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ラブラブハッピー番外編
ゴズメル×リリィで催眠もの①
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ゴズメルが庭で斧を手入れしている時だった。家の中から泣きわめく声が聞こえてくる。
「ばか! ピーチブロッサムのどろぼう!」
「ちがうよ……! ぼくが取ったんじゃないのに……」
また始まった。重い腰を上げて中に戻ると、リビングで長女・ローズが弟のピーチブロッサムに掴みかかっている。
「はい、そこまでだ。お二人さん」
「やだ! 離してよゴズメルママ!」
ゴズメルがヒョイと抱き上げると、ローズは機嫌の悪い猫のようにジタバタと暴れた。ピーチブロッサムは腰を抜かした格好のままメソメソしている。この次男はゴズメルが産んだ子なのだが、年子の姉よりも気が弱いのだった。
「ジュエル、あんたも見てないで止めてやったらどうだね」
長男のジュエルは、我関せずとばかりにソファで本を読んでいた。白い手足は少年らしくスラリと伸びたけれども、シナモンを散らしたようなソバカスは変わらない。
「無茶言わないでよ。ローズを下手に止めようとしたらこっちがケガする」
「やれやれ……」
なかなか頼りがいのある長男である。が、彼の言うことにも一理あって、褐色の肌と、よくしなる尻尾をゴズメルから受け継いだローズは、三人の子供たちの中で最も力が強いのだった。末っ子のピーチブロッサムが敵うわけもない。彼は優しい気質も愛らしい容姿もリリィによく似ている。二人が揉めているのを見て、ゴズメルは胸が痛んだ。自分の分身がリリィの分身をいじめているような光景なのだ。
「……なんかを取った取らないって聞こえたけどね。どうしたの」
「ピーチブロッサムがあたしのキャンディを取った!」
「僕じゃないって言ってるのに……!」
そのキャンディのことはゴズメルも知っている。ローズはクメミ山から遊びに来たナギ・ムクゲ姉妹と一緒にそのキャンディを買ったのだ。
「せっかく、お姉ちゃんたちとお揃いで買ったのに! ちょっとずつ大事に食べてたのに、一個減ってる! ピーチブロッサムが食べちゃったんだあ!」
激情家のローズは、怒りながらわんわん泣き出してしまった。取られた云々が問題なのではなく、思い出が減ってしまったようで悲しいのだろう。八つ当たりされたピーチブロッサムは気の毒というほかない。
「でも本人が違うって言ってるんだよ、ローズ」
「キャンディ! あたしのキャンディ!」
「ううーん、食い意地が張っているのもあたし譲りか……」
おそらくそれだけではなかった。兄と弟は色が白い。容姿の近いゴズメルは仕事で家にいないことが多い。雑種と純種の違いはあるが、ローズの目にナギとムクゲは、目に見えてわかる同族と映ったに違いない。少し年は離れているが姉のように慕っていた。
大泣きするローズを抱えて立ち往生しているところへ、パートに出ていたリリィが帰って来た。
「あらあら、どうしたの」
ことの次第を聞くと、リリィはゴズメルの腕からローズを優しく引き取った。
「大事なキャンディがなくなってしまったの? かわいそうに」
「ウッ……ウウッ……」
「じゃ、こういうのはどう? ナギとムクゲお姉ちゃんにお手紙を出すの。そしたら、二人がまた遊びに来てくれるかもしれないわ」
「……!」
ローズの目がキラッと光った。二人がお話している間に、ゴズメルはピーチブロッサムを助け起こした。ソファに座らせてやると、ジュエルがパタンと本を閉じて弟に寄り添う。
「ローズのやつはああ言ってるけど、正しいのはおまえのほうだ。あいつ絶対に数え間違えてるんだよ。前にもこんなことあったもの」
「ウン……ぼくもそう思う……」
「言うと余計に怒るものな。おまえ、ママが来るまでよく耐えたぞ」
「ウン、ウフン……お兄ちゃん大好き……」
ローズの脅威が去ったとなると、ジュエルは饒舌である。ピーチブロッサムは目をハートマークにしているが、じゃあ早く助けを呼んでくれとは思わないのだろうか?
