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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
79.赤ちゃんプレイ
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ゴズメルは、なんだかマリアが気の毒に思えてきた。
いつだったか『形質を失わずに済む掛け合わせは何通りも試された』とマリアは言っていた。それが本当なら、冒険者協会はもう二十年以上前から人体実験を繰り返してきたことになる。
それはどれくらい人道に基づいた取り組みだったのだろう。たとえば被験者の意思はちゃんと確認されたのかどうか、ゴズメルは気にかかった。
だが、マリアの言い方には『自分の出生は幸福ではなかった』という含みがある。
彼女は雑種を憎んでいるし、もっと言えば他種族同士で交わろうとするプレイヤーを憎んでいるのだ。
もしも、それがたとえお見合いみたいな方法だったとしても、彼女が家庭に恵まれて育ったのなら、こんな感情的に雑種を否定することはないはずだ。
マリアは雑種だ。彼女の主張は自己否定と同じだった。
「……『悪いこと』なんて、嫌な言い方をしてゴメン」
ゴズメルは謝った。本当はジーニョのことを問い詰めてやるべきなのかもしれないが、これ以上彼女を傷つけてはいけないような気がした。
だが、マリアはもう会話する気はないようだった。すっとゴズメルから距離をとってしまう。
目が慣れて来ると、座敷牢の全容が見えてきた。
ドーム型の空間だ。
はしに格子窓があり、中央には苔でできたリング、向かいにぽつんと置いてある桶は簡易便所だ。出入りはドームの天頂部から行う。
ゴズメルにとっては懐かしい空間だった。兄弟に逆らっては「反省しろ」とここへ投げ込まれたのだ。
「……なんか、あんたとここにいると変な感じがするよ」
「…………」
「ほら。その辺に穴ボコがたくさん空いているだろう。子供の頃のあたしが脱走しようと掘った穴さ。……いっつも掘ってるうちに飽きちまって、どこにも通じてないけど」
「…………」
「なあ、マリア――」
ゴズメルがさらに話しかけた時だった。ドームの天頂部がスライドし、上から縄が投げおろされる。
ゴズメルは不意に射した光に目を細めた。
「コウマチャン、ゴハンデスヨ」
「タベテ、ゲンキニ、トレーニングヨ」
二人のミノタウロスが、片言の標準語でゆっくり話しながら、縄をスルスルと降りてきた。
ゴズメルはまだ気絶しているふりをしながら、彼らの様子を観察した。
一人は背負子をかついでおり、もう一人は棍棒を腰に差している。二人とも若いメスだ。バイコーンの恋人特効スキルは、特に妻帯者に強い。その能力を理解してのことだろう。
マリアはドームのはしに座り込んで、聞こえないふりをしている。
ミノタウロスたちは、言葉が通じていないと思うのだろうか。身振り手振りしつつ話しかけている。
「『オイシイ・オイシイ』デスヨ。モグモグゴックン、『オイシイ、オイシイ』」
「ブンブン。ボカボカ! ネ!」
まるで赤ちゃん扱いである。先ほどの覇気はどこへやら、沈黙を守るマリアは死んだ魚のような目をしている。
なるほどこれは確かに辱めかもしれないとゴズメルは思った。ミノタウロス側は、あくまで親切に接しているつもりなのだが。
マリアに無視された二人はコソコソと作戦会議をした。
「コウマチャンは耳が遠いちゃ。どーすっかね」
「哀れやのォ、ガレとる(※元気がない)ようたい。起こしちゃろう」
予定を変えて、先に勝負をしかけることにしたようだ。
これはミノタウロス族特有の思考だが、食事するよりも体を動かす・・・もとい殴り合いをするほうが良いことだと思っているのだ。
そんな親切をするのも、彼女たちがマリアを気に入っているからだろう。
二人は神経質なコウマチャン(マリア)のことを手なずけて飼いたいと考えているのかもしれなかった。
マリアは当然嫌がっているが、ここで毒を使えば集落のミノタウロス全員を敵に回すことになる。武器も出さないところを見ると、捕まった時に没収されたようだ。
からだをねじって逃れようとするマリアを、二人は「ドウドウ」となだめながらリングまで引きずった。
