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Ⅳ 再会
5.mine★
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シーツの谷間にジェイルが小瓶を用意していた。残り僅かなものを目の前にかざされ、ルカは頬を赤らめた。そこに入っているのが潤滑油だと知っている。自分で作ったからだ。
修道士のルカの手元には基材となる植物油も香料となる薬草もあった。敏感な性器に触れる際に、なにかあったほうがいいのではないかと思って用意したものを、ジェイルに預けてあった。
「……使い切っていいか?」
その言葉の含む意味に、ルカは震えた。
「はい……また、作らせてください」
身を起こしたルカを、ジェイルは胸に抱き寄せた。正面から膝の上に乗ったルカは、ゆっくりと彼に密着した。ジェイルのどっしりとした性器がルカのそれを圧し潰す。
ぎゅっと全身でしがみつくルカの首筋を、ジェイルは唇でなぞった。
ルカは感じ取った。彼が片手で小瓶の栓を開ける音、潤滑油の甘苦い独特な香り、ぬるぬると尻を撫でる手のかすかな震え、押しつけた胸から伝わる、ジェイルの激しい動悸を。
「あんっ」
彼の指が、つぷっと音を立てて後穴に埋まる。浅いところをゆっくりと探られて、ルカは身をくねらせた。
「暴れるな。まだ痛くないだろう」
耳元で𠮟られても、ルカは謝れなかった。舌が回らないし、鼻にかかった甘い声ばかり出てくる。そこに彼の太くて長い指が入るのは本当に奇妙な感覚だったが、興奮のほうがずっと勝っている。潤滑油のせいか、あるいはジェイルの指だからだろうか。這入ってくると嬉しくて、抜かれそうになると寂しい。
「ふーっ、うーっ」
腕の中に押さえつけられたルカは、背筋をぴーんと立てていた。怒られたくないのに体がうずいてしまう。目の前に、ジェイルの肩があった。唾液がとまらなかった。許しを請うように、そこをぺろぺろと舐める。
「……噛みたければ、噛めばいい」
「んっ、んっ、……ううんっ……」
吸うだけだ。痕をつけたい。ルカは、自分にこんな独占欲があるなんて知らなかった。ジェイルの体の傷がすべてほしい。代わりに彼の肩に自分の唇の痕をつけたい。
後穴も、ジェイルの指を締めつけていた。指を二本、三本と増やされ、出し入れも早くなり、不意に勢いよく引き抜かれる。
「ふぁあんっ」
ルカは指と一緒に体の中のものまで引き抜かれた気がした。腰が痺れて立たないのだ。倒れそうになって、ジェイルの腕に背中を預ける。寝床に仰向けになってみると、ルカの性器は先走りでベタベタだった。合さっていたジェイルの股まで汚している。
その濡れた自分の性器に、ジェイルはさらに潤滑油を塗り付けた。片手でしごきあげながら、ルカの膝を力強く肩に担ぎ上げる。ふくらはぎに唇をつけ「なるべく、ゆっくりする」と、うわごとのように言った。
「ゆっくりするからな。俺は他の連中みたいに、おまえをいじめたり傷つけたりしない。愛してるんだ。愛してるから……」
ルカはジェイルの葛藤の凄まじさを知ったような気がした。そんなふうに思わなくていいと言ってあげたいのに、胸がきゅんとする。その優しい気持ちにずっと守られてきたのだ。ルカは腕を伸ばし、ジェイルを誘った。
「私は、大丈夫です。来てください……」
ジェイルの性器が、後穴に触れる。彼は、言葉通りにゆっくりと来てくれた。
「あぁん……はぁん……」
悩ましい声が漏れる。指でどれだけ慣らしても、それはジェイルの性器を受け入れることとは全く違った。
狭い下腹部をごりごりと圧迫されて、吐き気とも痛みともつかないものがせりあがってくる。
だが気持ちよかった。ジェイルの興奮を肌で感じるからだ。
ルカの不浄の穴が気持ちいいのだと思うと、もっともっと深いところまで来てほしくなる。おのずと腰をくねらせてしまうルカに、ジェイルは息も絶え絶えだった。
