玄関を開けたところだったのは、右手に唐笠模様の青い風呂敷を持った、灰白猫のちよさんで。
「そうじゃ、わらわ達も付いて行って良いかのう?」
「もちろんですけど……」
見るからに張り切ってる御珠様に、風呂敷とこっちを見比べて、ちょっと戸惑うちよさん。多分、三人も必要のない簡単な用事なんだろう。
「まあまあ、みんなでお出掛けした方が楽しいであろう?」
「は、はい……!」
「ふふ、ありがとな、ちよ」
すると御珠様が、ちよさんのことを抱きしめる。
俺の時は強く『ぎゅーっ!』という感じだけど、ちよさんの今は『ぎゅっ……』という感じで。優しく、そっと包み込む様に抱きしめている。
パタパタと静かにしっぽの先を振って、照れている様に答えるちよさん。
ちよさんも好きなんだな、ぎゅーってされるの……なんて思うのと同時に。
何だかその光景がとても神聖……というか、男の俺が気軽に見ていいものじゃない様に感じて、でもいきなり目を逸らしたらそれはそれで変だよな、と意味分からん部分で隠れて悶々とするのだった。
「さあ! いざ行こうぞ!」
お使いから帰ってきた途端。
声を上げて、猛烈な勢いでこっちに突進してきた九尾の御珠様からぎゅっと抱きしめられる。
「……えっ?」
「…………安心した……」
普段の御珠様だったら、軽いノリでからかってきそうなものなのに。
ぽつりと呟いたその言葉の切実な響きは、いつもの凛とした調子じゃなくて。
「あ、あの……御珠さ、」
明らかにいつもと違う御珠様の様子に困惑する。
一体、どうしたんですかと尋ねようとしたら。
「…………」
御珠様は何も答えずに。
「えっ、ちょっ……!!!」
ぎゅうううっ!!! って一層強い力で抱きしめられる……!
に、逃げられない鋼の拘束!
しかも、その、めちゃくちゃ、御珠様の、大きくて、とてももふもふでやわらかい、おっぱいが押し付けられてきて……!!
「……今日は、良くない日だった……空気が、淀んでおった……」
そんなささやきが聞こえてくる。混乱と戸惑いが更に加速していく……!
「……すまぬ」
まるで、ぬいぐるみを抱きしめるようにぎゅーっとされた後、名残惜しそうに手を離した御珠様は小さくそう呟いて。
それから、廊下をまた歩いて行ってしまった……。
俺より背が高いはずなのに、その背中はやけに小さく見えて、いつもは立派な九尾の尻尾も力なくしょげ返っている様で……。
「どうしたんですか、御珠様……」
その姿が見えなくなった後、こっそりと狸の蓬さんに耳打ちをする。
てっきり、普段の御珠様と同じなら今と正反対の、もっと明るい感じで迎えるんじゃないかと予想してたのだ。
自分で言うのも何だけど、例えば『ふふ、遅かったのう!』という風に……。
「うーん、そうだねえ、それは…………」
すると蓬さんは、少し困った様に微笑む。
蓬さんのそんな表情も今まで見たことがなかったから、余計に混乱する。
「御珠様はああ見えて、ずっとずっと、景君のことを気に掛けてるんだよ」
なんて今度は、単刀直入な答えが返ってきた。
「……それは、とても伝わりました」
分かる。これ以上は、尋ねなくても。
御珠様は、初めてちゃんと外に出る俺のことを、物凄く心配してくれたんだ。
予想外のハプニングが起こらないか、ちゃんとお屋敷まで帰ってこれるか、って。
「よしよし。景君はいい子だね」
みなまで言えてないのに、蓬さんは頭をなでてくれて。
とても優しい肉球の感触に、そこでようやく、俺はほっと息をつくことができたのだ。
「それじゃ、早速買ってきた食材を使って料理をしよう! 手伝ってね、景君!」
そして、蓬さんが明るい声を出して台所に向かっていく。
「はいっ!」
俺も明るく返事をして、その隣を歩いていく。
……きっと御珠様は、俺が町の人から滅茶苦茶視線を浴びて不安になる事態も予測してたんだろう。
そして、それは予想通りになってしまったんだけど。
でも、こうして何事もなく無事に帰ってこれて……
……って終わりたいところ、なんだけど。
……少しだけ、引っかかる。