ゴズメルはため息をついた。こんなに小さくても、三人の子供たちは大人顔負けの人間関係を構築している。自分が子供の時もこんな複雑な駆け引きをしていたのかどうか、三十を過ぎたゴズメルにはもう思い出せなかった。
そのうちに、リリィに諭されたローズが謝りに来た。よく反省したので、お詫びに残りのキャンディを家族みんなに分けるという。特に迷惑をかけたピーチブロッサムは多めにもらえることになった。
ゴズメルもおこぼれに預かった。口をもぐもぐさせながらリリィに話しかける。
「帰って早々悪かったね」
「いいえ。あなたこそ、せっかくのお休みなのに大変だったでしょう」
「大変っていうか……いや、チビたちがあんなにケンカばっかりしてるとは知らなかった」
「ふふ。もしかしたら、いつも忙しいゴズメルママに三人ともかまってほしかったのかも」
思いもよらない仮説に、ゴズメルは目をパチクリさせた。
ソファで話していると、膝にジュエルが当たり前みたいな顔をして乗ってきた。弟妹たちの前ではクールにふるまっているが、目のないところではしっかり甘えん坊なのだった。
「ねえねえ、ゴズメルママ」
「なんだいジュエル坊や」
「ローズとピーチブロッサムはママたちにそっくりだね」
「うん。あんたもよく似ていると言われるけどね」
「ママたちはケンカしたことないの?」
「えっ……」
ゴズメルは言葉に詰まった。顔を赤くする連れ合いの代わりに、リリィは言った。
「ゴズメルママは、たくましいけれど心優しいでしょう。貧弱なリリィママをいたわって、いつも譲ってくれるの。だからケンカになんてならないのよ」
「へぇー!」
ジュエルが尊敬のこもった目で見上げてくる。ゴズメルはボロが出ないように『そうです、ワタシはたくましくて心優しいママです』という顔で沈黙を守った。
「あーっ、お兄ちゃんいいなあ!」
「ぼくはリリィママのお膝がいい」
弟妹がどやどやと来ると、ジュエルはつんとすまし顔で膝を降り、リリィとゴズメルの間におさまった。ローズの相手をしながら、ゴズメルは横目でリリィを見た。と、向こうも視線に気が付いたようだ。ふっと意味ありげな微笑を浮かべ、次の瞬間、なんとウィンクをした。流れ星のような一瞬だった。
かつては孤独を恐れ、不安感の強かったリリィも、今は三人もの子供に恵まれた。妖精族らしい愛らしさはそのままだが、時にはこんな茶目っ気を覗かせることがある。時を重ねて魅力を増すばかりの妻に、ゴズメルはうっとりした。
(やっぱり、あの時のことを憶えてるんだ……! それで子供たちには秘密なんだ、あたしとリリィ、二人だけの秘密……)
頭がポーッとして、ローズに角を引っ張られるのも気にならない。よく晴れた日のことで、窓の外では花壇の草花がそよそよと揺れていた。
もちろんゴズメルとリリィもケンカをしたことがある。それも、非常にくだらないことがきっかけだった。急な任務だったか、あるいは買い物にでも行っていたのか、とにかくゴズメルの一人住まいでリリィが留守番をすることがあった。
部屋に戻ってみて、ゴズメルは驚いた。すみずみまで綺麗になっているのだ。
「ああ、お帰りなさい、ゴズメル」
どこから出してきたのか、リリィはエプロンにマスク、三角巾まで身に着けていた。ちょうど部屋のトイレを掃除しているところだった。ピッピッと便所タワシの水を切ったリリィは、何気ない調子で「立ったままおしっこしないほうがいいわよ、すごく床が汚れていたわ」と言った。
「……! ……!」
ゴズメルを羞恥の感情が襲った。
というのも、ゴズメルはクメミ山の地下に生まれ育った。そこらじゅう苔と土だらけで、便所も掘っただけの穴を一族共用で使っていた。トイレというのはそもそも汚い場所であって、まず掃除する文化がない。
里を出たばかりのゴズメルは、地上の人々が清潔な暮らしを送っていることに大変驚いた。と同時に、自分はなんて泥臭い田舎者なのだろうと劣等感を覚えた。だから家の外ではなるべくきちんとしてみえるように――それでも周囲からは眉をひそめられることもあったが――気を付けていた。しかし家の中となると話は別だ。
一人暮らしなのだし、特に生えている時は体調も悪いので、トイレのことまで気が回らない。だいたい里にいた頃は女の時だって穴をまたいで用を足していたのだ。便座に座って用を足すなんて、何が起こっているのか見えなくてちょっと怖い感じがする。
もちろんリリィは自分の常識に従ってアドバイスしただけなのだが、ゴズメルはどうにかそれらしく仕立てた自分の生活についてとやかく言われたくはなかった。自然と返す言葉はつっけんどんになる。
