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間章「ニャンヤンのお祭り」
10.トーチカ
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調子づいた男は、なみなみと注いだ酒杯を掲げた。
『俺らにはトーチカがついてる! 雄黄の騎士団がなんぼのもんよ、この町になにかあればトーチカが黙っちゃいない!』
トーチカ――耳慣れない名前にジェイルは眉根を寄せたが、酒場では周知の人物らしい。
男も女も、一斉に酒杯を高く掲げた。
『トーチカ! トーチカ!』
ジェイルも付き合いで唱和したが、記憶を遡ってもそんな人物が酒場に現れたことはない。
不審に感じて、彼はひとびとの話に耳を傾けた。
いわく、ラウム領の裏社会を支配するトーチカなる人物が、このセイボリーには潜んでいる。
彼は義侠心に厚く、武勇に秀で、見目麗しい。ただし女に目がないのが少々玉に瑕、らしい。
ジェイルは、バカかこいつらと思った。
ひとびとの語るトーチカなる人物ときたら、酔っ払いの考えたキャラクターそのものだ。
どの武勇伝も類型的な内容で、あちこちの酒場で情報収集してきたジェイルからすると、なぜこんな聞き古された話がウケるのかと首をかしげたくなるものばかりだった。
おそらく土着の神話や民話、噂話にひとびとの不満が合わさって架空の英雄ができあがったのだろうが、問題は、いい歳をした大人たちがその嘘くさい話に希望を見出しているという点にあった。
つまり、子供だましの騙りに縋ろうとするほどセイボリーの町は危機的な状況に陥っているのだった。
非実在の英雄トーチカに気持ちを焚き付けられたひとびとが騎士団と衝突するのは、もはや時間の問題のようにジェイルには思えた。祭りの日まで持つかどうかも怪しいものだ。
宿屋を目指すジェイルは嘆息した。
本当は安全のために、一刻も早く町を立ち去るべきなのだが。
――ジェイル、おねがい。
たどたどしく口を動かしてねだるルカが脳裏に浮かんだ。
結局のところルカは自分のわがままを叶えているのではなく、女神のために我が身を差し出しているに過ぎない。もっと言えば、わがままにねだれというジェイルのわがままを聞いてくれたのだった。
ルカは清い水の流れのように、何をしてもジェイルのものにならない。
手を伸ばして触れることはできる。からだを重ね、秘所に熱い精を吐き出すことも許してくれる。
それでもルカは女神のものだった。どれほど荒々しくからだを組み敷いても、白い肌には傷も痕も残らない。
ルカは呪われていると言うが、それは守られていることを誤認しているのだとジェイルは思う。
ジェイルは女神など信じていない。だが時たま、自分がその女にひどく領分を侵されているような気がした。
女神が、ジェイルの血に汚れた手やドス黒い独占欲から、ルカを守っているのだ。これは悪事を働いた罰だと言わんばかりに、ジェイルの腕の中からルカを取り上げようとする。かつて妹を連れ去ったのと似たような、いや、考えようによっては、それよりももっと残酷な手口で。
雨のそぼ降る暗い道を、ジェイルはすたすたと歩いた。
冷たい雨は、彼のからだに付いた酒や煙の臭いを落とすのに都合がよかった。
万に一つもルカに害が及ぶことのないよう、彼は自分が町々の酒場で何をしているかを話さなかった。ルカはこの世にある悪いことや汚いことを、なるべく知らなくていいとさえ思っていたのだ。
だから、そうやって恋人の視界を掌で塞いでおくことが裏目に出るとは微塵も予想していなかった。
「……まだ帰っていない?」
「ああ。頭巾の修道士さんはまだ戻ってない。てっきり、あんたと一緒かと思っていたが」
宿についたジェイルは、宿屋の主人の言葉に耳を疑っていた。
驚きの次に彼の胸に萌したのは、怒りと呆れだった。
大仰なため息をつく客に、主人は目を丸くする。
「大丈夫かい?」
「ああ。あのお人よしの大間抜けのことだ、恐らく仕事熱心に職場に居残ってるんだろうよ……」
「おや、この時間までお仕事なら聖堂に泊まるのかな。じゃあお代のほうは、」
ジェイルは、硬貨の詰まった袋をドンッと音を立ててカウンターへ置いた。
二人分の宿代を掴み出して主人へ押しやる。
「今すぐ連れ戻してくる」
見るからに機嫌の悪いジェイルに、若い主人は口の中で「まいどあり……」と返した。
怒り心頭で雨の中に舞い戻ったジェイルは、まだ事の重大さに気が付いていなかった。
猫の祭り。セイボリーの町。雄黄の騎士団。不信仰な歓楽街。