勝負の内容次第では、座敷牢から外へ出してもらえる。要は正々堂々、素手で戦って勝てばいいのだ。負けても、強者に従う意思があるとわかれば大抵は許される。弱者に哀れみをかけることは、ミノタウロスの美徳である。
マリアはそのどちらもできなくて、ずっと閉じ込められているようだが・・・。
「カマエテ・カマエテ・・・ハッケヨイ・ノコッタ!」
そのタイミングでゴズメルは飛び起きた。リングまで一瞬で距離を詰め、勝負に乱入する。
相手がとっさに構えた棍棒の側面を、ゴズメルの拳がマッチを擦るように滑る。パン、と拳で頬を払うと、対戦相手は錐揉み回転してすっとんだ。
そのまま返した掌を審判役に向けようとしたが、少し遅かったようだ。
すでにマリアが関節技を決めていた。
「やるじゃないか、マリア!」
ゴズメルは素直に褒めたのだが、その態度がまたマリアの気に障ったらしい。
「どこまで他種族を侮るつもりなのかしらね……」
「待って。待てってば。誤解だよ、馬鹿にしたわけじゃないって」
審判役を絞め落として即こちらに殴りかかって来ようとするので、ゴズメルは慌てて止めた。
両手を挙げて、交戦の意思がないことを示す。
「ね、ともかく一緒に協力してここから出ようじゃないか。出た後のことは、その時また考えようよ」
「ふふ……面白いわね。まるであなたが私と対等の立場にいるかのようだわ」
「あぁもう、なんて面倒臭い女なんだ。せっかく助けてやったのに……」
「助けてくれなんて、いつ誰が頼んだというの?」
「あの状況で放っとけないだろ! わかった、わかったよ、マリア副会長さん、不詳ワタクシめが、無事に地上へ戻れるようにいたしますから、一緒についてきてください。……これでいい?」
舌を噛みそうになりながら下手に出るゴズメルに、マリアは眉を上げた。
「どういう風の吹き回しなの? 言っておくけれど、胡麻を擦ったところで手配を取り消すつもりはないわよ」
「ああもう、のんきな副会長さんだな!」
「なんですって?」
「いいか、今のあたし達は怪物の腹の中にいるも同然なんだ。手配がどうのなんて地上の理屈は通用しない。すぐそこに最低最悪で最強のミノタウロスが待ち構えてんだよ。協力しなきゃ二度と地上に出られないぞ!」
いつだったか『形質を失わずに済む掛け合わせは何通りも試された』とマリアは言っていた。それが本当なら、冒険者協会はもう二十年以上前から人体実験を繰り返してきたことになる。
それはどれくらい人道に基づいた取り組みだったのだろう。たとえば被験者の意思はちゃんと確認されたのかどうか、ゴズメルは気にかかった。
だが、マリアの言い方には『自分の出生は幸福ではなかった』という含みがある。
彼女は雑種を憎んでいるし、もっと言えば他種族同士で交わろうとするプレイヤーを憎んでいるのだ。
もしも、それがたとえお見合いみたいな方法だったとしても、彼女が家庭に恵まれて育ったのなら、こんな感情的に雑種を否定することはないはずだ。
マリアは雑種だ。彼女の主張は自己否定と同じだった。
「……『悪いこと』なんて、嫌な言い方をしてゴメン」
ゴズメルは謝った。本当はジーニョのことを問い詰めてやるべきなのかもしれないが、これ以上彼女を傷つけてはいけないような気がした。
だが、マリアはもう会話する気はないようだった。すっとゴズメルから距離をとってしまう。
目が慣れて来ると、座敷牢の全容が見えてきた。
ドーム型の空間だ。
はしに格子窓があり、中央には苔でできたリング、向かいにぽつんと置いてある桶は簡易便所だ。出入りはドームの天頂部から行う。
ゴズメルにとっては懐かしい空間だった。兄弟に逆らっては「反省しろ」とここへ投げ込まれたのだ。
「……なんか、あんたとここにいると変な感じがするよ」
「…………」
「ほら。その辺に穴ボコがたくさん空いているだろう。子供の頃のあたしが脱走しようと掘った穴さ。……いっつも掘ってるうちに飽きちまって、どこにも通じてないけど」
「…………」
「なあ、マリア――」
ゴズメルがさらに話しかけた時だった。ドームの天頂部がスライドし、上から縄が投げおろされる。
ゴズメルは不意に射した光に目を細めた。
「コウマチャン、ゴハンデスヨ」