「ルカ、搾り取ろうとするな……くそっ」
ジェイルが腰を使った。引いては突き、腹の中を拡げるように掻き分ける。ルカの下腹部は孕んだかのように目に見えて膨らんだ。
「はぁ……すごい……おっきぃ……」
手で腹をさするルカを、ジェイルは「うるさいッ」と黙らせた。くん、と突かれたのはルカの知らないところだった。
「ひっ」
ルカの弱くて柔らかくて大事な部分が、その一突きで溶けてぐちゃぐちゃになる。
「いっ、いぁあ、んっ、ひぁっ」
ルカは哀れっぽい声を上げる。本能的に逃げを打とうとする腰を、ジェイルは「逃げるな」と、押さえつけて繰り返し責めた。
「ここだろう、ここ。ケツが締まるから、すぐわかる……気持ちいいんだろうがよ……」
「んやぁっああっ、やぁっそこっやらぁっ」
体中が馬鹿になってしまう。滑り込むように突かれるたびに性器が揺れて、ルカは自分からジェイルの腹筋にこすりつけていた。
「……っ大人しく、してろッ」
「ふぁあ、ああっ」
ジェイルの手に、性器を鷲掴みにされる。彼の声は必死で、悲壮で、怒っていた。
「じっとしてろよ。俺がぜんぶ気持ちよくしてやるから。だから、もう、一人で遠くへいこうとするな。おまえは俺の手でしごかれてイくんだっ、イけよ、おら!」
「あぁっ……はぁっ……はいっ……ジェイル様の手で、イくぅ、イきます……っ」
ルカは熱に浮かされたように、彼の求めに従った。ジェイルの手をびしょびしょに濡らしながら胸から腰がぐんと反ってしまう。
ジェイルが喉の奥でうめいた。全身でルカに乗って、一滴でも多くルカの腹の中に精液を叩きつけようとする。
大量の熱いものを注がれ、全身のしびれたルカは、確かにジェイルとつながっていた。
息が止まるような緊張のあと、二人の体はどっと緩んだ。力が抜けて動けないルカを、ジェイルは抱きしめた。
「ルカ……」
口づけに混じるジェイルの声は、ルカの体の中にある空洞に静かに沁みこんでいった。
「俺のだ……ルカ、おまえは、俺の……」
荒々しい口づけにしがみついて応えながらルカも彼と同じように思った。
ジェイル様は、私の。
息が整う間も惜しんで、裸の二人は繰り返しひとつになろうとしていた。
修道士のルカの手元には基材となる植物油も香料となる薬草もあった。敏感な性器に触れる際に、なにかあったほうがいいのではないかと思って用意したものを、ジェイルに預けてあった。
「……使い切っていいか?」
その言葉の含む意味に、ルカは震えた。
「はい……また、作らせてください」
身を起こしたルカを、ジェイルは胸に抱き寄せた。正面から膝の上に乗ったルカは、ゆっくりと彼に密着した。ジェイルのどっしりとした性器がルカのそれを圧し潰す。
ぎゅっと全身でしがみつくルカの首筋を、ジェイルは唇でなぞった。
ルカは感じ取った。彼が片手で小瓶の栓を開ける音、潤滑油の甘苦い独特な香り、ぬるぬると尻を撫でる手のかすかな震え、押しつけた胸から伝わる、ジェイルの激しい動悸を。
「あんっ」
彼の指が、つぷっと音を立てて後穴に埋まる。浅いところをゆっくりと探られて、ルカは身をくねらせた。
「暴れるな。まだ痛くないだろう」
耳元で𠮟られても、ルカは謝れなかった。舌が回らないし、鼻にかかった甘い声ばかり出てくる。そこに彼の太くて長い指が入るのは本当に奇妙な感覚だったが、興奮のほうがずっと勝っている。潤滑油のせいか、あるいはジェイルの指だからだろうか。這入ってくると嬉しくて、抜かれそうになると寂しい。
「ふーっ、うーっ」
腕の中に押さえつけられたルカは、背筋をぴーんと立てていた。怒られたくないのに体がうずいてしまう。目の前に、ジェイルの肩があった。唾液がとまらなかった。許しを請うように、そこをぺろぺろと舐める。
「……噛みたければ、噛めばいい」
「んっ、んっ、……ううんっ……」
吸うだけだ。痕をつけたい。ルカは、自分にこんな独占欲があるなんて知らなかった。ジェイルの体の傷がすべてほしい。代わりに彼の肩に自分の唇の痕をつけたい。