「あたし、掃除してくれなんて頼んだ覚えないけど」
「だって……あんまりにも汚れているんだもの。これじゃトイレも使えないし」
「じゃ、もう帰ってくれ!」
ほとんど衝動的に発した言葉だ。リリィのきょとんとした顔にますます腹が立った。彼女にとっては綺麗に掃除されたトイレが当たり前なのだ。ゴズメルにとってはそうではない。その違いに、自尊心を激しく傷つけられた。
話し合おうとするリリィを、ゴズメルは聞く耳持たずに追い返した。あんなに可愛い恋人に、汚いトイレを掃除させてしまった。しかもトイレの仕方までダメ出しされた。恥ずかしいし、悲しい。怒りがこみあげてきて、もうとまらない。
「ばか! ピーチブロッサムのどろぼう!」
「ちがうよ……! ぼくが取ったんじゃないのに……」
また始まった。重い腰を上げて中に戻ると、リビングで長女・ローズが弟のピーチブロッサムに掴みかかっている。
「はい、そこまでだ。お二人さん」
「やだ! 離してよゴズメルママ!」
ゴズメルがヒョイと抱き上げると、ローズは機嫌の悪い猫のようにジタバタと暴れた。ピーチブロッサムは腰を抜かした格好のままメソメソしている。この次男はゴズメルが産んだ子なのだが、年子の姉よりも気が弱いのだった。
「ジュエル、あんたも見てないで止めてやったらどうだね」
長男のジュエルは、我関せずとばかりにソファで本を読んでいた。白い手足は少年らしくスラリと伸びたけれども、シナモンを散らしたようなソバカスは変わらない。
「無茶言わないでよ。ローズを下手に止めようとしたらこっちがケガする」
「やれやれ……」
なかなか頼りがいのある長男である。が、彼の言うことにも一理あって、褐色の肌と、よくしなる尻尾をゴズメルから受け継いだローズは、三人の子供たちの中で最も力が強いのだった。末っ子のピーチブロッサムが敵うわけもない。彼は優しい気質も愛らしい容姿もリリィによく似ている。二人が揉めているのを見て、ゴズメルは胸が痛んだ。自分の分身がリリィの分身をいじめているような光景なのだ。
「……なんかを取った取らないって聞こえたけどね。どうしたの」
「ピーチブロッサムがあたしのキャンディを取った!」
「僕じゃないって言ってるのに……!」
そのキャンディのことはゴズメルも知っている。ローズはクメミ山から遊びに来たナギ・ムクゲ姉妹と一緒にそのキャンディを買ったのだ。
「せっかく、お姉ちゃんたちとお揃いで買ったのに! ちょっとずつ大事に食べてたのに、一個減ってる! ピーチブロッサムが食べちゃったんだあ!」
激情家のローズは、怒りながらわんわん泣き出してしまった。取られた云々が問題なのではなく、思い出が減ってしまったようで悲しいのだろう。八つ当たりされたピーチブロッサムは気の毒というほかない。
「でも本人が違うって言ってるんだよ、ローズ」
「キャンディ! あたしのキャンディ!」
「ううーん、食い意地が張っているのもあたし譲りか……」
おそらくそれだけではなかった。兄と弟は色が白い。容姿の近いゴズメルは仕事で家にいないことが多い。雑種と純種の違いはあるが、ローズの目にナギとムクゲは、目に見えてわかる同族と映ったに違いない。少し年は離れているが姉のように慕っていた。
大泣きするローズを抱えて立ち往生しているところへ、パートに出ていたリリィが帰って来た。
「あらあら、どうしたの」
ことの次第を聞くと、リリィはゴズメルの腕からローズを優しく引き取った。
「大事なキャンディがなくなってしまったの? かわいそうに」
「ウッ……ウウッ……」
「じゃ、こういうのはどう? ナギとムクゲお姉ちゃんにお手紙を出すの。そしたら、二人がまた遊びに来てくれるかもしれないわ」
「……!」
ローズの目がキラッと光った。二人がお話している間に、ゴズメルはピーチブロッサムを助け起こした。ソファに座らせてやると、ジュエルがパタンと本を閉じて弟に寄り添う。
「ローズのやつはああ言ってるけど、正しいのはおまえのほうだ。あいつ絶対に数え間違えてるんだよ。前にもこんなことあったもの」
「ウン……ぼくもそう思う……」
「言うと余計に怒るものな。おまえ、ママが来るまでよく耐えたぞ」
「ウン、ウフン……お兄ちゃん大好き……」
ローズの脅威が去ったとなると、ジュエルは饒舌である。ピーチブロッサムは目をハートマークにしているが、じゃあ早く助けを呼んでくれとは思わないのだろうか?