「タベテ、ゲンキニ、トレーニングヨ」
二人のミノタウロスが、片言の標準語でゆっくり話しながら、縄をスルスルと降りてきた。
ゴズメルはまだ気絶しているふりをしながら、彼らの様子を観察した。
一人は背負子をかついでおり、もう一人は棍棒を腰に差している。二人とも若いメスだ。バイコーンの恋人特効スキルは、特に妻帯者に強い。その能力を理解してのことだろう。
マリアはドームのはしに座り込んで、聞こえないふりをしている。
ミノタウロスたちは、言葉が通じていないと思うのだろうか。身振り手振りしつつ話しかけている。
「『オイシイ・オイシイ』デスヨ。モグモグゴックン、『オイシイ、オイシイ』」
「ブンブン。ボカボカ! ネ!」
まるで赤ちゃん扱いである。先ほどの覇気はどこへやら、沈黙を守るマリアは死んだ魚のような目をしている。
なるほどこれは確かに辱めかもしれないとゴズメルは思った。ミノタウロス側は、あくまで親切に接しているつもりなのだが。
マリアに無視された二人はコソコソと作戦会議をした。
「コウマチャンは耳が遠いちゃ。どーすっかね」
「哀れやのォ、ガレとる(※元気がない)ようたい。起こしちゃろう」
予定を変えて、先に勝負をしかけることにしたようだ。
これはミノタウロス族特有の思考だが、食事するよりも体を動かす・・・もとい殴り合いをするほうが良いことだと思っているのだ。
そんな親切をするのも、彼女たちがマリアを気に入っているからだろう。
二人は神経質なコウマチャン(マリア)のことを手なずけて飼いたいと考えているのかもしれなかった。
マリアは当然嫌がっているが、ここで毒を使えば集落のミノタウロス全員を敵に回すことになる。武器も出さないところを見ると、捕まった時に没収されたようだ。
からだをねじって逃れようとするマリアを、二人は「ドウドウ」となだめながらリングまで引きずった。
勝負の内容次第では、座敷牢から外へ出してもらえる。要は正々堂々、素手で戦って勝てばいいのだ。負けても、強者に従う意思があるとわかれば大抵は許される。弱者に哀れみをかけることは、ミノタウロスの美徳である。
マリアはそのどちらもできなくて、ずっと閉じ込められているようだが・・・。
「カマエテ・カマエテ・・・ハッケヨイ・ノコッタ!」
そのタイミングでゴズメルは飛び起きた。リングまで一瞬で距離を詰め、勝負に乱入する。
相手がとっさに構えた棍棒の側面を、ゴズメルの拳がマッチを擦るように滑る。パン、と拳で頬を払うと、対戦相手は錐揉み回転してすっとんだ。
そのまま返した掌を審判役に向けようとしたが、少し遅かったようだ。
すでにマリアが関節技を決めていた。
「やるじゃないか、マリア!」
ゴズメルは素直に褒めたのだが、その態度がまたマリアの気に障ったらしい。
「どこまで他種族を侮るつもりなのかしらね……」
「待って。待てってば。誤解だよ、馬鹿にしたわけじゃないって」
審判役を絞め落として即こちらに殴りかかって来ようとするので、ゴズメルは慌てて止めた。
両手を挙げて、交戦の意思がないことを示す。
「ね、ともかく一緒に協力してここから出ようじゃないか。出た後のことは、その時また考えようよ」
「ふふ……面白いわね。まるであなたが私と対等の立場にいるかのようだわ」
「あぁもう、なんて面倒臭い女なんだ。せっかく助けてやったのに……」
「助けてくれなんて、いつ誰が頼んだというの?」
「あの状況で放っとけないだろ! わかった、わかったよ、マリア副会長さん、不詳ワタクシめが、無事に地上へ戻れるようにいたしますから、一緒についてきてください。……これでいい?」
舌を噛みそうになりながら下手に出るゴズメルに、マリアは眉を上げた。
「どういう風の吹き回しなの? 言っておくけれど、胡麻を擦ったところで手配を取り消すつもりはないわよ」
「ああもう、のんきな副会長さんだな!」
「なんですって?」
「いいか、今のあたし達は怪物の腹の中にいるも同然なんだ。手配がどうのなんて地上の理屈は通用しない。すぐそこに最低最悪で最強のミノタウロスが待ち構えてんだよ。協力しなきゃ二度と地上に出られないぞ!」
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