さっきの御珠様は、それよりも、もっと深刻なことで、思い悩んでいた様に見えたからだ。
まるで、普段密かに隠している悩みが垣間見えた様な……。
……だけど、少ないヒントでそこまで辿り着くのは俺には難しい。
とにかく。無事に、帰ってこれて、良かった。
それだけは確かで、御珠様も蓬さんも、とっても心配してくれていたことが、本当にありがたかったんだ。
ここに帰ってくれば良いんだって、心の底から思えたんだ。
◆ ◆ ◆
「「「いただきま~す!」」」
ちなみに夕食のおかずには、おつかいの中でもひときわ目立っていた三つの食材――食べて大丈夫か心配になるほど真っ黄色でトゲも生えてる『ヒザシウオ』と、牧草の様にかさも柄も全てが牧草の様に緑色で空気の様に軽い『かるたけ』と、ツルに包まれて中身の見えない謎の野菜『ツルカクシ』を全部入れた酢の物が出た。
そのあまりに個性的な外見に、普段なら確実に戸惑っていたと思うけど、
「どれどれ……――っ!!!」
苦労して買ってきたものだからそんなの気にならない。
真っ先に食べて――目を見開く。とろけるほど脂の乗っていて、それでいて上品な味のヒザシウオと、噛むごとにじゅわっと、調味料や他の食材とよく絡んだ味わいが広がるかるたけと、意外とシャキッとしたツルの中が何と金色に輝き、ほんのり甘くもちもちとした食感が楽しいツルカクシ。
三つの個性的な食材を、主張し過ぎない酢がさっぱりとまとめ上げていて、今まで食べたことのない逸品に、何度でもお代わりをしてしまった。
「そんなに好きなら、これは景にあげるのです! ありがたく頂くのですよ!」
「私達は子供だから……大人の味わいが分からないのが残念……」
白狐の双子、都季と灯詠は最初、カラフルで派手な酢の物の外見に、ビビッて手を付けようとしなかったけど。
「! 何ですかこれは!!! こんなに美味しい物があってよいのですか!?」
「……こんなごちそうを内緒にしているなんて……大人は時にズルい……」
蓬さんに促されて一たび口を付けたら、手のひらを返した様に目を輝かせて頬張っていて。
その様子を見て、食卓は笑いに包まれたのだった。
◆ ◆ ◆
「出かけるぞ、景!」
いきなり居間のふすまを開けて、ずんずんと俺の目の前に来て、仁王立ちする御珠様。
流石に驚く。だって、昨日とあんまりにもテンションが違いすぎる気が……。
「は、はい。いいです、けど……」
「そうと決まれば善は急げだな!」
「ちょ、ちょっと!」
取り込んだ洗濯物を畳んでいた俺は、御珠様にグイっと手首をつかまれて、そのまま半強制的に玄関へと引っ張られていく。
九本の尻尾すら元気にブンブンと振られていて、正直混乱の度合いといえばいつも以上だった。
「あれ? 御珠様もいらっしゃるんですか……景さんも!?」
今まさに玄関を開けたところだったのは、右手に唐笠模様の青い風呂敷を持った、灰白猫のちよさんで。
「そうじゃ、わらわ達も付いて行って良いかのう?」
「もちろんですけど……」
見るからに張り切ってる御珠様に、風呂敷とこっちを見比べて、ちょっと戸惑うちよさん。多分、三人も必要のない簡単な用事なんだろう。
「まあまあ、みんなでお出掛けした方が楽しいであろう?」
「は、はい……!」
「ふふ、ありがとな、ちよ」
すると御珠様が、ちよさんのことを抱きしめる。
俺の時は強く『ぎゅーっ!』という感じだけど、ちよさんの今は『ぎゅっ……』という感じで。優しく、そっと包み込む様に抱きしめている。
パタパタと静かにしっぽの先を振って、照れている様に答えるちよさん。
ちよさんも好きなんだな、ぎゅーってされるの……なんて思うのと同時に。
何だかその光景がとても神聖……というか、男の俺が気軽に見ていいものじゃない様に感じて、でもいきなり目を逸らしたらそれはそれで変だよな、と意味分からん部分で隠れて悶々とするのだった。
「さあ! いざ行こうぞ!」
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