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独立国家郡ペラルゴン
17話 倫理観ってなんでしたっけ
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後天的に魔法使いになる、なんてこの世界で誰しもが夢見ることだ
ただの孤児が宮殿勤めになるのも夢じゃない
国としても魔法使いを生み出すことができれば他国との小競り合いを一気に制し、辺り一体を己が支配下にすることも容易い
僕もその事についてはちょっとだけ調べていて多少の検討はついている
だがそれは確定事項ではないし試すにはあまりにも非人道的的なのだ
まぁ虐殺をしていて世間から暴虐などと呼ばれる僕が人道を語るのはあまりにも滑稽かもしれないが
そんなことは置いておいて僕の推理…というかほぼ確定事項なんだけど彼らが如何にして魔法使いを生み出しているか
それは僕の欠片を摂取すること
以前聖国ジャンヌ・ダルクにお呼ばれした後、実は何回かお邪魔している
聖女様に会ってみたいってのもあったけど彼らは歴史を残す側だ
今までも似たようなことがあったかもしれないしもっと便利な、それこそ僕の頭には無い技術が残されているかもしれない
そう思って何回か侵入したんだけどこれがまあキツかった
あの時は今ほど周りに敏感じゃなかったから人じゃないものにコテンパンにされた
それこそグチャグチャに
人以外への警戒や扉がある場所以外の確認を怠ってしまったんだ
あと自分の硬さへの慢心も
いやまさか罠が普通の通路にも展開されてるなんて思わないじゃん?
急に落とし穴が開いて1歩下がったらトラバサミ
焦ってたから転移も出来ずにトラバサミに足を切られて倒れ込んだら上から槍に貫かれる
こんな感じの合わせ技で手足数本とかなりの血を流してしまった
てかトラバサミが捕まえるものじゃなく完全に切断する構造になってるのホント殺意高すぎる
当たり前か
その後力技で全部破壊したけどさ
そうそう、話を戻そう
端的に言うとあの子供たちは何らかの方法で保存された僕の欠片や血を身体に取り込んでいる
要は食ってる
予想だけど絶対何人かは死んでると思うんだよね
何回か試したことあるけど僕の血って結構すごい
怪我した人の傷にかければその傷はすぐさま治るし、死にかけの人に飲ませればそれこそかなりの延命ができる
しかもたったの1滴やそこらで
血で凄いんだから肉なんて食らったときは凄いと思うよ多分
昔捕まった時に魔法使いの身体の価値は凄まじいって言ってたけどまさにその通り
だとしても量的に少し辻褄が合わないから何らかの方法で培養に近いことしてるのかもね
なんたってただの肉の欠片から身体を再生できるような人達だ
あーキモいキモい
正直だから何だって話である
気持ち悪いとは思うけど僕は僕の手足だったものが増やされて食われてても別にどうってことない
ホントの本当に気持ち悪いけど
一応ここに来たのはどんな人体実験をしているのか
後はどうやって従えているのか、首輪をつけているのか
ここら辺を確かめに来たのだ
実験は言うまでもない
もしかしたら適齢期や性別による違い、強くなる条件とかがあるのかもしれない
そんなん知ってどうすんねんって話ではあるけどその辺はただの知識欲
力を持った子供なんていくらでも離反する者は出てくるだろう
だが街で話を聞く限りそのような噂は全く無い
まあ教会側が揉み消している可能性も捨てきれないが
単純に教育によって反乱の芽を潰したり洗脳、薬、思い当たるものは沢山ある
子供の親にあたる人への敬愛は結構凄い…と僕は割と思ってる
誰だって小さい頃は親に褒めて貰いたいし優しくして貰いたい
最初から親が嫌いな子供なんていないのだ
だから…………
話がズレたね
もしかしたら単純にここにいた方が良いと思わせるだけの何かがあるのかもしれない
それを知りに行くのだ
ただの孤児が宮殿勤めになるのも夢じゃない
国としても魔法使いを生み出すことができれば他国との小競り合いを一気に制し、辺り一体を己が支配下にすることも容易い
僕もその事についてはちょっとだけ調べていて多少の検討はついている
だがそれは確定事項ではないし試すにはあまりにも非人道的的なのだ
まぁ虐殺をしていて世間から暴虐などと呼ばれる僕が人道を語るのはあまりにも滑稽かもしれないが
そんなことは置いておいて僕の推理…というかほぼ確定事項なんだけど彼らが如何にして魔法使いを生み出しているか
それは僕の欠片を摂取すること
以前聖国ジャンヌ・ダルクにお呼ばれした後、実は何回かお邪魔している
聖女様に会ってみたいってのもあったけど彼らは歴史を残す側だ
今までも似たようなことがあったかもしれないしもっと便利な、それこそ僕の頭には無い技術が残されているかもしれない
そう思って何回か侵入したんだけどこれがまあキツかった
あの時は今ほど周りに敏感じゃなかったから人じゃないものにコテンパンにされた
それこそグチャグチャに
人以外への警戒や扉がある場所以外の確認を怠ってしまったんだ
あと自分の硬さへの慢心も
いやまさか罠が普通の通路にも展開されてるなんて思わないじゃん?
急に落とし穴が開いて1歩下がったらトラバサミ
焦ってたから転移も出来ずにトラバサミに足を切られて倒れ込んだら上から槍に貫かれる
こんな感じの合わせ技で手足数本とかなりの血を流してしまった
てかトラバサミが捕まえるものじゃなく完全に切断する構造になってるのホント殺意高すぎる
当たり前か
その後力技で全部破壊したけどさ
そうそう、話を戻そう
端的に言うとあの子供たちは何らかの方法で保存された僕の欠片や血を身体に取り込んでいる
要は食ってる
予想だけど絶対何人かは死んでると思うんだよね
何回か試したことあるけど僕の血って結構すごい
怪我した人の傷にかければその傷はすぐさま治るし、死にかけの人に飲ませればそれこそかなりの延命ができる
しかもたったの1滴やそこらで
血で凄いんだから肉なんて食らったときは凄いと思うよ多分
昔捕まった時に魔法使いの身体の価値は凄まじいって言ってたけどまさにその通り
だとしても量的に少し辻褄が合わないから何らかの方法で培養に近いことしてるのかもね
なんたってただの肉の欠片から身体を再生できるような人達だ
あーキモいキモい
正直だから何だって話である
気持ち悪いとは思うけど僕は僕の手足だったものが増やされて食われてても別にどうってことない
ホントの本当に気持ち悪いけど
一応ここに来たのはどんな人体実験をしているのか
後はどうやって従えているのか、首輪をつけているのか
ここら辺を確かめに来たのだ
実験は言うまでもない
もしかしたら適齢期や性別による違い、強くなる条件とかがあるのかもしれない
そんなん知ってどうすんねんって話ではあるけどその辺はただの知識欲
力を持った子供なんていくらでも離反する者は出てくるだろう
だが街で話を聞く限りそのような噂は全く無い
まあ教会側が揉み消している可能性も捨てきれないが
単純に教育によって反乱の芽を潰したり洗脳、薬、思い当たるものは沢山ある
子供の親にあたる人への敬愛は結構凄い…と僕は割と思ってる
誰だって小さい頃は親に褒めて貰いたいし優しくして貰いたい
最初から親が嫌いな子供なんていないのだ
だから…………
話がズレたね
もしかしたら単純にここにいた方が良いと思わせるだけの何かがあるのかもしれない
それを知りに行くのだ
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