ゴズメルはため息をついた。こんなに小さくても、三人の子供たちは大人顔負けの人間関係を構築している。自分が子供の時もこんな複雑な駆け引きをしていたのかどうか、三十を過ぎたゴズメルにはもう思い出せなかった。
そのうちに、リリィに諭されたローズが謝りに来た。よく反省したので、お詫びに残りのキャンディを家族みんなに分けるという。特に迷惑をかけたピーチブロッサムは多めにもらえることになった。
ゴズメルもおこぼれに預かった。口をもぐもぐさせながらリリィに話しかける。
「帰って早々悪かったね」
「いいえ。あなたこそ、せっかくのお休みなのに大変だったでしょう」
「大変っていうか……いや、チビたちがあんなにケンカばっかりしてるとは知らなかった」
「ふふ。もしかしたら、いつも忙しいゴズメルママに三人ともかまってほしかったのかも」
思いもよらない仮説に、ゴズメルは目をパチクリさせた。
ソファで話していると、膝にジュエルが当たり前みたいな顔をして乗ってきた。弟妹たちの前ではクールにふるまっているが、目のないところではしっかり甘えん坊なのだった。
「ねえねえ、ゴズメルママ」
「なんだいジュエル坊や」
「ローズとピーチブロッサムはママたちにそっくりだね」
「うん。あんたもよく似ていると言われるけどね」
「ママたちはケンカしたことないの?」
「えっ……」
ゴズメルは言葉に詰まった。顔を赤くする連れ合いの代わりに、リリィは言った。
「ゴズメルママは、たくましいけれど心優しいでしょう。貧弱なリリィママをいたわって、いつも譲ってくれるの。だからケンカになんてならないのよ」
「へぇー!」
ジュエルが尊敬のこもった目で見上げてくる。ゴズメルはボロが出ないように『そうです、ワタシはたくましくて心優しいママです』という顔で沈黙を守った。
「あーっ、お兄ちゃんいいなあ!」
「ぼくはリリィママのお膝がいい」
弟妹がどやどやと来ると、ジュエルはつんとすまし顔で膝を降り、リリィとゴズメルの間におさまった。ローズの相手をしながら、ゴズメルは横目でリリィを見た。と、向こうも視線に気が付いたようだ。ふっと意味ありげな微笑を浮かべ、次の瞬間、なんとウィンクをした。流れ星のような一瞬だった。
かつては孤独を恐れ、不安感の強かったリリィも、今は三人もの子供に恵まれた。妖精族らしい愛らしさはそのままだが、時にはこんな茶目っ気を覗かせることがある。時を重ねて魅力を増すばかりの妻に、ゴズメルはうっとりした。
(やっぱり、あの時のことを憶えてるんだ……! それで子供たちには秘密なんだ、あたしとリリィ、二人だけの秘密……)
頭がポーッとして、ローズに角を引っ張られるのも気にならない。よく晴れた日のことで、窓の外では花壇の草花がそよそよと揺れていた。
もちろんゴズメルとリリィもケンカをしたことがある。それも、非常にくだらないことがきっかけだった。急な任務だったか、あるいは買い物にでも行っていたのか、とにかくゴズメルの一人住まいでリリィが留守番をすることがあった。
部屋に戻ってみて、ゴズメルは驚いた。すみずみまで綺麗になっているのだ。
「ああ、お帰りなさい、ゴズメル」
どこから出してきたのか、リリィはエプロンにマスク、三角巾まで身に着けていた。ちょうど部屋のトイレを掃除しているところだった。ピッピッと便所タワシの水を切ったリリィは、何気ない調子で「立ったままおしっこしないほうがいいわよ、すごく床が汚れていたわ」と言った。
「……! ……!」
ゴズメルを羞恥の感情が襲った。
というのも、ゴズメルはクメミ山の地下に生まれ育った。そこらじゅう苔と土だらけで、便所も掘っただけの穴を一族共用で使っていた。トイレというのはそもそも汚い場所であって、まず掃除する文化がない。
里を出たばかりのゴズメルは、地上の人々が清潔な暮らしを送っていることに大変驚いた。と同時に、自分はなんて泥臭い田舎者なのだろうと劣等感を覚えた。だから家の外ではなるべくきちんとしてみえるように――それでも周囲からは眉をひそめられることもあったが――気を付けていた。しかし家の中となると話は別だ。
一人暮らしなのだし、特に生えている時は体調も悪いので、トイレのことまで気が回らない。だいたい里にいた頃は女の時だって穴をまたいで用を足していたのだ。便座に座って用を足すなんて、何が起こっているのか見えなくてちょっと怖い感じがする。
もちろんリリィは自分の常識に従ってアドバイスしただけなのだが、ゴズメルはどうにかそれらしく仕立てた自分の生活についてとやかく言われたくはなかった。自然と返す言葉はつっけんどんになる。
「あたし、掃除してくれなんて頼んだ覚えないけど」
「だって……あんまりにも汚れているんだもの。これじゃトイレも使えないし」
「じゃ、もう帰ってくれ!」
ほとんど衝動的に発した言葉だ。リリィのきょとんとした顔にますます腹が立った。彼女にとっては綺麗に掃除されたトイレが当たり前なのだ。ゴズメルにとってはそうではない。その違いに、自尊心を激しく傷つけられた。
話し合おうとするリリィを、ゴズメルは聞く耳持たずに追い返した。あんなに可愛い恋人に、汚いトイレを掃除させてしまった。しかもトイレの仕方までダメ出しされた。恥ずかしいし、悲しい。怒りがこみあげてきて、もうとまらない。
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