後穴も、ジェイルの指を締めつけていた。指を二本、三本と増やされ、出し入れも早くなり、不意に勢いよく引き抜かれる。
「ふぁあんっ」
ルカは指と一緒に体の中のものまで引き抜かれた気がした。腰が痺れて立たないのだ。倒れそうになって、ジェイルの腕に背中を預ける。寝床に仰向けになってみると、ルカの性器は先走りでベタベタだった。合さっていたジェイルの股まで汚している。
その濡れた自分の性器に、ジェイルはさらに潤滑油を塗り付けた。片手でしごきあげながら、ルカの膝を力強く肩に担ぎ上げる。ふくらはぎに唇をつけ「なるべく、ゆっくりする」と、うわごとのように言った。
「ゆっくりするからな。俺は他の連中みたいに、おまえをいじめたり傷つけたりしない。愛してるんだ。愛してるから……」
ルカはジェイルの葛藤の凄まじさを知ったような気がした。そんなふうに思わなくていいと言ってあげたいのに、胸がきゅんとする。その優しい気持ちにずっと守られてきたのだ。ルカは腕を伸ばし、ジェイルを誘った。
「私は、大丈夫です。来てください……」
ジェイルの性器が、後穴に触れる。彼は、言葉通りにゆっくりと来てくれた。
「あぁん……はぁん……」
悩ましい声が漏れる。指でどれだけ慣らしても、それはジェイルの性器を受け入れることとは全く違った。
狭い下腹部をごりごりと圧迫されて、吐き気とも痛みともつかないものがせりあがってくる。
だが気持ちよかった。ジェイルの興奮を肌で感じるからだ。
ルカの不浄の穴が気持ちいいのだと思うと、もっともっと深いところまで来てほしくなる。おのずと腰をくねらせてしまうルカに、ジェイルは息も絶え絶えだった。
「ルカ、搾り取ろうとするな……くそっ」
ジェイルが腰を使った。引いては突き、腹の中を拡げるように掻き分ける。ルカの下腹部は孕んだかのように目に見えて膨らんだ。
「はぁ……すごい……おっきぃ……」
手で腹をさするルカを、ジェイルは「うるさいッ」と黙らせた。くん、と突かれたのはルカの知らないところだった。
「ひっ」
ルカの弱くて柔らかくて大事な部分が、その一突きで溶けてぐちゃぐちゃになる。
「いっ、いぁあ、んっ、ひぁっ」
ルカは哀れっぽい声を上げる。本能的に逃げを打とうとする腰を、ジェイルは「逃げるな」と、押さえつけて繰り返し責めた。
「ここだろう、ここ。ケツが締まるから、すぐわかる……気持ちいいんだろうがよ……」
「んやぁっああっ、やぁっそこっやらぁっ」
体中が馬鹿になってしまう。滑り込むように突かれるたびに性器が揺れて、ルカは自分からジェイルの腹筋にこすりつけていた。
「……っ大人しく、してろッ」
「ふぁあ、ああっ」
ジェイルの手に、性器を鷲掴みにされる。彼の声は必死で、悲壮で、怒っていた。
「じっとしてろよ。俺がぜんぶ気持ちよくしてやるから。だから、もう、一人で遠くへいこうとするな。おまえは俺の手でしごかれてイくんだっ、イけよ、おら!」
「あぁっ……はぁっ……はいっ……ジェイル様の手で、イくぅ、イきます……っ」
ルカは熱に浮かされたように、彼の求めに従った。ジェイルの手をびしょびしょに濡らしながら胸から腰がぐんと反ってしまう。
ジェイルが喉の奥でうめいた。全身でルカに乗って、一滴でも多くルカの腹の中に精液を叩きつけようとする。
大量の熱いものを注がれ、全身のしびれたルカは、確かにジェイルとつながっていた。
息が止まるような緊張のあと、二人の体はどっと緩んだ。力が抜けて動けないルカを、ジェイルは抱きしめた。
「ルカ……」
口づけに混じるジェイルの声は、ルカの体の中にある空洞に静かに沁みこんでいった。
「俺のだ……ルカ、おまえは、俺の……」
荒々しい口づけにしがみついて応えながらルカも彼と同じように思った。
ジェイル様は、私の。
息が整う間も惜しんで、裸の二人は繰り返しひとつになろうとしていた。
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