そして英雄トーチカ。
火薬庫と化したこの町に、その晩、小さな火種が投げ込まれようとしていた――。
『俺らにはトーチカがついてる! 雄黄の騎士団がなんぼのもんよ、この町になにかあればトーチカが黙っちゃいない!』
トーチカ――耳慣れない名前にジェイルは眉根を寄せたが、酒場では周知の人物らしい。
男も女も、一斉に酒杯を高く掲げた。
『トーチカ! トーチカ!』
ジェイルも付き合いで唱和したが、記憶を遡ってもそんな人物が酒場に現れたことはない。
不審に感じて、彼はひとびとの話に耳を傾けた。
いわく、ラウム領の裏社会を支配するトーチカなる人物が、このセイボリーには潜んでいる。
彼は義侠心に厚く、武勇に秀で、見目麗しい。ただし女に目がないのが少々玉に瑕、らしい。
ジェイルは、バカかこいつらと思った。
ひとびとの語るトーチカなる人物ときたら、酔っ払いの考えたキャラクターそのものだ。
どの武勇伝も類型的な内容で、あちこちの酒場で情報収集してきたジェイルからすると、なぜこんな聞き古された話がウケるのかと首をかしげたくなるものばかりだった。
おそらく土着の神話や民話、噂話にひとびとの不満が合わさって架空の英雄ができあがったのだろうが、問題は、いい歳をした大人たちがその嘘くさい話に希望を見出しているという点にあった。
つまり、子供だましの騙りに縋ろうとするほどセイボリーの町は危機的な状況に陥っているのだった。
非実在の英雄トーチカに気持ちを焚き付けられたひとびとが騎士団と衝突するのは、もはや時間の問題のようにジェイルには思えた。祭りの日まで持つかどうかも怪しいものだ。
宿屋を目指すジェイルは嘆息した。
本当は安全のために、一刻も早く町を立ち去るべきなのだが。
――ジェイル、おねがい。
たどたどしく口を動かしてねだるルカが脳裏に浮かんだ。
結局のところルカは自分のわがままを叶えているのではなく、女神のために我が身を差し出しているに過ぎない。もっと言えば、わがままにねだれというジェイルのわがままを聞いてくれたのだった。
ルカは清い水の流れのように、何をしてもジェイルのものにならない。
手を伸ばして触れることはできる。からだを重ね、秘所に熱い精を吐き出すことも許してくれる。
それでもルカは女神のものだった。どれほど荒々しくからだを組み敷いても、白い肌には傷も痕も残らない。
ルカは呪われていると言うが、それは守られていることを誤認しているのだとジェイルは思う。
ジェイルは女神など信じていない。だが時たま、自分がその女にひどく領分を侵されているような気がした。
女神が、ジェイルの血に汚れた手やドス黒い独占欲から、ルカを守っているのだ。これは悪事を働いた罰だと言わんばかりに、ジェイルの腕の中からルカを取り上げようとする。かつて妹を連れ去ったのと似たような、いや、考えようによっては、それよりももっと残酷な手口で。
雨のそぼ降る暗い道を、ジェイルはすたすたと歩いた。
冷たい雨は、彼のからだに付いた酒や煙の臭いを落とすのに都合がよかった。
万に一つもルカに害が及ぶことのないよう、彼は自分が町々の酒場で何をしているかを話さなかった。ルカはこの世にある悪いことや汚いことを、なるべく知らなくていいとさえ思っていたのだ。
だから、そうやって恋人の視界を掌で塞いでおくことが裏目に出るとは微塵も予想していなかった。
「……まだ帰っていない?」
「ああ。頭巾の修道士さんはまだ戻ってない。てっきり、あんたと一緒かと思っていたが」
宿についたジェイルは、宿屋の主人の言葉に耳を疑っていた。
驚きの次に彼の胸に萌したのは、怒りと呆れだった。
大仰なため息をつく客に、主人は目を丸くする。
「大丈夫かい?」
「ああ。あのお人よしの大間抜けのことだ、恐らく仕事熱心に職場に居残ってるんだろうよ……」
「おや、この時間までお仕事なら聖堂に泊まるのかな。じゃあお代のほうは、」
ジェイルは、硬貨の詰まった袋をドンッと音を立ててカウンターへ置いた。
二人分の宿代を掴み出して主人へ押しやる。
「今すぐ連れ戻してくる」
見るからに機嫌の悪いジェイルに、若い主人は口の中で「まいどあり……」と返した。
怒り心頭で雨の中に舞い戻ったジェイルは、まだ事の重大さに気が付いていなかった。
猫の祭り。セイボリーの町。雄黄の騎士団。不信仰な歓楽街。
そして英雄トーチカ。
火薬庫と化したこの町に、その晩、小さな火種が投げ込まれようとしていた――。
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